めぇでるコラム
さわやかお受験のススメ<現年中児 今から始める小学校受験>手は第二の脳 3
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「めぇでる教育研究所」発行
さわやかお受験のススメ<現年中児 今から始める小学校受験>
(第13号)
現年中児のお子さまをお持ちの小学校受験をお考えの皆様を応援します!!
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★★手は第二の脳 3★★
●絵 画●
お絵描きは、歌や踊りと同様、子どもにとって大切な表現方法です。
子ども達は、絵を描くことが大好きですが、これも生まれ月、月齢差が表れま
すから、このことを考えてあげなければ、発育状況にそぐわない要求をしがち
で、子ども達には困ったことになります。
●絵 画●
お絵描きは、歌や踊りと同様、子どもにとって大切な表現方法です。
子ども達は、絵を描くことが大好きですが、これも生まれ月、月齢差が表れま
すから、このことを考えてあげなければ、発育状況にそぐわない要求をしがち
で、子ども達には困ったことになります。
まず、お子さんの絵の描き方を、思い出してみましょう。
2歳頃は、点や線のなぐり書きでした。
3歳頃から、円や四角らしきものが表われて、ある日、突然、頭から手足がニ
ョキニョキ出ている絵を描き、やがて頭と体も分かれ、一応、人間らしくなり
ますが、手は電信柱のように、横に真っすぐ伸びたままで、年長になった頃か
ら手も下におり、やっと人間と認められる絵になったのではないでしょうか。
そして、必ずといっていいほど、お日さまが輝いています。
ここまで来るのに、4、5年かかる子もいますから、子ども達には大変な仕事
でもあるわけです。
しかも、絵を描く作業は、促成栽培的に腕をあげることはできません。
お子さんの生育史が、そのまま表れてくるのではないかと思います。
2歳頃は、点や線のなぐり書きでした。
3歳頃から、円や四角らしきものが表われて、ある日、突然、頭から手足がニ
ョキニョキ出ている絵を描き、やがて頭と体も分かれ、一応、人間らしくなり
ますが、手は電信柱のように、横に真っすぐ伸びたままで、年長になった頃か
ら手も下におり、やっと人間と認められる絵になったのではないでしょうか。
そして、必ずといっていいほど、お日さまが輝いています。
ここまで来るのに、4、5年かかる子もいますから、子ども達には大変な仕事
でもあるわけです。
しかも、絵を描く作業は、促成栽培的に腕をあげることはできません。
お子さんの生育史が、そのまま表れてくるのではないかと思います。
なぜ、小学校の入学試験に、絵を描かせる課題があるのでしょうか。
ただ、単に、絵の巧拙を評価するためとは、考えにくいことです。
大人は、自分の考えを相手に伝えるのに言葉だけで足りますが、幼児は、それ
だけでは十分とはいえません。
言葉で足りなければ、体全身で表す身体表現も、大切なコミュニケーションの
手段ですが、絵も、その一つです。
自分の思っていることを、絵で表したいのです。
ですから、子どもは、絵の巧拙にこだわらずに、せっせと描きます。
そばで見ていると、本当に楽しそうで、こういうときの子どもの目は輝いてい
ます。
以前、慶應義塾幼稚舎が、イーゼルを立てて絵を描かせたことがありました。
評価のポイントは、初めてのことに積極的に取り組む意欲や行動力だと考えま
したが、舎長は、ある雑誌のインタビューで「子どもの顔を見たかったから」
と答えていました。
ただ、単に、絵の巧拙を評価するためとは、考えにくいことです。
大人は、自分の考えを相手に伝えるのに言葉だけで足りますが、幼児は、それ
だけでは十分とはいえません。
言葉で足りなければ、体全身で表す身体表現も、大切なコミュニケーションの
手段ですが、絵も、その一つです。
自分の思っていることを、絵で表したいのです。
ですから、子どもは、絵の巧拙にこだわらずに、せっせと描きます。
そばで見ていると、本当に楽しそうで、こういうときの子どもの目は輝いてい
ます。
以前、慶應義塾幼稚舎が、イーゼルを立てて絵を描かせたことがありました。
評価のポイントは、初めてのことに積極的に取り組む意欲や行動力だと考えま
したが、舎長は、ある雑誌のインタビューで「子どもの顔を見たかったから」
と答えていました。
第9号でも紹介しましたが、思い出してください。
絵は、子どもの感性が、そのまま表れるものだと思います。
絵は、子どもの感性が、そのまま表れるものだと思います。
【(環境+五感が受けた刺激)×好奇心×観察力÷そしゃく力=感性】
また出てきました、おかしな式です。
しつこいようですが、感性とは、子ども自身が、与えられた環境の中で、自ら
の力で培ってきた、自前の能力だといいたいのです。
ですから、親の思惑で、絵についていろいろと注文をつけ始めると、面白くな
い絵になるのではないでしょうか。
