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2026さわやかお受験のススメ<現年中児 今から始める小学校受験>創刊号 - 年中から挑戦される皆さんへ -

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         「めぇでる教育研究所」発行
2026さわやかお受験のススメ<現年中児 今から始める小学校受験
      現年中児のお子様をお持ちの方々へ
 2026年度入試(2025年秋に実施)を成功に導く手引きです。
      <第1号
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 - 年中から挑戦される皆さんへ -
  
                          
「小学校の受験は、大学受験より難しい」と聞くと、驚かれるかもしれません。
 
では、皆さんは、小学校、中学校、高校、大学の入学試験で、もっとも難しいのは、どの段階だとお考えでしょうか。
 
中学受験で、麻布、開成、武蔵、桜蔭、雙葉、女子学院といったいわゆる御三家へ入るのは容易ではありません。
大学についても、全入時代と言われつつ、難関大や知名度の高い大学には浪人しても合格できるといった保証もありません。
このように考えていくと、大学、高校、中学、そして小学校の順と考えても不思議ではありません。
 
しかし、それでは、正解とはいえません。
もっとも難しいのは、一見やさしそうにみえる小学校なのです。
なぜなら、小学校の受験は、子どもの意志ではなく、親がよかれと思ってはじめるからです。
 
試験場でテストを受けるのは子ども自身ですが、合否を判定されるのは、実は、試験場にはいない、ご両親だからです。
 
「そんな馬鹿な。テストを受けた子どもの点数次第ではないのですか?」
 
偏差値教育の洗礼を受けてこられた皆さんですから、気持ちはわかります。確かに、ペーパーテストのできるお子さんは、知的な能力の点ですぐれているといえます。
 
しかし、ペーパーテストで満点をとっても、わがままな子や手のかかる子かもしれません。そういった子どもの集団であれば、国立や私立の小学校が目指す教育を実践できるのか、成り立つのか、これは難しいでしょう。
 
ペーパーテストだけでは、社会性や協調性といった集団生活への適応力は判定できないでしょう。
 
小学校側の求める子は、「知育・徳育・体育の三つの能力が、バランスよく発達している子」といわれています。
限られた時間内に、ペーパーテストや行動観察、そして、絵画や制作、運動、課題や自由遊びなどを通して三つの能力を評価し、さらに面接で、ご両親の考えを聞き、総合的に判定するもので、
ペーパーテストの点数、知的な能力だけで合否を決めているのではありません。
 
大学入試は本人の努力次第で決まると言っても過言ではありません。しかし、小学校受験は、本人の努力次第とはいえません。
 
保護者とお子さんで受験準備を進めなければ、希望する学校へは入学できないでしょう。
 
つまり、保護者がどういった育児をしてきたか、その育児の方針と学校の教育方針に矛盾のないことがポイントとなるのです。
 
さらに、やっかいなのは、試験の方法です。
 
幼児のテストには、文字や数字を使えませんから、ペーパーテストには、答えは出ていますが、設問は、どこにも書かれていません。このことです……。
 
大学などの試験は、難しい問題があると、後回しにし、時間があれば挑戦できますが、小学校の試験は、これができません。
説明を聞き、すぐに取り組み、「そこまで!」と声がかかれば、そこで止め、次の設問の説明を聞きます。
「もう少しでできるぞ!」と続けていると、次の設問の説明を聞き逃し、問題に挑戦できません。
そういったことから考えると、もっとも難しい試験方法ではないでしょうか。
 
ですから、話をきちんと聞き、すばやく対応できる力がなければ克服できません。
 
もっとやっかいなことに、慶應義塾幼稚舎のような行動観察のテストでは、先生の指示を聞き、自分の考えをまとめ、自分の言葉で話したり、思ったことを絵に描いたり、体で表現します。
しかも、生まれて初めて入った場所で、初めて会った子どもとグループを作り、初めて会った先生の指示を聞き、理解し、すぐに行動しなければなりません。
機敏に対応する能力が必要なのです。
 
さらに、気になることがあります。
保護者の方の心配の種でもある、面接が多くの学校で実施されています。
保護者がお子さんをバックアップできる、たった一回のチャンスです。 
合格されたお母さんでさえ、
 
