めぇでるコラム
さわやかお受験のススメ<小学校受験編>よくある質問
●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●
「めぇでる教育研究所」発行
2019さわやかお受験のススメ<小学校受験編>
第47号
年長児のお子さまをお持ちの小学校受験をお考えの皆様を応援します!!
●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●
★説明会速報★
6月2日(土)は、大場繁校長から倉内祐子校長に代わった成蹊小学校の説明
会です。ホームページの挨拶で「草木染めで薄桃色を出すには、開花前の枝で
染めます。夏の暑さや冬の寒さを経て、美しく咲くために枝に蓄えられた花の
色、人の育ちも似ていないでしょうか」とおっしゃっています。女性の校長は、
ミッション系では珍しくありませんが、日本女子大学附属豊明小学校の山口博
子校長、日出学園小学校の平山淳子校長、昭和学院小学校の鈴木祐子校長と少
ないのですが、どのような話が伺えるでしょうか、楽しみしています。
6月3日(日)は、早稲田実業学校初等部の学校説明会ですが、前年度は、こ
ういった話がありました。
○どんな子どもに来てほしいか。
・早実、大好きな子。
・早稲田大学へ行って勉強をしたい子。
・規則正しい生活のできる子。
・人の話を最後までしっかりと聞ける子。
・自分のことは自分でできる子。
・基本的な生活習慣、しつけの身に付いている子。
「9月2日(土)の学校見学会に、ぜひ、お子さん同伴で参加してほしい。
私の願いは、お子さんがこの学校へ来て、学びたい、勉強したい、友達と遊び
たいと思っていただけることです。これだけでお子さんのモチベーションが上
がるからです」
橋詰敏長、初等部校長の話です。見学して、モチベーションが上がり、「早実、
大好きな子」になってくれれば、親として、これほどありがたいことはないの
ですが。
(平成29年5月28日〈日〉午後1時~2時30分 於 大隈講堂より)
昨年は6月7日に梅雨入り。今年はかなり遅れそうです。真夏日になるなど、
季節の変わり目は、とかく陽気も不順となりがちです。夏を迎える前に体調を
崩さないよう、健康管理にも十分気を配ってください。
さて、今回は、皆さんからこの時期によく受ける質問を、紹介しましょう。
Q 「折り紙をする時、折り方が雑できちんと出来上がらないのですが、どの
ようなことに注意すればよいのでしょうか」
A 「折り紙は、一枚の紙から立体を作り出す大変楽しい作業ですが、一つ一
つきちんと折らなければ、本に出ているような作品にならないだけに、子
ども達の失望も大きいようです。
まず、折り紙を半分に折り、長四角を作ってみましょう。
机の上で、上と下の辺を両手できちんと重ねます。左手の人差し指で重ね
た辺の真ん中をずれないように押さえ、右手の人差し指を左手の人差し指
のところから下の折り目の真ん中に向かいまっすぐに下ろしてしっかり押
さえます。
右人差し指で真ん中をしっかりと押さえながら、押さえた指のところへ左
手の人差し指を並べ、左端まで指を滑らし、折り目をつけます。
次に、左人差し指を真ん中に戻し、しっかりと押さえ、右人差し指で右端
まで指を滑らせながら、折り目をつけます。
それを広げ、90度回転させ、同じ作業をし、正方形が4つできるように
折ります。
次に、今使った折り紙の角と角を合わせ三角形に挑戦しましょう、作業手
順は同じです。
文章にすると、敬遠したくなりますが、お母さん方がお手本を示してあげ
れば、難しいことではありません。
折り紙がうまくできない原因は、こういった基本の折り方がきちんとでき
ていない場合にあるようです。
いきなり作品に挑戦せずに、四角と三角の折り方の基本をマスターすると、
折り紙も楽しくなると思います。
何事も基本が大切ですが、その作業は退屈でつまらないことが多いもので
す。それにまじめに取り組むのが、技術を身につけるコツであることは、
皆さん方も経験されていることではないでしょうか。
「ゆっくり、じっくり、丁寧に」、これしかありませんね。
Q 糊を使うのを嫌がるのですが。
A 現代っ子のもっとも苦手とする作業ではないでしょうか。
ご家庭では、セロハンテープやリップ・スティック型の糊を使っていると
思います。
最近は、入試でもこういった接着剤を使用することもありますが、今の段
階では、ふたのついた、つぼ型の容器に入った、幼児用の糊を使ってほし
