めぇでるコラム
2025さわやかお受験のススメ<小学校受験編>よくある質問
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「めぇでる教育研究所」発行
2025さわやかお受験のススメ<小学校受験編>
年長児のお子様をお持ちの方々へ
2025年度入試(2024年秋に実施)を成功に導く手引きです。
<第47号>
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★説明会情報★
5月、6月、7月は多くの学校で学校説明会が開かれます。
受験校を知るには、学校へ行くのが一番だけに、受験生をお持ちの保護者の皆さん方は、直接学校を訪問をできる貴重な機会を逃さないようにしたいですね。
慶應義塾幼稚舎は、6月に説明会、7月に学校見学が行われます。説明会は昨年同様動画配信となっています。
早稲田実業学校初等部も6月に早稲田大学大隈記念講堂で学校説明会、7月に学校見学会が行われます。昨年は対面の説明会を撮影したものを別の機会にオンラインで見ることができたのですが。
雙葉小学校は7月に2日間説明会が行われます。
白百合学園小学校の授業公開は終わりましたが、6月に学校説明会、9月に学校見学会が行われます。校内を見ることができる貴重な機会ですから、ぜひとも参加してみたいものです。
聖心女学院初等科は6月に説明会を行います。お遊び会も開催。
例年とは日程が変わっている学校もありますので、こまめにホームページをチェックしましょう。
早稲田実業学校初等部の学校説明会ですが、過去にこういった話がありました。
○どんな子どもに来てほしいか。
・早実、大好きな子。
・早稲田大学へ行って勉強をしたい子。
・規則正しい生活のできる子。
・人の話を最後までしっかりと聞ける子。
・自分のことは自分でできる子。
・基本的な生活習慣、しつけの身に付いている子。
「9月2日(土)の学校見学会に、ぜひ、お子さん同伴で参加してほしい。私の願いは、お子さんがこの学校へ来て、学びたい、勉強したい、友達と遊びたいと思っていただけることです。これだけでお子さんのモチベーションが上がるからです」
橋詰敏長、初等部校長(当時)の話です。見学して、モチベーションが上がり、「早実、大好きな子」になってくれれば、親として、これほどありがたいことはないのですが。
(平成29年5月28日〈日〉午後1時~2時30分 於 大隈講堂より)
さて、今回は、皆さんからこの時期によく受ける質問を、紹介しましょう。
Q「折り紙をする時、折り方が雑できちんと出来上がらないのですが、どのようなことに注意すればよいのでしょうか」
A「折り紙は、一枚の紙から立体を作り出す大変楽しい作業ですが、一つひとつきちんと折らなければ、本に出ているような作品にならないだけに、子ども達の失望も大きいようです。
まず、折り紙を半分に折り、長四角を作ってみましょう。
机の上で、上と下の辺を両手できちんと重ねます。左手の人差し指で重ねた辺の真ん中をずれないように押さえ、右手の人差し指を左手の人差し指のところから下の折り目の真ん中に向かいまっすぐに下ろしてしっかり押さえます。
右人差し指で真ん中をしっかりと押さえながら、押さえた指のところへ左手の人差し指を並べ、左端まで指を滑らし、折り目をつけます。
次に、左人差し指を真ん中に戻し、しっかりと押さえ、右人差し指で右端まで指を滑らせながら、折り目をつけます。
それを広げ、90度回転させ、同じ作業をし、正方形が4つできるように折ります。
次に、今使った折り紙の角と角を合わせ三角形に挑戦しましょう、作業手順は同じです。
文章にすると、敬遠したくなりますが、お母さん方がお手本を示してあげれば、難しいことではありません。
折り紙がうまくできない原因は、こういった基本の折り方がきちんとできていない場合にもあるようです。
いきなり作品に挑戦せずに、四角と三角の折り方の基本をマスターすると、折り紙も楽しくなると思います。
何事も基本が大切ですが、その作業は退屈でつまらないことが多いものです。
それにまじめに取り組むのが、技術を身につけるコツであることは、皆さん方も経験されていることではないでしょうか。