「頭が真っ白になって、何が何だかわかりませんでした」
 
などと、苦笑しながら告白されるほど、プレプレッシャーがかかるようです。
 
この面接の比率は、幼稚園の入園テストの場合は、子どもの発達度2割、両親面接が8割、小学校の入学テストの場合は、5対5、五分五分といわており、その比重は高いのです。
 
まだ、あります。
 
願書や面接の資料の記入です。
たとえば、雙葉小学校の面接資料は、内容が詳細に分かれていて、皆さん、書くときに苦労しています。
       
さらに加えて、いろいろな怪情報、うわさが渦巻いています。
根も葉もないうわさに惑わされ、右往左往し、くたびれ果ててしまう保護者の方もいます。第三者から見れば何でもないことでも、当事者になると見過ごせないのがうわさです。
 
驚かしているわけではありませんが、これだけのことを経験し、お子さんにふさわしい学校を選び、早ければ9月下旬から、11月にかけて試験に臨むことになります。
 
これが小学校を受験されるご両親の歩む道です。
 
シルクロードになるか、いばらの道になるか、保護者の考え次第です。
保護者が本気になり、真剣に取り組まなければ、合格の栄冠を獲得することはできません。
 
本メールマガジンは、小学校入試に向けて、学校側は何を求めているかを分析し、そのために、保護者は何をすべきかについて、年中さんから、無理なく挑戦できるように、具体的に解説したも
のです。
 
合格の一助になれば幸いです。
 
 
令和6年7月
めぇでる教育研究所 職員一同
 
 
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2026さわやかお受験のススメ<現年中児 今から始める小学校受験>先手必勝といっても、あおっているのではありません

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         「めぇでる教育研究所」発行
2026さわやかお受験のススメ<現年中児 今から始める小学校受験
      現年中児のお子様をお持ちの方々へ
 2026年度入試(2025年秋に実施)を成功に導く手引きです。
      <第2号
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先手必勝といっても、あおっているのではありません
             
創刊号を含めて10月まで20回近く配信できますが、この間に家庭でやらなければならないことをしっかりと行い、身につけることができれば、11月から始まる幼児教室の新年長クラスでの
学習は、お子さんにとって楽しい教場となるはずです。
 
これから6つのことについてお話しますが、どれから始めるかといった優先順位はありません。
 
子ども達は幼稚園や保育園で、国語、算数、社会といったように、教科別に時間を区切って学習しているわけではありませんが、あらゆる事柄に、先生や友達と様々な関わりを持ちながら学んでいますから、ご家庭でも臨機応変に取り組んでいただきたいと思います。
 
★お子さんは、自力でどのくらいのことができますか。
 基本的な生活習慣のことです。
 朝起きてから夜寝るまで、お母さんはどのくらい手を貸しているでしょうか。
 「自力でできることがたくさんあるお子さんの知的な能力は高い」といわれています。
 また、3歳過ぎてお子さんのやっていることを見て手を貸し、口を出すのは、過保護、過干渉の育児といわれ、お子さんの自立を妨げます。
 皆さん方はいかがでしょうか。
 
★お子さんは幼稚園や保育園へ通うことを楽しみにしていますか。
 社会性や協調性といった集団生活への適応力です。
 光塩女子学院初等科の説明会では、社会性のお手本はご両親とおっしゃっていました。
 「少し元気がありすぎるようですね」などといわれていませんか。
 「元気な子と無作法な子は違う」「明るい子とけじめのない子も違う」ともいわれていますが、お子さんはいかがですか。
 
★お子さんはお父さん、お母さんの目を見て話を聞き、話をしていますか。
 話の聞ける子は相手の目を見ていますが、その瞳は輝いています。
 話をする子の表情は、いつも楽しそうです。
 幼稚園や保育園、外から帰ってきたときに、「ママ、あのね!」と話しかけてきますか。
 そして、きちんと聞いてあげていますか。
 後で詳しくお話ししますが、「小学校の入試でもっとも大切なこと」と覚えておいてください。
 
