めぇでるコラム

さわやかお受験のススメ<幼稚園受験編>創刊号

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         「めぇでる教育研究所」発行
   「2017さわやかお受験のススメ<幼稚園受験編>」
            創刊
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「お茶の水女子大学にあって東京大学にはない、青山学院大学や学習院大学、
東洋英和女学院大学にあって慶應義塾大学や早稲田大学、聖心女子大学にはな
いものは」と言われても、あまりにも漠然としていて、思いつかないかもしれ
ませんが、附属の幼稚園のことです。かつてバブル経済全盛期の頃には、「何
が何でも附属の幼稚園へ!」と過熱気味となり、マスコミから「受験戦争の低
年齢化」などと非難されたものでした。
 
当時ほどではなくなりましたが、平成27年度のお茶の水女子大学附属幼稚園
は、募集人員、3歳児男女(各20名)、4歳児男女(各10名)、計60名
のところに1,087名の応募者があり、およそ18倍、抽選があるとはいえ、
大変な応募者です。
 
一方、私立の附属幼稚園の説明会は、白百合学園幼稚園や暁星幼稚園は学院の
講堂で、学習院幼稚園は創立百周年記念会館正堂といった大きなホールで開催
され、多くの参加者を集めていますし、倍率も10倍前後と言われています。
 
ここ数年の保育の内容を見ても、日本女子大附属豊明幼稚園は3年保育に切り
替え、3年間のスパンでの効果的な保育を目指し、また、多くの幼稚園では課
外保育や延長保育の充実を図り、正課に英語を始めた幼稚園や桐蔭学園幼稚部
のように、文字と数字を使った幼稚園と小学校の連携教育を始めたところもあ
り、未就園児クラスを立ち上げるなど、広く園児を募集する体制にもなってい
る反面、「幼稚園の三種の神器」ともいわれた「通園バス、給食、長時間保育」
は一切ない幼稚園もあります。
 
各園のホームページでも、素晴らしい環境での充実した保育を打ち出していま
すから、「これは入園するのはたいへんだ」、「特別な指導を受けなければ合
格できない」などといった怪情報も流れているようですが、幼稚園側は、幼児
に厳しい入園テストを受けさせ、その結果だけで合否を決めているのではあり
ません。
入園を希望する幼児の年齢を考えれば、そのようなことはありえないと、賢明
なお母さん方は笑って過ごせるのですが、一部のお母さん方には、こういった
興味本位な情報に耳を傾ける雰囲気のあることも、残念ながら事実のようです。
 
 ただ、お母さん方が入園を望まれる、いわゆる国立・私立小学校に附属する
幼稚園では、毎年、応募者が多く、そのために選考試験があり、倍率も高いで
すから、小学校と同様、やはり狭き門をくぐらなくてはならないわけです。
 
かなり情報が行き渡っている有名小学校の入試に関しても、巷に広がる単なる
うわさに惑わされるお母さん方は、依然として少なくないようです。ましてや、
幼稚園についての情報は不足気味です。そのようなことから、不正確な情報に
踊らされてしまうお母さん方にも、同情の余地ありとも言えるでしょう。だか
らと言って、「合格するための受験準備」だけに心を奪われるのは、お母さん
方にも、子ども達にも、決して良い結果をもたらすものではありません。発育
段階を無視した、いわゆる知的なトレーニングなど、心をゆがめるもとになる
とも言われています。
 
幼稚園入園のための塾も盛んだと聞くが、そこでの学習が「ハイ、よく出来ま
した」「まだダメですね」的な評価を伴うものばかりだとすれば、そこでの体
験は「できる子・知っている子はイイ子」とか「できない子・知らない子はダ
メな子」という観念を植え付けてしまう。そのような観念を持った子ども達は、
「できたかどうか」ばかり気になって、自分なりに判断して行動しようとする
姿勢が持てなくなる。このことは大いに問題があると私達は考えている。(中略)
選考に当って、子どもを見るのではなく、親の子育ての仕方を見ていると言え
るかもしれない。実際、「年齢層の無邪気さがある子どもであることが大事」
と考える者にとって、過保護・過干渉・教育要求の過剰などは、親にとって都
合の「イイ子ちゃん」を作るとは考えられても、好奇心の旺盛な「年齢相応な
子」を育てるとは考えにくい。
(『桐朋の教育』より一部抜粋)
 
いかがでしょうか。
これはバブル経済の全盛期頃に、行き過ぎた受験対策を憂慮した幼稚園側の試
験に臨む姿勢です。今は、こういったことはないと思いますが、心配なのは、
多くのご両親が偏差値教育を受けた、元受験戦士だからです。どういった準備
がふさわしいのか、若いお父さん、お母さん方にお話ししたいと考え配信する
のが、本メールマガジンの目的です。
 
育児のもっとも手のかかる時期での受験準備、大変なことに挑戦されるわけで
すから、疲れ果ててしまわないように、30数年の経験を踏まえて応援します。
一緒に頑張ってみませんか。
 
 平成27年11月
  めぇでる教育研究所
  所長 藤本 紀元

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