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めぇでるコラム : 2017幼稚園受験 3ページ目

さわやかお受験のススメ<幼稚園受験編>幼稚園の選び方(2)

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         「めぇでる教育研究所」発行
   「2017さわやかお受験のススメ<幼稚園受験編>」
            第29
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幼稚園の選び方(2)
 
前回は、「幼稚園の選び方9つのポイント」を紹介しましたが、今回は、その
チェックの方法についてお話しましょう。
9つのポイントを、以下のように並び替えてください。
 
(9) お子さんの長所と短所
(8) ご家庭の教育方針(保育の姿勢)
(7) 志望理由
(6) 健康状態
(5) 通園距離と所要時間
 
私たちの子どもには、こういった長所がある反面、こういった短所もある。
それは私たちが、こういう家庭の教育方針で育ててきたからだ。
そこで、いろいろな幼稚園を調べてみると、○○幼稚園の保育の方針と、よく
似ているところがある。
30分ほどかかるけれど、心身共に通園できるだけの成長をしているだろうか。
送迎は、家内が担当できる。
(もし、保護者のいずれかが送迎できない場合は、依頼できる人がいること)
 
そして、将来、どういった教育環境の学校を選ぶかについては、以下の条件か
ら検討してみましょう。
 
(1) 一貫教育制度
(2) 共学制度
(3) 別学制度
(4) 宗教教育
 
共学で大学までを希望すれば、学習院幼稚園(中高は別学)、成城幼稚園、桐
蔭学園幼稚部など。
 
共学で高校までを希望すれば、森村学園幼稚園、日出学園幼稚園、昭和学院幼
稚園(短大があります)など。
 
幼稚園は共学、小学校から別学で大学までを希望すれば、日本女子大学附属豊
明幼稚園、川村幼稚園など。
 
宗教教育で、共学で大学までを望むなら、青山学院幼稚園、玉川学園幼稚部、
淑徳幼稚園、聖学院幼稚園(中高は別学)など。
別学を望むなら白百合幼稚園、東洋英和幼稚園(幼稚園には若干名男の子も在
籍)、湘南白百合学園幼稚園など。
 
高校までの一貫校で別学を望むなら、田園調布雙葉小学校附属幼稚園、幼稚園
は共学ですが男子では暁星幼稚園、女子では雙葉幼稚園、光塩女子学院幼稚園
など。
 
小学校まで共学、中高は別学となれば桐朋幼稚園、宝仙学園幼稚園。
 
幼少一貫教育で中学受験となると国立学園附属かたばみ幼稚園。
 
ところで、併設校のない幼稚園で、名門小学校への進学実績を上げているとこ
ろもたくさんありますから、説明会へ参加され、きちんと情報をつかんでおく
ことをお薦めいたします。
 
以上の条件から、幼稚園選びが出来上がるはずです。
これは、あくまでも理想ですから、こういった観点からお子さんに相応しい幼
稚園を選んであげる参考資料としてお考え下さい。
 
しかし、(6)から(9)までが、きちんと出来上がっているか、あるいは、将来
の設計図として描かれたものがない場合、幼稚園選びは、お子さん中心とはな
っていないと思います。
勿論、これからどんどん成長していく2、3歳児のことですから、まだ、明確
に表れていないところがたくさんあると思いますが、キーポイントは、やはり、
ご両親の育児の姿勢ではないでしょうか。
「どういった子どもに育ってほしいか」といった青写真が描かれていれば、実
現のために環境を整え、育児に専念していると思います。
 
小学校受験の場合に、「はじめに学校ありきではなく、ご両親の育児の姿勢あ
りき」であるべきだといっていますが、幼稚園選びも、「はじめに名門校附属
の幼稚園ありき」ではなく、「ご両親の育児の方針ありき」であるべきだと思
います。
名門という名前だけにこだわるようでは、うわさなどに惑わされ、いわゆる
「受験地獄」なるものに陥りかねませんから、慎重に選んであげてほしいので
す。
 
ところで、問題は、通園時間と通園方法でしょう。
ここで紹介した幼稚園では、ほとんど通園バスはありません。
送迎は、保護者の役目です。
最初は、みなさん、真面目に、お子さんの手を取って通われるそうですが、そ
うでない場合もあるようです。
慣れてくると、自家用車で送迎が始まるそうです。
説明会で、傑作な話を聞いたことがあります。
かなり年月がたっており、園長さんも引退していますから、紹介してもさしつ
かえないでしょう。こういうことです。
 