それは、お子さんの自前の感性で描いた絵ではなく、第三者に教えこまれた絵
だからです。
受験のためのお絵描き教室も、その一つではないでしょうか。
絵を描かせる学校が増えていますから、その対策用のお絵描きです。
これも噂の一つで真偽の程は確かではありませんが、「テーマは秋」だとする
と、10人が10人とも枯葉の舞う絵を描き、しかも全員、申し合わせたよう
に葉っぱを黄色に描くそうです。
こんなことをしていると、子どもの感性は、おかしくならないでしょうか。
第一、子どもが落葉を見て、ホッとため息をついて、「人生、無常ですね!」
などと枯葉の舞う様子を描いているとは、考えられないことです。
秋であれば、子どもが楽しみにしていることは、たくさんあるのではないでし
ょうか。
お月見、遠足で出かけた芋掘り、ぶどう狩りや運動会など、楽しい思い出が残
っていれば描くはずです。
こういった噂は、本当に噂であってほしいものです。
しつこいようですが、感性とは、子ども自身が、与えられた環境の中で、自ら
の力で培ってきた、自前の能力だといいたいのです。
ですから、親の思惑で、絵についていろいろと注文をつけ始めると、面白くな
い絵になるのではないでしょうか。
それは、お子さんの自前の感性で描いた絵ではなく、第三者に教えこまれた絵
だからです。
受験のためのお絵描き教室も、その一つではないでしょうか。
絵を描かせる学校が増えていますから、その対策用のお絵描きです。
これも噂の一つで真偽の程は確かではありませんが、「テーマは秋」だとする
と、10人が10人とも枯葉の舞う絵を描き、しかも全員、申し合わせたよう
に葉っぱを黄色に描くそうです。
こんなことをしていると、子どもの感性は、おかしくならないでしょうか。
第一、子どもが落葉を見て、ホッとため息をついて、「人生、無常ですね!」
などと枯葉の舞う様子を描いているとは、考えられないことです。
秋であれば、子どもが楽しみにしていることは、たくさんあるのではないでし
ょうか。
お月見、遠足で出かけた芋掘り、ぶどう狩りや運動会など、楽しい思い出が残
っていれば描くはずです。
こういった噂は、本当に噂であってほしいものです。
自分の描きたいことを、自分流儀で描ければ、いいのではないでしょうか。
ウルトラマンと戦う怪獣が、ものすごい勢いで、真っ赤な炎を口から吐き出し
ている絵を見たことがあります。
画用紙全体を使って、迫力がありました。
子どもに聞くと、
「どんな武器を持っていても、ウルトラマンは、絶対に、負けないんだよ!」
と興奮気味に話していましたが、「これだ!」と思いました。
何だかよくわからない怪獣でしたが、口から出る怪しげな炎の色といい、鋭い
つめの形といい、「あやうし、ウルトラマン!」の感じが、よく表れていまし
た。
その子は、ウルトラマンは天下無敵だと信じているから、こういう絵になった
のでしょう。
「ウルトラマンは絶対に負けない」と信じている子どもの気持ちが、素直に伝
わってきます。
ウルトラマンと戦う怪獣が、ものすごい勢いで、真っ赤な炎を口から吐き出し
ている絵を見たことがあります。
画用紙全体を使って、迫力がありました。
子どもに聞くと、
「どんな武器を持っていても、ウルトラマンは、絶対に、負けないんだよ!」
と興奮気味に話していましたが、「これだ!」と思いました。
何だかよくわからない怪獣でしたが、口から出る怪しげな炎の色といい、鋭い
つめの形といい、「あやうし、ウルトラマン!」の感じが、よく表れていまし
た。
その子は、ウルトラマンは天下無敵だと信じているから、こういう絵になった
のでしょう。
「ウルトラマンは絶対に負けない」と信じている子どもの気持ちが、素直に伝
わってきます。
画用紙全体を使って描いているのも、いいですね。
左右の端っこに、細かくコチョコチョと、何やらわからないように描かれてい
るようでは、心配です。
しかも、色が黒や灰色などで、暗い感じのする絵では、お子さんの置かれてい
る環境を、早急にチェックする必要があると思います。
「絵は心の窓」ともいわれているように、子どもの感性は、鏡に映るように表
れるからです。
左右の端っこに、細かくコチョコチョと、何やらわからないように描かれてい
るようでは、心配です。
しかも、色が黒や灰色などで、暗い感じのする絵では、お子さんの置かれてい
る環境を、早急にチェックする必要があると思います。
「絵は心の窓」ともいわれているように、子どもの感性は、鏡に映るように表
れるからです。
また、絵を描きたがらない子が増えていると聞きますが、絵を大人の思惑で評
価しているのではないでしょうか。
そうだとすれば、かわいそうです。
子どもの描く絵に口を出さずに、のびのびと描かせてあげることが大切です。
もし、お父さんやお母さんが、絵を描くのを苦手としていたら、なおさらのこ
とです。
価しているのではないでしょうか。
そうだとすれば、かわいそうです。
子どもの描く絵に口を出さずに、のびのびと描かせてあげることが大切です。