いものです。
これには、いろいろと教育的な配慮がされているからです。
ふたを開けるにも、左右の微妙な力のバランス感覚を学べます。
そして、使う量、適量を指に取るには、目分量、勘が必要です。
多ければベタベタ、少なければはがれます。
さらに、つけ方です。
糊が、全体に滞りなく行き渡るには、かなりの練習が必要です。
そして、貼ります。
これだけのことをやり、作業が終わると手を拭き、ふたをして片付けるの
ですから、面倒に思うのも無理はないかもしれませんが、ここで手抜きす
ると不器用になるのではないでしょうか。
もっとも厄介なのは、適量を取り、貼ることです。
はじめは、折り紙を4分の1に切ったものを使い、上の真ん中に少しつけ、
スケッチブックなどに貼る練習をしましょう。
次に、四隅に糊をつけて貼り、それができれば糊を真ん中に縦に伸ばして
つけ、左右に伸ばす練習をしましょう。
ステップを踏んでいけば、必ずできるようになります。
「不器用なのね!」などと、絶対にいわないことです。
ところで、私が現役時代、制作などで他の接着剤を使わなかったのは、手
が汚れないからです。
「汚れたらきれいにする」は、幼児期に身に付けておかなければならない、
大切な、大切な生活習慣だからです。
砂場で遊ばせない母親と真面目にけんかをしたのも、同じ理由からです。
そういう元気な時もありました(笑)。
つぼ型の糊には、教育的な配慮がしてあるという理由は、こういったこと
なのですが、いかがでしょうか。
Q 早生まれなのですが、幼い絵しか描けません。上手になるでしょうか。
A 入試を控えると、こういった心配をするお母さん方が増えているようです
が、お子さんの絵の描き方を思い返してみましょう。
2歳は点や線の殴り書きで、3歳から円や四角らしきものが描け、ある時、
突然、頭から手足がニョキニョキと出ている人間を描いたと思います。
やがて、頭と体が分かれ人間らしくなりますが、手は電信柱のようにまっ
すぐ伸びたままで、やっと年中の終り頃に手も下に降り、人間と認められ
る絵になったのではないでしょうか。
このようになるまで4、5年かかる子もいますから、幼児にとって絵を描
くのは、大変な仕事でもあるのです。
そして、基本的な生活習慣と同じように、絵を描く作業は、速成も、いろ
いろなテクニックを駆使しての促成もできません。
お子さんの成育史が、そのまま姿を現すものではないでしょうか。
ご両親の遺伝もあるかもしれません。
お子さんは、楽しく絵を描いていますか、そうであれば心配ありません。
お子さんが描いている絵は、現時点で最高の作品であることを認めてあげ
ましょう。
そして、幼い絵でも描きたい目的があるのですから、そこを見つけて褒め
ることです。
他の子ども達と比べて評価するのは、賢いお母さん方のすることではあり
ません。
ましてや、早生まれの子ども達にとっては、大変迷惑な話です。
楽しく描ける雰囲気を作ってあげることが大切です。
ところで、最近、4,5人のグループで1枚の絵を描かせる学校が増えて
きましたが、共同作業ですから、お互いにコミュニケーションが図れるか
も大切なポイントになっています。使いたいクレヨンが1本しかない場合、
「それが使えるようになるまで何もしないお子さんがいる」と聞きますが、
学校側は、社会性や協調性といった集団生活への適応力を見ているのでは
ないでしょうか。引っ込み思案の多い男の子、通っている教室の先生に聞
いてみましょう。
余談になりますが、ある小学校のオープンスクールで、1年生全員の描いた絵
が、幼い絵まで全て展示されていました。子どもの成長をありのままに受け止
めている教育方針に感動したものです。展示された子どもがいやな思いをしな
い指導、私たち親こそ、そういった目で子どもの成長を見ることが大切ではな
いでしょうか。
5月25日(金)現在、「カトリック学校フェア 2018」のお知らせがあ
りません。昨年に続き、開催されないようです。
雙葉小学校、聖心女子学院初等科は、学校で行われる説明会では質疑応答の時
間を設けていませんでしたが、個別相談校として参加していたので利用したご
両親も多かったのではないでしょうか。しかし、まだ、機会はあります。8月
18日(土)、19日(日)に有楽町にある東京国際フォーラムで「東京私立
学校展2018年進学相談会」が開催されます。個別相談に応じていますから、
参加されてはいかがでしょうか。
今年度の説明会日程を例年になく早く発表した慶應義塾幼稚舎でしたが、「入
