めぇでるコラム

さわやかお受験のススメ<小学校受験編>受験までの1年間のスケジュール

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        「めぇでる教育研究所」発行
「2024さわやかお受験のススメ<現年中児 今から始める小学校受験>」
      現年中児のお子様をお持ちの方々へ
 2024年度入試(2023年秋に実施)を成功に導く手引きです。
          ★第15号★
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受験までの1年間のスケジュール
 
 
「入試の準備は、いつ頃から始めるのがよいのでしょうか」
よく受ける質問です。
年少の11月から2年間かけて、無理なく進めていくのが理想ですが、皆さん
方は、来年の秋に受験されるわけですから、この1年間、どのような予定で進
めていくかを考えてみましょう。
 
ほとんどの幼児教室は、11月が新学期で、次年度受験の新年長クラスはここ
から第一歩が始まります。  
11月から7月まで、基礎知識を身につける講座が続きます。
           
この月から、年長向けの模擬テストも始まります。
年中から準備をはじめているお子さんは、模擬テストを受けていますから、既
にご存じのことですが、多くのテストの結果表には、得点から総合順位、偏差
値まで、ある時期から、志望校への合否判定も添付されてきます。
結果表にある男女別の順位は、男子校、女子校を受ける際の判定の基準に、男
女の総合評価は、共学の学校の判定基準としても利用できます。
 
テストの内容は、2月頃から始まる「合否を判定する10項目」で、詳しく解
説する予定です。
 
また、幼児テスト特有の生活習慣や、しつけ、社会性などの判定もついてきま
す。「意外に、内弁慶だった」などと、普段、皆さん方が気づかないお子さん
の素顔を見ることもできます。
 
これは、非常に大切なことですが、案外、軽く見られている傾向にあります。
 
チェックが入った場合、ご両親の責任と考え、お子さんを取り巻く環境を、真
剣に考えてあげましょう。
なぜなら、多くの場合、ご家庭の育児の姿勢に原因があるからです。
 
12月の後半には冬期講習会が、3月の後半には春期講習会があり、2月頃か
ら志望校別講座など、さまざまな目的を持った講座も始まります。
教室によっては、レベルの高い特別講座を設け、難関校への準備も始まります。
 
例年であれば、5月の後半から7月中旬にかけて、学校見学会や説明会が始ま
ります。普段、学園内に入れませんから、できるだけ多くの説明会へ参加する
ことをお薦めします。今年も新型コロナウイルス感染症の影響で、中止になっ
たり、動画配信で行われた学校もありました。来年はどうなるでしょうか。
 
ミッション系の学校に関心がなくても、ぜひ、一度は参加しておきたいもので
す。宗教教育の目的がわかるからです。お勧めは青山学院初等部です。
 
「別学の学校はどうも」とお考えの方も、別学の学校を訪ねてみましょう。立
教小学校の校長の「男子だけの良さ」の話は面白く、共学にはないものを見つ
けることもできるからです。
 
雙葉小学校、学習院初等科、聖心女子学院初等科、慶應義塾横浜初等部、日出
学園小学校などWebでの予約システムや参加用紙をダウンロードして持参する
学校が増えてきました。受験を考えている小学校のホームページにて説明会の
日程や予約の有無などを見ることができます。
 
授業参観をかねている場合は、とかく1年生の教室が注目の的になりがちです
が、上級生の教室もこの機会に参観してみましょう。参加者も少なく、思った
より厳しい学習風景に出くわすこともあります。
 
説明会の日程は、各幼児教室での掲示物やインターネットで確認し、うっかり
忘れたなどのミスがないように、充分、注意しましょう。学校によっては、説
明会を1回しか開催しないところもあるからです。
 
学校見学会や運動会、文化祭などの行事に参加できるところもありますが、こ
ういった情報は、各学校のHPに紹介されていますから、しっかりと調べてお
きましょう。
 
面接で、説明会や行事に関して印象を尋ねられる場合もあります。普段、入れ
ない校舎に入り、子どもたちの遊ぶ様子から、意外な側面を見ることもでき、
学校選びの重要なポイントにもなります。そして、トイレの場所も確認してお
きたいものです。後で、役に立ちますから。
 
なお、最近は、東京女学館小学校の「AO型入試」、日出学園小学校の「第一
志望入試」といったように推薦制度を設ける学校が増えています。各学校の本
年度の入試要項がHPで公開されていますから、どういった形式になっている
かチェックしておきましょう。
 