★折り紙やあやとり、点図形やお絵描きに興味を持っていますか。
 色を塗る、紙を切る、折り紙を折る、紐を結ぶ、糊で貼る、箸で摘むなどの手作業は、その年齢にふさわしい発達を遂げるもので、その時期を逃すと苦手意識を持ち、手をださなくなると
 もいわれています。
 また、点図形は、書写の基本練習にもなっており、多くの学校で出題されている訳は、ここにあるのです。
 絵は心の窓ともいわれ、描かれた1枚の絵からお子さんの情緒の発達状態もわかります。
 入試問題に絵を描かせる学校が増えていますが、絵はスケッチブックとクレヨンを与えて、すぐ描けるものではありません。 
 また、「手は第二の脳」ともいわれ、知的な能力の発達と深い関わりを持っています。
 お子さんは、「塗る・切る・折る・結ぶ・貼る・摘む・書く・描く」といった手作業に興味を示していますか。
 
★数量に関して直感力は働きますか。
 入学試験というと数量の問題が重視されているようですが、子ども達は数字を使い加減乗除で答えを出すわけではありません。
 直感で多少を見極めることから始め、○を使って答えを求めます。
 お子さんに、クッキーが3つと5つの入った皿を見せ、「多い方を食べていいですよ」といったとき、数えることなく5枚のクッキーの入った皿を取ることができるでしょうか。
 また、容量が同じ2つのコップの一方に、少しだけ多く入れておき、「多い方を飲んでいいですよ」といったとき、さっと多い方のコップを取れるでしょうか。
 これは、決して卑しいことではなく、「about(アバウト)おおよその感じ=直感力」で判断した結果で、数量に関しては、まず、こういった直感力が働くことから始まります。
 お子さんは、いかがでしょうか。
 
★5分も歩かないうちに「おんぶ!」などといいませんか。
 現代の子は、スタミナ不足といわれています。
 なぜ、赤ちゃんは「はいはい」を繰り返し、繰り返しするのでしょうか。
 ご存知のように、やがて歩き始めるための筋肉の鍛錬になっているのです。
 幼児期には、敏感期といわれる「もっとも著しく発達する時期」があります。
 言葉の敏感期を逃すと、映画に出てくる動物に育てられた子供のように話のできない人間になってしまいます。
 筋肉も同じで、身体全体を使い、遊ぶことで発達するものです。
 小学校に入ると余分なエネルギーをかけない省エネ運動を覚えますが、幼稚園、保育園時代は全力で身体を動かします。
 お子さんは、部屋で一人だけで遊ぶ省エネ運動に入っていませんか。
 
以上6つの項目を挙げてみました。
 
問題がなければ、ご両親の育児の姿勢にぶれはなく、お子さんは順調に育っているといえます。
 
「入学試験を控えている子どもにとって、知的な能力を鍛える項目がないように思えますが」と心配なさる方もあるかもしれません。
 
ご安心ください。
 
こういったことがきちんとできるお子さんの知力は、十分に発達しているものです。
なぜなら、こういったことはすべて、自力でやらなければ身につかないことばかりで、そのためには、試行錯誤を積み重ね、考え、工夫し、自発的に挑戦し、自分のものにしているからです。
 
「自分のものにする」、これは幼児が自力で身につけた知恵です。
その知恵を土台にして、知的な能力は発達していくものです。
 
お母さん方、もしくはお父さん方も得意な料理は、レシピを見ないで、調味料も計量カップを使わずに、作っているのではないでしょうか。
試行錯誤の結果、お子さんやご家族が好む料理にできあがっているはずです。
それと同じです。
 
知的な訓練だけを先行させるのは、ともすると、その時期に必要な成長を支える、大切な手順を抜くことになり、なかなか理解できないことが起きがちで、そこから苦手意識が幅を利かせること
になるのです。
 
「プロセスの重視」、幼児の学習は育児と同様、プロセスをなおざりにすることはできません。
 
かつて桐朋小学校の説明会で、「私どもは試験といえどもプロセスを重視しています」とおっしゃったことがありますが、皆さんはどうお考えでしょうか。
 
来週から、6つの領域の基本的な学習のプロセスについてお話していきたいと思います。
 
  (次回は、「基本的な生活習慣」についてお話しましょう)
 
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