もし、お父さんやお母さんが、絵を描くのを苦手としていたら、なおさらのこ
とです。
小学校側も、大人が考えるような、巧い絵だけを期待していないと思います。
その子に育まれている感性をみたいのです。
ですから、一つの話を聞いた後で、
「この話は、どのようになっていくと思いますか。それを絵に描いてみましょ
う」
といった問題に発展させ、子どもの頭の中をのぞきたいのです。
絵の巧拙だけを、見ているのではありません。
百人の受験生がいれば、百枚の違った絵が描かれるのではないかと思います。
逆を考えてみましょう。
もしも、百枚とも同じ絵だとしたら、マインドコントロールされているという
ことではないでしょうか。
これは、恐ろしいことです。
過保護、過干渉では、子どもの感性まで、コントロールすることにもなりかね
ません。
その子に育まれている感性をみたいのです。
ですから、一つの話を聞いた後で、
「この話は、どのようになっていくと思いますか。それを絵に描いてみましょ
う」
といった問題に発展させ、子どもの頭の中をのぞきたいのです。
絵の巧拙だけを、見ているのではありません。
百人の受験生がいれば、百枚の違った絵が描かれるのではないかと思います。
逆を考えてみましょう。
もしも、百枚とも同じ絵だとしたら、マインドコントロールされているという
ことではないでしょうか。
これは、恐ろしいことです。
過保護、過干渉では、子どもの感性まで、コントロールすることにもなりかね
ません。
「個性を伸ばしてあげたい」とお考えなら、子どもの感性を磨ける環境を作っ
てあげましょう。
専門家の先生にお叱りを受けるかもしれませんが、子どもの描く絵は、写生で
はなくイメージ、想像力の集結されたものだと思います。
五感の触角を刺激してあげれば、感性は育まれるものです。
本を読んであげることからも、たくさんの刺激を与えることができます。
また、日本には、恵まれた自然があり、四季折々の自然の変化を、五感を通し
て、きちんと身体にしみ込ませておきましょう。
絵を描くテクニックより、ものを観る心の眼を育てることです。
小さい時こそ、本物に触れる機会をたくさん持つことが、大事ではないでしょ
うか。
そこから感性は育ってきます。
感性は、ご両親の作る環境で培われるものです。
てあげましょう。
専門家の先生にお叱りを受けるかもしれませんが、子どもの描く絵は、写生で
はなくイメージ、想像力の集結されたものだと思います。
五感の触角を刺激してあげれば、感性は育まれるものです。
本を読んであげることからも、たくさんの刺激を与えることができます。
また、日本には、恵まれた自然があり、四季折々の自然の変化を、五感を通し
て、きちんと身体にしみ込ませておきましょう。
絵を描くテクニックより、ものを観る心の眼を育てることです。
小さい時こそ、本物に触れる機会をたくさん持つことが、大事ではないでしょ
うか。
そこから感性は育ってきます。
感性は、ご両親の作る環境で培われるものです。
「お母さん、ぼく、絵描きさんになりたい!」
心の準備ができてからの絵画教室は、最高の教場になるはずです。
お断りしておきますが、「絵画教室が駄目だ」などと、そんなだいそれたこと
をいっているのではありません。
プロの先生方に叱り飛ばされます。
皆さん、お子さんの感性を大切にして指導されていますから、何ら心配ありま
せん。
心配なのは素人の方、特に、お母さん方が、お子さんの描く絵に注文をつける
ことです。
繰り返しますが、感性はご両親の作る環境で培われるものです。
いいづらいのですが、遺伝もあります……。
心の準備ができてからの絵画教室は、最高の教場になるはずです。
お断りしておきますが、「絵画教室が駄目だ」などと、そんなだいそれたこと
をいっているのではありません。
プロの先生方に叱り飛ばされます。
皆さん、お子さんの感性を大切にして指導されていますから、何ら心配ありま
せん。
心配なのは素人の方、特に、お母さん方が、お子さんの描く絵に注文をつける
ことです。
繰り返しますが、感性はご両親の作る環境で培われるものです。
いいづらいのですが、遺伝もあります……。
最後に、お願いしておきたいことがあります。
それは、描いた絵について、何を描いたか聞いてあげることです。
それらしく見えなくても、何を描きたかったのかわかりますから、そこを褒め
てあげましょう。
幼児が描いた絵は、その時点で、お子さん自身の最高作品であることを、絶対
に忘れない、賢いお母さんになってください。
(次回は、「鍛えてほしい第二の脳4」についてお話しましょう)
それは、描いた絵について、何を描いたか聞いてあげることです。
それらしく見えなくても、何を描きたかったのかわかりますから、そこを褒め
てあげましょう。
幼児が描いた絵は、その時点で、お子さん自身の最高作品であることを、絶対
に忘れない、賢いお母さんになってください。
(次回は、「鍛えてほしい第二の脳4」についてお話しましょう)