めぇでるコラム

2025さわやかお受験のススメ<小学校受験編>★★入試直前の心構え ★★

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         「めぇでる教育研究所」発行
2025さわやかお受験のススメ<小学校受験編>
      年長児のお子様をお持ちの方々へ
 2025年度入試(2024年秋に実施)を成功に導く手引きです。
      <第66号>
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  ★★入試直前の心構え ★★
 
 
既に模擬面接も終え、面接の心構えもできていると思いますが、合否のカギを握るといわれている「志望理由」について、念入りにチェックし、自然に話せるように練習をしてください。プレッシャーをかけるようで申し訳ありませんが、小学校受験合否のポイントは、「保護者(主にお父さん)の志望理由5割、子どもの成長度5割」とも言われていることを思い出し、頑張りましょう。お子さんのためです。
 
 
 ◆ベストコンディションを作る 
 
入試直前、何とかベストコンディションで試験を受けさせてあげたいと、お母さん方は計画を立てることでしょう。例えば、外から帰ってきたときは、手を洗い、うがいをさせることから、栄養のバランスを考えた食事、早寝、早起きをさせ、睡眠時間を十分にとるなど、配慮しなければならないことがたくさんあります。
 
その1つに、時間の管理があります。
朝、8時半から試験が始まる場合、起きてから学校までかかる時間を逆算し、その時間帯に合わせ、生活のリズムを作り直す必要があります。人間の脳は、目を覚ますと、すぐにフル回転するものではなく、スイッチを入れれば、パッと光る電球のようにはいかず、柔軟なお子さんの頭でも、2、3時間かかるともいわれているようです。こういった試験時間に対処できるコンディション作りも親の大切な役目となります。
 
 
 
 ◆家庭学習について 
 
家庭学習をどのように進め、ベストの状態を保っていくかも難しい問題となります。直前のことですから、もう苦手な問題は克服されていると思いますが、「あなたはできる。これだけ頑張ったのだから大丈夫ですよ!」とあたたかい言葉で励ましてください。
 
そして、ここが大切なのですが、得意な問題の場合、お子さんも自信がありますから、保護者が読んでいる設問を、よく聞いていないこともありがちです。
 
「お母さん(お父さん)が読み終わるまでしっかりと聞き、始めといわれたら始め、終わりといわれたら、きちんとやめること」、この約束を徹底することです。点図形、模写、同図形(異図形)発見、系列完成、図形、しりとり等、設問を聞かなくてもできる問題があります。しかし、最後まで聞かないと指示される記号(○、×、//など)がわかりません。皆が出来るやさしい問題であれば、このミスを挽回することは不可能でしょう。そのためには、設問を読んでいる間は筆記用具を持たせず「手はお膝」、「そこまで」と時間がきたら筆記用具は机の上に置き「手はお膝」、を徹底させましょう。
 
さらに、次のページに移る指示があっても、その問題にこだわっていると、明らかにチェックの入る学校もあると聞きます。
また、制作や、ごっこ遊び、運動テストなども、話を聞いていなければ、うまくできません。最後まで聞かずに勝手にやり始めると、当然、「指示の理解」や「約束事を守れるか」などにチェックが入ります。
「先生のいうことを聞いてから始める、そしてやめる」、これを徹底させましょう。
 
「何回、教えたらわかるの!」             
「これができなければダメなの!」           
「そんなことができなければ、小学生になれません!」  
 
メールマガジンをお読みになっていらっしゃる皆さん方は、こういった言葉を使っていないと信じていますが、励ましているつもりが、逆の効果になってしまうものです。
 
試験場でできない問題があると、トイレにいってしまう子どもがいるそうです。
なぜでしょうか。
「先生、トイレ!」                               
と言われれば、先生はトイレに連れて行くしかないでしょう。
「その時間にいなかったから、問題をやれなかった」
と言い訳を作っているとしたら、これは恐ろしいことではありませんか。5、6歳の子どもが言い訳を考える、こんな気持ちに追い込んではかわいそうです。
 
お母さんが怖いのです。最近は、怖いお父さんもいるようですね。
中には、「できない!」といって泣きだす子ども達もいると聞きます。                
保護者の合格をさせたいという気持ちは、痛いほどわかりますが、言葉がけには十分に注意しましょう。不用意な言葉は、自信を失わせます。情緒が不安定になるような言葉は、絶対に使わないでください。
 
また、テスト会場で、隣の子の答案をのぞくお子さんがいるそうです。これは、いわゆるカンニングではありません。正解であるにもかかわらず、隣の子の答えを見て訂正してしまうのです。
なぜでしょうか……。やはり、自信がないのです。                                
 
