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めぇでるコラム
2015さわやかお受験のススメ<小学校受験編>★★よくある質問
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「めぇでる教育研究所」発行
2015さわやかお受験のススメ<小学校受験編>
(第50号)
年長児のお子さまをお持ちの小学校受験をお考えの皆様を応援します!!
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明日、横浜雙葉小学校の説明会が、久しぶりに開催されます。
立教女学院小学校はオープンスクールを兼ねていますが、始業前の礼拝堂に
入る子ども達を見てください。
礼拝前の「かしましの森が静寂の学び舎」に見事に変わります。
6月25日(水)13:30~ 国府台女子学院初等部
10:00~ 昭和学院小学校
6月27日(金) 8:30~ 立教女学院小学校
6月28日(土) 9:30~ 開智小学校
今年も昨年と同様、天候も不順を通り越して何やら落ち着きませんが、暑い
夏を迎える前に体調を崩さないよう、健康管理にも十分気を配ってください。
さて、今回は、皆さんからこの時期によく受ける質問を、紹介しましょう。
Q「折り紙をする時、折り方が雑できちんと出来上がらないのですが、どの
ようなことに注意すればよいのでしょうか」
A「折り紙は、一枚の紙から立体を作り出す大変楽しい作業ですが、一つ一
つきちんと折らなければ、本に出ているような作品にならないだけに、子
ども達の失望も大きいようです。
まず、折り紙を半分に折り、長四角を作ってみましょう。
その時に、合わせる辺と辺をきちんと重ね、左手の親指と人差し指で摘む
ように持ち、右手の親指と人差し指で、折った部分の真ん中をしっかりと
つかみ、折り目をつけます。
それをテーブルの上に置き、右人差し指で真ん中をしっかりと押さえ、押
さえた指のところへ左手の人差し指を並べ、左端まで指を滑らし、折り目
をつけます。
次に、左人差し指を真ん中に戻し、しっかりと押さえ、右人差し指で右端
まで指を滑らしながら、折り目をつけます。
それを広げ、90度回転させ、同じ作業をし、正方形が4つできるように
折ります。
次に、今使った折り紙の角と角を合わせ三角形に挑戦しましょう、作業手
順は同じです。
文章にすると敬遠したくなりますが、お母さん方がお手本を示してあげれば、
難しいことではありません。
折り紙がうまくできない原因は、こういった折り方の基本がきちんとできて
いない場合にあるようです。
いきなり作品に挑戦せずに、四角と三角の折り方の基本をマスターすると、
折り紙も楽しくなると思います。
何事も基本が大切ですが、その作業は退屈でつまらないことが多いものです。
それにまじめに取り組むのが、技術を身につけるコツであることは、皆さん
方も経験されていることではないでしょうか。
「ゆっくり、じっくり、丁寧に」、これしかありませんね。
Q 糊を使うのを嫌がるのですが。
A 現代っ子のもっとも苦手とする作業ではないでしょうか。
ご家庭では、セロハンテープやリップ・スティック型の糊を使っている
と思います。
最近は、入試でもこういった接着剤を使用することもありますが、今の
段階では、ふたのついた、つぼ型の容器に入った、幼児用の糊を使って
ほしいものです。
これには、いろいろと教育的な配慮がされているからです。
ふたを開けるにも、左右の微妙な力のバランス感覚を学べます。
そして、使う量、適量を指に取るには、目分量、勘が必要です。
多ければベタベタ、少なければはがれます。
さらに、つけ方です。
糊が全体に滞りなく行き渡るには、かなりの練習が必要です。
そして、貼ります。
これだけのことをやり、作業が終わると手を拭き、ふたをして片付ける
のですから、面倒に思うのも無理はないかもしれませんが、ここで手抜
きすると不器用になるのではないでしょうか。
もっとも厄介なのは、適量を取り、貼ることです。
はじめは、折り紙を4分の1に切ったものを使い、上の真ん中に少しつ
け、スケッチブックなどに貼る練習をしましょう。
次に、四隅に糊をつけて貼り、それができれば糊を真ん中に縦に伸ばし
てつけ、左右に伸ばす練習をしましょう。
ステップを踏んでいけば、必ずできるようになります。
「不器用なのね!」などと、絶対にいわないことです。
ところで、私が現役時代、制作などで他の接着剤を使わなかったのは、
手が汚れないからです。
「汚れたらきれいにする」は、幼児期に身に付けておかなければならな
い、大切な、大切な生活習慣だからです。
砂場で遊ばせない母親と真面目にけんかしたのも、同じ理由からです。
そういう元気な時もありました(笑)。
つぼ型の糊には、教育的な配慮がしてあるという理由は、こういったこ
となのですが、いかがでしょうか。
Q 早生まれなのですが、幼い絵しか描けません。上手になるでしょうか。
A 入試を控えると、こういった心配をするお母さん方が増えているようで
すが、お子さんの絵の描き方を思い返してみましょう。
2歳は点や線の殴り書きで、3歳から円や四角らしきものが描け、ある
時、突然、頭から手足がニョキニョキと出ている人間を描いたと思いま
す。
やがて、頭と体が分かれ人間らしくなりますが、手は電信柱のようにま
っすぐ伸びたままで、やっと年中の終り頃に手も下に降り、人間と認め
られる絵になったのではないでしょうか。
このようになるまで4、5年かかる子もいますから、幼児にとって絵を
描くのは、大変な仕事でもあるのです。
そして、基本的な生活習慣と同じように、絵を描く作業は、速成も、い
ろいろなテクニックを駆使しての促成もできません。
お子さんの成育史が、そのまま姿を現すものではないでしょうか。
ご両親の遺伝もあるかもしれません。
かつて慶應義塾幼稚舎が、画家が使用するイーゼルを立て子ども達に絵
を描かせる試験を行いましたが、その目的を当時の舎長は、「子ども達
の絵を描く顔を見たかった」とおっしゃっていました。
楽しそうに、何ら屈託もなく、せっせと描くのが子ども達の絵です。
お子さんは、楽しく絵を描いていますか、そうであれば心配ありません。
お子さんが描いている絵は、現時点で最高の作品であることを認めてあ
げましょう。
そして、幼い絵でも、描きたい目的があるのですから、そこを見つけて
褒めることです。
他の子ども達と比べて評価するのは、賢いお母さん方のすることではあ
りません。
ましてや、早生まれの子ども達にとっては、大変迷惑な話です。
楽しく描ける雰囲気を作ってあげることが大切です。
第48号で紹介しました早稲田実業初等部の「おかしもの約束」と東日本大
震災以降、毎年確認をとっていた「登下校の件」ですが、初等部へメールで
確認しましたところ、「おかしもの約束」は紹介した通りで、「登下校の件」
は創立以来「第一日目の大隈講堂で行われる入学式、二日目の国分寺校舎で
行われる始業式は保護者同伴ですが、三日目からは一人で登下校します」との
返事をいただきました。
「文武両道」の教えは、入学三日目から始まります。
(次回は、「志望校の決め方」についてお話しましょう)
2014年6月25日 10:40