ところで、夏になると、ほとんどの幼稚園でお泊まり保育があると思います。
親のもとを離れて生活することで、どのくらい自立心が培われているかもわか
ります。一人っ子の場合は、とかく、過保護、過干渉の環境となりがちです。
また、幼稚園や保育園の先生から保護者会の折りなどに、「少し、社会性に問
題があるようです」などといわれている場合は、大いに問題があると考え、日
頃の育児の姿勢をチェックする必要もあるでしょう。
 
7月の後半から、夏期講習会が始まります。
「夏を制するものは、秋を制する」といわれているほど大切な時期で、幼稚園
の休みを、いかに計画的に利用するかがポイントとなってきます。
基本的な生活習慣は、この時期までにきちんと身につけておくべきです。
かなりハードなスケジュールになりがちですから、旅行や里帰りなどはお子さ
んを中心に計画しておきたいものです。
 
ご両親、特に、お父さん方の意識を高めるために、模擬面接指導も始まります。
この指導は、できるだけ早い時期に受けておくべきです。
 
「たかが、面接!」などと侮っていては、失敗します。ほとんどの教室で6月
頃から始めていますが、ここ数年、申し込みが9月に集中する傾向にあるよう
です。毎年、お子さんの普段では考えられない応答、態度を見て、びっくりさ
れるお父さん方がいます。模擬面接は、どういった答えをするかのテストでは
なく、お子さんが、初めての先生方とどういった話ができるかを見てもらうの
が大きな目的です。
 
9月では、マイナス面がわかっても、わずかな期間では修正の効かないのが幼
児です。特に難関校の場合は、夏休みの前に済ませ、マイナス点を修正し、9
月に再度挑戦されることをお勧めします。
 
8月の後半から9月にかけて、直前講座が始まり、中断していた説明会も開始
され、願書の配布等もはじまります。
9月の後半から10月にかけて、願書の受け付けが始まります。
日程の関係で、出願してみないと併願が可能かどうかわからない場合がありま
す。
何校も出願する場合もあることを、頭に入れておいてください。
また、雙葉小学校や白百合学園小学校の出願もWebで行うようになったよう
に、Webで出願する学校も増えてきましたから、HPで確認しておきましょ
う。来年度の状況がわかるからです。
 
早いところでは、9月の中旬から面接が始まります。
そして、お子さんは直前の特別講習や個別の指導などを経て、ご両親は面接に
備えて心を一つにして、試験に臨むことになるわけです。
 
幼児教室や塾の選び方は、ご両親で研究されることです。
 
お母さん任せでは、手に負えません。
お父さんも一緒になって考えましょう。
 
そして、任せたからには、先生方のアドバイスに従い、家庭学習などもこなし
ていくべきで、幼児教室の掛け持ちはさけるべきです。
指導の方針に違いがあれば、迷ってしまうのはお子さん自身だからです。
 
教室で実施されるテストは、指導の結果をチェックできる大切な試験ですから、
毎月1回は受けるべきでしょう。
 
理解できていないところは、体験不足の結果と冷静に受けとめ、対応すること
が大切で、偏差値や順位に一喜一憂し、感情的にならないことです。
 
直前になれば、他の教室への他流試合も、本番になれるために必要ですが、あ
まり早くから挑戦するのは、お子さんにとっては、会場が変わるたびに緊張感
を強いられることになりがちですから、慎重な対応が求められます。
全統オープン等、小学校を会場とする模擬テストも上手に利用しましょう。
 
こういったスケジュールで1年間を過ごすことになります。
メールマガジンもこれに従って、ご両親で取り組むべきことを説明していきま
すが、メールマガジンの進め方として、面接と志望校選びについては、どうし
ても来年の8月以降になりますので、ご両親の心の準備として、当研究所で発
行している次の本と冊子、CDをお薦めいたします。
 
最も大切な学校選びのポイントと願書の書き方、面接に関しては、
 「面接、ここがポイント 小学校編」(書籍)
志望理由についてのアドバイスは、
 「おとうさん、おかあさんの受験対策」(冊子)
で詳細に解説しています。参考にしていただければ幸いです。
詳しくはHPをご覧ください。
 
 
 (次回は「最近の入試の傾向」についてお話しましょう)
 
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