学試験Q&A」は更新されていません。今年から予約制になり、詳細は6月頃
Webでお知らせすると出ていましたから、同時に公表することになるのでし
ょうか。
(次回は、「志望校の決め方」についてお話しましょう)
6月2日(土)は、大場繁校長から倉内祐子校長に代わった成蹊小学校の説明
会です。ホームページの挨拶で「草木染めで薄桃色を出すには、開花前の枝で
染めます。夏の暑さや冬の寒さを経て、美しく咲くために枝に蓄えられた花の
色、人の育ちも似ていないでしょうか」とおっしゃっています。女性の校長は、
ミッション系では珍しくありませんが、日本女子大学附属豊明小学校の山口博
子校長、日出学園小学校の平山淳子校長、昭和学院小学校の鈴木祐子校長と少
ないのですが、どのような話が伺えるでしょうか、楽しみしています。
6月3日(日)は、早稲田実業学校初等部の学校説明会ですが、前年度は、こ
ういった話がありました。
○どんな子どもに来てほしいか。
・早実、大好きな子。
・早稲田大学へ行って勉強をしたい子。
・規則正しい生活のできる子。
・人の話を最後までしっかりと聞ける子。
・自分のことは自分でできる子。
・基本的な生活習慣、しつけの身に付いている子。
「9月2日(土)の学校見学会に、ぜひ、お子さん同伴で参加してほしい。
私の願いは、お子さんがこの学校へ来て、学びたい、勉強したい、友達と遊び
たいと思っていただけることです。これだけでお子さんのモチベーションが上
がるからです」
橋詰敏長、初等部校長の話です。見学して、モチベーションが上がり、「早実、
大好きな子」になってくれれば、親として、これほどありがたいことはないの
ですが。
(平成29年5月28日〈日〉午後1時~2時30分 於 大隈講堂より)
昨年は6月7日に梅雨入り。今年はかなり遅れそうです。真夏日になるなど、
季節の変わり目は、とかく陽気も不順となりがちです。夏を迎える前に体調を
崩さないよう、健康管理にも十分気を配ってください。
さて、今回は、皆さんからこの時期によく受ける質問を、紹介しましょう。
Q 「折り紙をする時、折り方が雑できちんと出来上がらないのですが、どの
ようなことに注意すればよいのでしょうか」
A 「折り紙は、一枚の紙から立体を作り出す大変楽しい作業ですが、一つ一
つきちんと折らなければ、本に出ているような作品にならないだけに、子
ども達の失望も大きいようです。
まず、折り紙を半分に折り、長四角を作ってみましょう。
机の上で、上と下の辺を両手できちんと重ねます。左手の人差し指で重ね
た辺の真ん中をずれないように押さえ、右手の人差し指を左手の人差し指
のところから下の折り目の真ん中に向かいまっすぐに下ろしてしっかり押
さえます。
右人差し指で真ん中をしっかりと押さえながら、押さえた指のところへ左
手の人差し指を並べ、左端まで指を滑らし、折り目をつけます。
次に、左人差し指を真ん中に戻し、しっかりと押さえ、右人差し指で右端
まで指を滑らせながら、折り目をつけます。
それを広げ、90度回転させ、同じ作業をし、正方形が4つできるように
折ります。
次に、今使った折り紙の角と角を合わせ三角形に挑戦しましょう、作業手
順は同じです。
文章にすると、敬遠したくなりますが、お母さん方がお手本を示してあげ
れば、難しいことではありません。
折り紙がうまくできない原因は、こういった基本の折り方がきちんとでき
ていない場合にあるようです。
いきなり作品に挑戦せずに、四角と三角の折り方の基本をマスターすると、
折り紙も楽しくなると思います。
何事も基本が大切ですが、その作業は退屈でつまらないことが多いもので
す。それにまじめに取り組むのが、技術を身につけるコツであることは、
皆さん方も経験されていることではないでしょうか。
「ゆっくり、じっくり、丁寧に」、これしかありませんね。
Q 糊を使うのを嫌がるのですが。
A 現代っ子のもっとも苦手とする作業ではないでしょうか。
ご家庭では、セロハンテープやリップ・スティック型の糊を使っていると
思います。
最近は、入試でもこういった接着剤を使用することもありますが、今の段
階では、ふたのついた、つぼ型の容器に入った、幼児用の糊を使ってほし
いものです。
これには、いろいろと教育的な配慮がされているからです。
ふたを開けるにも、左右の微妙な力のバランス感覚を学べます。
そして、使う量、適量を指に取るには、目分量、勘が必要です。
多ければベタベタ、少なければはがれます。