「ゆっくり、じっくり、丁寧に」、これしかありませんね。
Q糊を使うのを嫌がるのですが。
A指で糊をつける作業は今の子どもが苦手とする作業ではないでしょうか。
ご家庭では、セロハンテープやリップ・スティック型の糊を使っていると思います。
最近は、入試でもこういった接着剤を使用することもありますが、今の段階では、ふたのついた、つぼ型の容器に入った、幼児用の糊を使ってほしいものです。
これには、いろいろと教育的な配慮がされているからです。
ふたを開けるにも、左右の微妙な力のバランス感覚を学べます。
そして、使う量、適量を指に取るには、目分量、勘が必要です。
多ければベタベタ、少なければはがれます。
さらに、つけ方です。
糊が、全体に滞りなく行き渡るには、かなりの練習が必要です。
そして、貼ります。
これだけのことをやり、作業が終わると手を拭き、ふたをして片付けるのですから、面倒に思うのも無理はないかもしれませんが、ここで手抜きすると不器用になるのではないでしょうか。
もっとも厄介なのは、適量を取り、貼ることです。
はじめは、折り紙を4分の1に切ったものを使い、上の真ん中に少しつけ、スケッチブックなどに貼る練習をしましょう。
次に、四隅に糊をつけて貼り、それができれば糊を真ん中に縦に伸ばしてつけ、左右に伸ばす練習をしましょう。
ステップを踏んでいけば、必ずできるようになります。
「不器用なのね!」などと、絶対にいわないことです。
加えて、幼児期に身に付けておかなければならない「汚れたらきれいにする」という大切な生活習慣を身につけることができます。
大切な、大切な生活習慣です。
つぼ型の糊には、教育的な配慮がしてあるという理由は、こういったことなのですが、いかがでしょうか。
Q早生まれなのですが、幼い絵しか描けません。上手になるでしょうか。
A入試を控えると、こういった心配をする保護者が増えているようですが、お子さんの絵の描き方を思い返してみましょう。
2歳は点や線の殴り書きで、3歳から円や四角らしきものが描け、ある時、突然、頭から手足がニョキニョキと出ている人間を描いたと思います。
やがて、頭と体が分かれ人間らしくなりますが、手は電信柱のようにまっすぐ伸びたままで、やっと年中の終り頃に手も下に降り、人間と認められる絵になったのではないでしょうか。
このようになるまで4、5年かかる子もいますから、幼児にとって絵を描くのは、大変な仕事でもあるのです。
そして、基本的な生活習慣と同じように、絵を描く作業は、速成も、いろいろなテクニックを駆使しての促成もできません。
お子さんの成育史が、そのまま姿を現すものではないでしょうか。
ご両親の得意、不得意もあるかもしれません。
お子さんは、楽しく絵を描いていますか、そうであれば心配ありません。
お子さんが描いている絵は、現時点で最高の作品であることを認めてあげましょう。
そして、幼い絵でも描きたい目的があるのですから、そこを見つけて褒めることです。他の子ども達と比べて評価するのは、賢い保護者がすることではありません。
ましてや、早生まれの子ども達にとっては、大変迷惑な話です。
楽しく描ける雰囲気を作ってあげることが大切です。
ところで、4、5人のグループで1枚の絵を描かせる学校があります。
共同作業ですから、お互いにコミュニケーションが図れるかも大切なポイントになっています。使いたいクレヨンが1本しかない場合、「それが使えるようになるまで何もしないお子さんがいる」と聞きますが、学校側は、社会性や協調性といった集団生活への適応力を見ているのではないでしょうか。
引っ込み思案の多い男の子、通っている教室の先生に聞いてみましょう。
余談になりますが、ある小学校のオープンスクールで、1年生全員の描いた絵が、幼い絵まで全て展示されていました。子どもの成長をありのままに受けとめている教育方針に感動したものです。展示された子どもがいやな思いをしない指導、私たち親こそ、そういった目で子どもの成長を見ることが大切ではないでしょうか。
(次回は、「志望校選びのポイント」についてお話しましょう)
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