めぇでるコラム
2015さわやかお受験のススメ<小学校受験編>★★面接編2★★
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「めぇでる教育研究所」発行
2015さわやかお受験のススメ<小学校受験編>
(第63号)
年長児のお子さまをお持ちの小学校受験をお考えの皆様を応援します!!
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面接編2
今回は、面接当日のお話をしましょう。
[学校へ到着]
★緊張する様子が見えたら★
面接の日でも、多くの人が集まりますが、試験当日は、その比ではありません。
それを見ただけで、しり込みをするお子さんも出てきます。
こういった経験がないからです。
そのためにも、公開模擬テストなどを受けるのがいいでしょう。
知らない友達の中に入って、いろいろなことを経験できるからです。
また、過保護に育てられていると、こういった時に拒絶反応を示しがちです。
手をかけ過ぎていると、自分でやることが少なく、失敗の経験が少ないですか
ら、こういった事態に対処できません。
過干渉な環境では萎縮してしまい、「ママ、助けて!」となりがちです。
何度も繰り返しますが、小学校の受験は、お子様の成育史、言い換えれば、ご
両親の育児の姿勢が、そっくり出てくるものです。
普段、元気いっぱいのお子さんでも、大勢の人をみてびっくりする場合もある
でしょう。その時は、お子さんが、いちばん安心する様子を、お子さんに示し
てあげることです。世界で一番強いと思われているお父さんの出番です。
たくましいお父さんであってください。
間違っても、「しっかりしなさい!」などといわないことです。
それだけでパニックに陥ってしまうお子さんもいます。
しゃがんで目を合わせ、
「いつもの教室でやるのと同じだから、心配することはないんだよ」
やさしく、教えてあげましょう。
★所定の手続きを的確に★
何事も初めてとなると、緊張しがちです。
しかし、心配はありません。
学校側も、全員、初めての受験を想定して、マニュアルを作ってありますから、
難しい手続きはありません。
落ち着いて取り組めば、何でもないことです。
ミスをしがちなのは、指定された時間の間際に来て、手続きをする時でしょう。
気持ちに余裕がありませんから、どうしてもあせりがちで、ミスも起きがちで
す。
そんな時は、おそらく、普段、お子さんが見たこともないご両親の姿になって
いると思います。
それを見たお子さんは、どのような心境になるでしょうか。
面接は、まだ、ご両親がそばにいますから、ショックも少ないでしょうが、試
験当日は、そこから一人で行動しなければなりません。
普段どおり、というわけにはいかないでしょう。
余裕を持って出かけ、こういった気持ちにさせないのも、ご両親の大切な役目
です。
[控室]
★静かに待つ工夫を★
幼児にとって、静かに待つのは、大変、苦手なものです。
ここでも、普段の育児の姿勢が姿を現します。
ましてや、緊張していますから、いつもよりテンションもあがり、舞い上がっ
てしまうお子さんもいます。
普段のしつけが大切です。
最近、よく見かけますが、幼児用の図書室で、大きな声でしゃべったり、走り
回ったりする子もいます。
親も注意しません。
お菓子を食べている子さえいます。
また、電車などでも親同士が話に夢中になり、子どもが騒いでいても、知らん
顔をしています。
こういうことが許されていて、面接に来たときは、
「静かにしなさい!」
では、無理というものです。
面接当日は、しばらく待つ時間がありますから、退屈させない工夫をしましょ
う。
お子さんの好きな本を控室で読むわけにはいきませんから、自分で読める本が
いいでしょう。
そういう本であれば、気に入っているはずですから、静かに待てることになり
ます。
一人で静かにできる折り紙やあや取りなどもいいでしょう。
手先を使って遊ぶ折り紙やあや取りは、手順を間違えると遊びは成り立ちませ
ん。
楽しみながら脳に刺激を与えるすぐれもので、口頭試問の準備運動にもなるは
ずです。
お子さんが気にいっているからといって、ぬいぐるみの人形や恐竜のおもちゃ、
ゲーム類はどうでしょうか。
5、6歳の幼い子ですが、それなりの自立ができているはずですから、公の場