さらに、つけ方です。
糊が、全体に滞りなく行き渡るには、かなりの練習が必要です。
そして、貼ります。
これだけのことをやり、作業が終わると手を拭き、ふたをして片付けるの
ですから、面倒に思うのも無理はないかもしれませんが、ここで手抜きす
ると不器用になるのではないでしょうか。
もっとも厄介なのは、適量を取り、貼ることです。
はじめは、折り紙を4分の1に切ったものを使い、上の真ん中に少しつけ、
スケッチブックなどに貼る練習をしましょう。
次に、四隅に糊をつけて貼り、それができれば糊を真ん中に縦に伸ばして
つけ、左右に伸ばす練習をしましょう。
ステップを踏んでいけば、必ずできるようになります。
「不器用なのね!」などと、絶対にいわないことです。
ところで、私が現役時代、制作などで他の接着剤を使わなかったのは、手
が汚れないからです。
「汚れたらきれいにする」は、幼児期に身に付けておかなければならない、
大切な、大切な生活習慣だからです。
砂場で遊ばせない母親と真面目にけんかをしたのも、同じ理由からです。
そういう元気な時もありました(笑)。
つぼ型の糊には、教育的な配慮がしてあるという理由は、こういったこと
なのですが、いかがでしょうか。
Q 早生まれなのですが、幼い絵しか描けません。上手になるでしょうか。
A 入試を控えると、こういった心配をするお母さん方が増えているようです
が、お子さんの絵の描き方を思い返してみましょう。
2歳は点や線の殴り書きで、3歳から円や四角らしきものが描け、ある時、
突然、頭から手足がニョキニョキと出ている人間を描いたと思います。
やがて、頭と体が分かれ人間らしくなりますが、手は電信柱のようにまっ
すぐ伸びたままで、やっと年中の終り頃に手も下に降り、人間と認められ
る絵になったのではないでしょうか。
このようになるまで4、5年かかる子もいますから、幼児にとって絵を描
くのは、大変な仕事でもあるのです。
そして、基本的な生活習慣と同じように、絵を描く作業は、速成も、いろ
いろなテクニックを駆使しての促成もできません。
お子さんの成育史が、そのまま姿を現すものではないでしょうか。
ご両親の遺伝もあるかもしれません。
お子さんは、楽しく絵を描いていますか、そうであれば心配ありません。
お子さんが描いている絵は、現時点で最高の作品であることを認めてあげ
ましょう。
そして、幼い絵でも描きたい目的があるのですから、そこを見つけて褒め
ることです。
他の子ども達と比べて評価するのは、賢いお母さん方のすることではあり
ません。
ましてや、早生まれの子ども達にとっては、大変迷惑な話です。
楽しく描ける雰囲気を作ってあげることが大切です。
ところで、最近、4,5人のグループで1枚の絵を描かせる学校が増えて
きましたが、共同作業ですから、お互いにコミュニケーションが図れるか
も大切なポイントになっています。使いたいクレヨンが1本しかない場合、
「それが使えるようになるまで何もしないお子さんがいる」と聞きますが、
学校側は、社会性や協調性といった集団生活への適応力を見ているのでは
ないでしょうか。引っ込み思案の多い男の子、通っている教室の先生に聞
いてみましょう。
余談になりますが、ある小学校のオープンスクールで、1年生全員の描いた絵
が、幼い絵まで全て展示されていました。子どもの成長をありのままに受け止
めている教育方針に感動したものです。展示された子どもがいやな思いをしな
い指導、私たち親こそ、そういった目で子どもの成長を見ることが大切ではな
いでしょうか。
5月25日(金)現在、「カトリック学校フェア 2018」のお知らせがあ
りません。昨年に続き、開催されないようです。
雙葉小学校、聖心女子学院初等科は、学校で行われる説明会では質疑応答の時
間を設けていませんでしたが、個別相談校として参加していたので利用したご
両親も多かったのではないでしょうか。しかし、まだ、機会はあります。8月
18日(土)、19日(日)に有楽町にある東京国際フォーラムで「東京私立
学校展2018年進学相談会」が開催されます。個別相談に応じていますから、
参加されてはいかがでしょうか。
今年度の説明会日程を例年になく早く発表した慶應義塾幼稚舎でしたが、「入
学試験Q&A」は更新されていません。今年から予約制になり、詳細は6月頃
Webでお知らせすると出ていましたから、同時に公表することになるのでし
ょうか。
(次回は、「志望校の決め方」についてお話しましょう)