隣の答案をのぞく子にしないためにも、
「あなたが思ったとおりでいいのですよ」
と、自分の考えたことに自信を持たせましょう。
「お母さんは、一所懸命に考えて頑張る子、大好きなの。それでもわからなければ、仕方がないことなのよ」
と、笑って励ましてください。
ただし、「一所懸命、考えてもわからない場合」と、約束しましょう。
 
よくできるお子さんでも、できない問題にぶつかるとパニックになってしまうケースがあるようです。
できる子だけに、厄介なのです。「できない」ことにこだわり、次の問題に取り組めないのです。こういったことも十分に考えられますから、「あなたが考えてもできないような問題なら、他の子もできませんよ。大丈夫、自信を持って、次の問題に挑戦しましょう」といった言葉がけも必要ではないでしょうか。
 
 
 
 ◆試験についての説明 
 
次に、試験について、どう説明するかです。
以前は、子ども達に試験といったイメージを与えないようにしたものですが、これだけ情報が広がり、いろいろと体験をしていると、そうはいかないでしょう。受験する学校での公開模擬テストやホームグラウンド以外の教室や、他の幼児教室、塾などで試験を受けることから、お子さん自身も心づもりはできているかと思いますが、やはり、プレッシャーはかかります。心身共に強い子どもは、そうはいません。「頑張れ!」といわれれば、本当に頑張る子もいれば、その一言で駄目になってしまう子もいます。
ピアノなどのお稽古ごとの発表会や幼稚園のお遊戯会などの前夜になると、突然、腹痛や発熱する神経過敏なお子さんには、「今日は、いつもの教室と違って、ここの学校でやるのですよ」といった説明がいいのではないでしょうか。
控室でゼッケンをつけ試験場に入り、テストの内容も、ほとんどの場合、教室で受けているのと同じだからです。「パパ(ママ)の言うとおりだ!」と安心し、そして頑張るのが子ども達です。お子さんの性格をよく知っているのはご両親ですから、こういったことにも注意し、当日の朝を迎えてあげましょう。
 
 
 
 ◆怪情報、うわさについて 
 
一時ほどではなくなりましたが、厄介なことが一つあります。それは、怪情報、うわさです。
以前、昭和60年代に開かれた四谷の雙葉小学校の説明会の様子を紹介しましたが、うわさとは、多くの場合、根も葉もない、単なるうわさに過ぎません。
当事者であるお母さん方は、とかくわらをもつかみたくなる心境になりやすいでしょうが、そこにつけ込むのがうわさです。後で思い出すと「ナンダ!」となるものばかりのはずです。
「受験する前に、もう合格者は決まっている!」
「紹介者がなければ駄目!」
といったことが本当なら、受験料を取る学校は、まさに詐欺行為ではありませんか。司直が許すわけがないのです。税務署も同様です。
 
「紹介者がなければ駄目!」
といったことが本当であれば、暁星小学校の説明会でも、「紹介状や推薦状は必要ありません。本人の実力を第一とする」とおっしゃったことが、うそになります。マリア様が、うそをお見逃しになるわけがありません。
 
また、青山学院初等部のホームページのQ&Aのコーナーには、
Q「紹介状や推薦状の必要はありますか」
A「必要ありませんし、用意されても受け取りません」
とあります。
 
さらに、幼稚舎のホーページのQ&Aコーナーには、
A「入学試験に関して、舎長および教職員との面会は一切できません」
と掲示されていますが、ほとんどの学校で、校長先生はもちろんのこと、教職員の方々が、受験に関する面談に応じることはありませんし、お断りしているはずです。
 
気になるうわさに心を痛めるようでしたら、お父さんに聞いてみましょう。おそらく、一笑されるはずですから。お願いしますよ、お父さん!
 
「暑さ寒さも彼岸まで」とは、猛暑を経験しただけに、ありがたいものですが、お彼岸を過ぎても暑い日が続いたりと初秋はとかく気候が不順になりがちです。
健康管理には、十分、注意してあげましょう。
 
昔の曲ですが、大橋節夫作詞、作曲の「幸せはここに」(YouTubeで聴けます)があります。
    秋の夜は更けて すだく虫の音に
    疲れた心いやす わが家の窓辺
    静かに ほのぼのと 幸せはここに
お子さんの寝顔を見ながら、すだく虫の音に、耳を傾ける余裕を持ちましょう。
 
         
 (次回は、「当日の留意点とご両親の心構え」についてお話しましょう)
 
 
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