に人形を持ち歩くのは、よい印象を与えないものです。
また、おもちゃやゲーム類は、他のお子さんに迷惑がかかりますから、持ち込
むことすら常識を疑われます。
しかし、何と言っても大切なのは、ご両親の落ち着いた悠揚迫らぬ態度です。
お子さんの学校選びが確かであれば、面接に臨んでも、何ら心配はないはずで
す。
そして、保護者としての自覚があれば、そこから余裕が生れ、お子さんに安心
感を与えるものです。
[入室]
面接会場は、学校によって設定が異なりますから、一概には言えませんが、ド
アが閉まっている時はノックをして、ドアが開いている場合でも、開いている
ドアをノックして、カーテンの場合は、「失礼します」と声をかけて、様子を
見ましょう。
そして、「どうぞ、お入り下さい」といった返答があってから、「失礼します」
といって入ります。
こういった余裕を持ってほしいのです。
お父さん、お子さん、お母さんの順で入るのが自然でしょう。
主人公は、お子さんです。
お父さんが露払いをし、お母さんはお子さんをしっかりガードして入るべきで
す。
お母さんが先頭になって入るのでは、母親主導型の家庭と見られるので、よい
評価を得られないとは言いませんが、お子さんのためです、この際、ご主人を
立てましょう。
ただし、外国生活が長く、レディーファーストが身についている場合、普段の
生活もそうなっていると思いますが、「郷に入っては郷に従え」ともいわれて
いますから、ご両親でよく話し合って決めましょう。
また、入室の時にお子さんが、
「失礼します」ということがありますが、これもどうでしょうか。
日常生活で、盛んに使われている言葉とは思いません。
不自然ですから、こういった言葉は教えこまないことです。
「おはようございます」や「こんにちは」で十分です。
「ごきげんよう」という女の子もいますが、入学後でいいのではないでしょう
か。
普段、幼稚園などで、そういったあいさつをしていなければ、やはり、とって
つけたようで、さまになっていない場合が多いものです。
入室の際に、あいさつのできないお子さんが、かなりいます。
特に、男の子は、できません。
するとお母さんが、
「ごあいさつは!」と催促をしがちです。
すごいお母さんになると、言葉だけではなく、頭を押さえつけるようにして、
あいさつをさせようとします。
これもどうでしょうか。
あいさつができなかったから、マイナス何点などと採点するはずはないと思い
ます。
お子さんが、初めての所へ来て、初めて会う人の前に立っているのですから、
それだけ緊張しきっています。
あいさつができなくても、当たり前ではないでしょうか。
それを考えずに、あいさつを無理強いするのは,保護者としてふさわしい態度
とは思えません。
あいさつができなかったら、お母さんが面接官に黙礼して、静かに謝っておけ
ばいいのではないでしょうか。
そして、入室しても、いきなりテーブルもしくは椅子が置かれているところま
で直進せずに、入った所で横一列に並び、次に指示を待ちます。
あわてることはありません。
「お父さんは、こちらへ」などの指示に従い、三人がそろったところで、お父
さんから、「失礼します」といって席に着きましょう。
お父さんを見て、お子さんも座り始めます。
お母さんは、お子さんが着席するまで見守り、それから座りましょう。
お子さんには、椅子に浅く腰をかけさせ、両足をきちんとそろえ、手を膝に置
くようにすれば、座る形も決まり、姿勢も崩れにくくなります。
わずか、これだけのことですが、普段の生活習慣が見事に現れます。
食事の時、いい加減な姿勢で、テレビなどを見ながら食べていると、だらしの
ない座り方になり、座れても、すぐに姿勢がくずれがちです。
言うまでもないことですが、お母さん方へ一言、長い髪は、お辞儀をするとき
に、バサッと前に落ちてきます。
これも感じのいいものではありませんから、きちんとまとめておきましょう。
また、ミニスカートでは、膝が気になり、面接どころではなくなりがちですか
ら、止めた方がいいと思います。
そして、着席後は、お子さんの様子を見守るために、視線の中に入れておきた
いものです。
お子さんが不安そうにお母さんを見たときなど、知らん顔をせずに、笑顔で応
じてあげましょう。
これが何よりの精神安定剤になるからです。
(次回は、面接「お子さん編」についてお話しましょう)