めぇでるコラム
さわやかお受験のススメ<小学校受験編>入試問題を分析する 構成力・観察力に関する問題(3)
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「めぇでる教育研究所」発行
2017さわやかお受験のススメ<小学校受験編>
第43号
年長児のお子さまをお持ちの小学校受験をお考えの皆様を応援します!!
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[入試情報]
立教小学校の説明会、今年は3回開催されます!
第1回 2016年(平成28年)6月9日(木)
受付開始 8:00 AM
参観開始 8:25 AM
説明会開始予定時刻 10:40 AM
個別質問の時間 11:30~12:30 AM
内容 学校の施設見学及び授業参観 本校の教育、入試について
第2回 2016年(平成28年)7月2日(土)
受付開始 9:00 AM
説明会開始予定時刻 9:30 AM
個別質問の時間 11:10~12:10 AM
内容 立教小学校の各教科の特徴について 等
第3回 2016年(平成28年)9月10日(土)
受付開始 9:00 AM
説明会開始予定時刻 9:30 AM
終了予定時刻 11:20 AM
内容 立教学院一貫連携教育・入試について 等
ご案内 ※事前のお申し込みは必要ありません。
※上履きは必要ありません。但しヒールの高い靴はご遠慮ください。
※説明会の対象者は保護者のみとさせていただきます。
※説明会(1)(2)(3)はそれぞれ内容が異なります。
立教小学校は、2014年から6月と9月、2回開催となりましたが、本年度
は3回。参観授業は1回目のみ、個別質問は1回目と2回目だけです。詳しく
はホームページをご覧ください。
★★入試問題を分析する★★
[8]構成力・観察力に関する問題(3)
[模倣の問題]
積み木やブロック、パネルなどを使って、お手本と同じものを作る問題です。
個別テスト向きでしょう。
★お手本(▽ ▽の上に長四角の積み木があり、その上に家の形がある)
・これと同じものを作りなさい
「三角の積み木を逆さまにして、できるかな?」
積み木で遊んだことがないと、こうなりがちです。できますが、コツがありま
す。これは、やってみないとわかりません。
最近のおもちゃは、完成品が多いようですが、一概に悪いとはいいません。
それを利用して遊ぶことも、大切な仕事です。しかし、積み木やブロックは、
自分で設計し組み立てる遊びです。
設計図を引くには、何が必要でしょうか。そのものを知ること、熟知すること
で、大切なのは観察力です。子どもは、自分の好きなものとなると、目つきが
変わり、真剣、そのものですから、大人が気づかないところまで見ています。
そこまで夢中にさせるのは、好奇心です。模倣は、観察力と表現力を見る問題
ですが、そのもとになる好奇心が旺盛かどうかを見極めることもできます。
積み木を使った面白いゲームがあります。
実際に出題された問題で、積み木をできるだけ高く積むゲームで、「高く積む」
がポイントになります。長四角を立てないで横に置くと、高さが違ってしまい
ます。これに気づかないと、少し心配です。問題は三角で、置き方によっては、
そこでゲームセットになります。
積み木を持っていないお子さんには、買ってあげましょう。
前にもお話しましたが、積み木で遊んだ後に、きちんと収納する習慣がつくと、
身辺の整理整頓にも影響がでると思います。おもちゃや絵本などの片づけが苦
手な子は、こういった遊びをやっていないのではないでしょうか。玄関の靴の
整理も同じで、ご両親がきちんとそろえて脱いでいれば、お子さんも真似をす
るはずだからです。
[同図形、異図形発見の問題]
同図形発見(お手本と同じもの)と異図形発見(違っているもの)があり、知
能指数をはかる問題でよく出題されています。
★「お手本と同じものを見つけ、○をつけましょう」
子どもの、好きな問題です。
ゲームやクイズ感覚でできるからではないでしょうか。これもコンピュータ方
式を採用しましょう。お手本と1つ1つ比べて見つけることです。あっちを見、
こっちを見るやりかたでは、いたずらに混乱するだけです。手順の大切なこと
を学んだ子は、左から右へ、または上から下へ順番に比べる方が、正確に、速
くできることを知っています。こういう知恵は、やはり、経験から身につける
ことが大切で、最初から教える必要はありません。
自分で見つけられれば、最高の学習になるからです。どうやっても、うまくい
かない様子が見えたら、そこでアドバイスしてあげましょう。まず、自分で体
験することですね。
それから解決方法を教えられれば、納得でき、身につくものです。
そして、問題ができたから花丸をつけて、次の問題に移るだけでは、あまり効
果的な学習とはいえません。たとえば、同図形発見の場合、手本とどこが、ど
う違うかを説明させることです。すると、異図形の発見にもなります。
