めぇでるコラム
2016さわやかお受験のススメ<小学校受験編>★★創刊号
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「めぇでる教育研究所」発行
2016さわやかお受験のススメ<小学校受験編>
(創刊号)
現年中児のお子さまをお持ちの小学校受験をお考えの皆様を応援します!!
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2016 さわやかお受験のススメ 小学校受験編 創刊号
ここ数年、私立小学校への受験者は減少しています。
もっとも受験者が多い慶應義塾幼稚舎でも、2014年度は、男子は987名
で一昨年に続けて1,000名を割り、女子は620名で、合計1,607名
でした。
新設された慶應義塾横浜初等部へは男子728名、女子529名、計1,257名
の志願者がありましたから、一概に減っているとは言えませんが、多くの小学
校では減少しているのは事実です。
また、学校説明会への参加者も減っています。
例えば、成蹊小学校は、昨年まで武蔵野市民文化会館(座席数1,354)で
開催していましたが、今年から学園内の体育館と大学のホールで開催すること
になりました。
毎年私は2階席に座りますが、ここ2、3年空席が目立ち、昨年はほんの数え
るほどしか参加者はいませんでしたから、学園内での開催になったのではない
でしょうか。
ところが、このような状況にもかかわらず私立小学校は増えているのです。
全国の私立小学校は213校、東京都53校、神奈川県30校、埼玉県5校、
千葉県9校、茨城県6校、計103校で、関東の1都4県で全体の48%、
約5割を占めています。
(2010年5月現在 「お受験インデックス 」より)
さらに、神奈川県藤沢市には日本大学藤沢小学校が、茨城県つくばみらい市に
は開智望小学校が、2015年4月1日に開校の予定です。
受験者が減り小学校が増えると、入学しやすくなったのかと思われるかもしれませ
んが、受験者には相変わらず狭き門になっていることも事実です。
例えば、日出学園小学校では、募集人員 102名、内部進学者32名います
から、計70名のところへ受験者は104名、およそ3分の1が不合格になっ
ています。
学校側も入学試験には、レベルダウンをしない方針であることも明らかです。
2学年から編入試験のある小学校は、学年ごとに補充していく方針であること
もわかります。
ここ数年の傾向として、受験者が減ることにより、年長の夏休み頃から塾に通
い、志望校への合格を目指す保護者も増えていますが、あと一歩及ばす、「も
う少し早く準備をしておけば」と後悔する話を聞くのも事実です。
入試に必要な知識や礼儀作法なるものを泥縄式に詰め込み、「受験準備、事足
れり」と考えるのは、誤りであることに気づいてほしい。
バブル経済全盛期の頃、あるミッション系の学校説明会で伺った話ですが、
「小学校の入学試験は、どういったものであるか」を的確に表現した言葉なの
です。
お受験というと、知的な能力の問題に目を向けがちです。
たとえば、「話の記憶」では小学校高学年の「長文読解」と同じことを、文字
を使わず、話を聞くだけで答えますし、「数の問題」では、数字も記号も使わ
ずに、1年生で学ぶ足し算・引き算、2年生で学ぶ掛け算、3年生で学ぶ割り
算、4年生で学ぶ分数の問題まで出題されていますが、いずれも自宅でプリン
ト学習で対応できると考える保護者が多く、「傾向と対策的な受験準備」に心
を奪われるのは、ご両親も受験戦争を体験してきた世代だけに無理のないこと
かもしれません。
しかし、テストは机の上で解答をするだけではありません。
例えば横浜雙葉小学校では、入学試験でグループで輪になり、床に座って弁当
を食べます。その目的は集団生活の中で、お子さんはどうあるべきかを、親が
しっかりと考え、優しく、あるいは厳しくしつけなければならないということ
で、ご両親の責任においてしっかり育児しているかを見ることにあるのです。
基本的な生活習慣やしつけ、社会性や協調性といった集団生活への適応力は、
小学校生活をスムーズに過ごすために身につけなくてはならない基礎、基本で
す。
学校側も、ここを見極めたいのです。
小学校の受験は、試験を受けるのはお子さんですが、判定されるのは、ご両親
の育児の姿勢なのです。
生活習慣やしつけ、適応力は、付け焼刃では身につきません。
「ゆっくり、じっくり、的確に」進めていくのが、小学校受験のキーポイント
で、育児と同様、速成や即製はできません。
年中の7月から10月にかけて、ご家庭でしっかりとやるべきことがたくさん
あり、この4か月間の地道な努力こそ、合否のカギを握っているといっても決
して過言ではありません。
来年の秋に希望する小学校から招待状を頂けるように、お役に立つ情報をお届
けいたします。
ぜひ一緒に頑張りましょう!応援します。
平成26年7月
めぇでる教育研究所
所長 藤本 紀元