さらに、試験官と話すように丁寧な言葉できちんといえる習慣がつくと、個別
テスト、行動観察のテストにも対応できる学習になるからです。言葉で表現す
る訓練は、こういった遊びの感覚で、楽しみながら身につけることが大切で、
小学校へ入ってから、学力を伸ばす大きな力になることは間違いありません。
しつこく、繰り返しますが耳ではなく心で聞いてください。
幼児の知能開発で大切なのは、五感をフルに活動させて、同じところ(類似)
や違うところ(差異)を見つけ、「あれっ…、なんだ?」と考えることから始
まります。
「どうしてなの……?」
「なぜなの……?」
うるさいほど、遠慮なしに聞いてきます。これも疑問の芽というアンテナがと
らえた情報を解決したいのです。もうしばらくの辛抱です。小学生も低学年の
内は、まだ聞きに来ますが、中学年になると、聞いてほしいと思っても来ませ
んから、頑張ってください。
しかし、そのつど懇切丁寧に説明するのも考えものです。
時には、質問の内容を吟味して、ある程度はわかっていることであれば、
「あなたは、どう思うの?」
と切り返すのも大切ですね。
自分で知っている範囲を、考え、考え、話すはずです。これが、素晴らしい学
習になっています。十分に理解できていないことを言葉で説明するのですから、
子ども達にとっては、しんどいことになりがちです。時には、支離滅裂なこと
をいうかもしれませんが、ここは我慢のしどころです。お子さんが何を聞きた
いのかは、聞いている内にわかります。
話が一通り終わったら、
「ケンちゃん、お母さんに聞きたいことって、こういうことなのかな?」
と、まとめてあげましょう。
質問をしているお子さんも、
「なんだ、そうなのか!」と納得することで、言語の学習になっているのです。
言葉は、知っているだけでは役に立ちませんし、使わなければ生きてきません。
まとめてあげることで、わかっていないところを補足したことになるのです。
まだ、あります。
前にもお話しましたが、お母さんがまじめに話を聞いてあげると、お子さんは
人の話はきちんと聞かねばならないことを、ごく自然に学んでいるのです。子
どもにとって、親が真剣に話を聞いてくれるのは、本当にうれしく、これほど
快感を味わえるものはありません。
お母さんが、しつこく、
「きちんと話を聞きなさい!」
といわなくても、話を聞く姿勢が、自然と身につきます。「子は親の背を見て
育つ」といわれていますが、昔の人は無駄なことをいわないものです。いや、
真実だから語り継がれているのではないでしょうか。
前回に紹介しました「子どもが育つ魔法の言葉」にも、「子は親の背を見て育
つ」の外国版「子は親の鏡」があります。
子は親の鏡
けなされて育つと、子どもは、人をけなすようになる
とげとげした家庭で育つと、子どもは、乱暴になる
不安な気持ちで育てると、子どもも不安になる
「かわいそうな子だ」といって育てると、子どもは、みじめな気持ちになる
子どもを馬鹿にすると、引っ込みじあんな子になる
親が他人を羨んでばかりいると、子どもも人を羨むようになる
叱りつけてばかりいると、子どもは「自分は悪い子なんだ」と思ってしまう
励ましてあげれば、子どもは、自信を持つようになる
広い心で接すれば、キレる子にはならない
誉めてあげれば、子どもは、明るい子に育つ
愛してあげれば、子どもは、人を愛することを学ぶ
認めてあげれば、子どもは、自分が好きになる
見つめてあげれば、子どもは、頑張り屋になる
分かち合うことを教えれば、子どもは、思いやりを学ぶ
親が正直であれば、子どもは、正直であることの大切さを知る
子どもに公平であれば、子どもは、正義感のある子に育つ
やさしく、思いやりを持って育てれば、子どもは、やさしい子に育つ
守ってあげれば、子どもは、強い子に育つ
和気あいあいとした家庭で育てば、
子どもは、この世の中はいいところだと思えるようになる
子どもが育つ魔法の言葉 ドロシー・ロー・ノルト 著
PHP研究所 刊
発売後、数年たっている本を読みたい場合は、図書館を利用しましょう。図書
館にあるかないかは、パソコンを利用すれば自宅でも検索できるところもある
からです。
ところで、第38号で紹介しました聖徳大学附属小学校のホームページ【過去
問に挑戦しよう】について、4月21日(木)に幼児教室対象の説明会があり
ましたので確かめてきました。
・次の絵の中に1つだけ種類の違うものがあります。その絵をクリックしてみ
ましょう。
菱餅 兜 七夕飾り 十五夜(すすき・団子・月)
正解は、何んと七夕飾り。「五節句に入っていないから十五夜では?」となり
ますが、校長先生に伺ったところ、「設問に誤りがあり、正しくは、七夕飾り
に使うものに○」とのことでした。入学後「礼法」の授業で五節句を学ぶとは
いえ、園児には難しいのではと思っていたのは考えすぎでした(笑)。
忘れるところでしたが、本校も今年度を目標に、インターネット出願を検討中
だそうです。
(次回は「運動に関する問題」についてお話しましょう)