「子どもさんは、本当に嘘がつけないのですよ。ある時から、私がその子のそ
ばに行くと、何となく落ち着かなくなり、ちらっと見ては、視線を外すのです。
『○○ちゃん、どうしたのかな?』
と声をかけると、本当に、いいづらそうに、こういったのです。
『先生、ママはいってはいけないといったのだけど、今、お車で通っているの。
本当はいけないのでしょ?』
『あら、いつも、ママと手をつないできているではありませんか』
『車を預けて、そこから歩いてくるの……』
近所にある駐車場に止めてくるのですね。
それが、お子さんの心に、大きな負担となっているのでした。
なぜなら、私どもの幼稚園は、ミッション系ですから、『嘘を言ってはいけま
せん』と教えています。
お母さまがこの約束を破っているわけですね。
幼稚園の先生も好きだけれど、まだ、ママが大好きな時期です。
お子さんの気持ちを考えてあげるお母さまなら、こういったことは絶対になさ
らないはずです」
 
慣れてきても、こういうことは、やめるべきです。
何のためにミッション系の幼稚園を選んだのでしょう。
これでは、宗教教育に、何にも期待していないことになりませんか。
宗教教育を基本とする幼稚園を選ぶ場合は、こういったこともきちんと守って
登園するお母さんでなければ、幼稚園の教育方針は生きてきません。
無理な通園時間から、教育の方針を守れないようでは、何のための受験だった
のでしょうか。
こういったこともきちんと考えて、選んでほしいと思います。
 
お子さんは、通っている教室の講習会などを通して、いろいろと体験学習を積
んでいかれることと思います。
お子さんの受験準備については、それぞれの幼児教室の先生方にお任せして、
次回からは、面接試験で考えられる、いろいろな場面を想定して、どのように
対応すればよいかについて、お話しましょう。
なお、入室から退出までの留意点は、拙著の「面接 ここがポイント」
(めぇでる教育研究所 刊)を参考にしていただければ幸いです。
 
沖縄より北海道の方が暑いなど、不安定な気候が続き、朝夕の寒暖の差も激し
い今日この頃です。体調を崩さないように、健康面にも留意しましょう。
(次回からは、面接ケーススタディーを紹介しようと思います)

さわやかお受験のススメ<幼稚園受験編>幼稚園の選び方(1)

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         「めぇでる教育研究所」発行
   「2017さわやかお受験のススメ<幼稚園受験編>」
            第28
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幼稚園の選び方(1)
 
幼稚園の受験は、
「ぼく、暁星幼稚園へ行きたい!」
「私は、白百合幼稚園へ入りたいの!」
といったように、お子さんの希望で始まるわけではありません。
もっとも、お兄さんやお姉さんがいれば、同じ幼稚園に行きたいとなる場合も
ありますが、多くの場合は、ご両親が、お子様の将来を考えて始める受験です
から、きちんとバックアップ体制を整えて臨まなければ、希望される幼稚園か
ら招待状は送られてきません。
 
さて、幼稚園の受験で、もっとも重視されるのは、「なぜ、その幼稚園を選ん
だか」という志望理由です。出身者の場合は問題ありませんが、そうでなけれ
ば、「わが子のためによかれと選んだ理由」が明確でなければ、幼稚園側を納
得させるのは難しいと思います。ご両親が、まず、取り組まなければならない
のは、どういった考えで幼稚園を選ぶかということです。9つのチェックポイ
ントがありますから、メモ用紙を用意され、ご両親で、別々にご自身の考えを
書いてみましょう。
 
1.一貫教育制度に何を期待しますか。
「幼稚園から大学まである学校に入れてしまえば受験は一回で済むから」とお
っしゃったお母さん方がいました。中・高・大と受験をするようなことがある
と、本人はもちろん、付き合う親も大変です。一貫教育校の幼稚園受験が過熱
気味なのは、こういう考えがあるからでしょう。
一貫教育校に入れば、受験に費やすエネルギーを学問や余暇に利用できます。
しかし、「受験、結構、やらせます!」と考えるお父さん方も、たくさんいま
す。暁星幼稚園や雙葉系の幼稚園は高校までしかなく、「大学は自分で選び、
挑戦しなさい」といっています。
しかし、一貫教育制度は、入ってしまえばエスカレーター式に大学までいける
制度ではありません。上級校が定めた一定の条件を満たさない場合は、進級で
きない場合もあります。ただ、言えることは、幼稚園で、「白」と習ったこと
は、大学へいっても「白」と変わりませんから、これが一貫教育制度のよいと
ころでしょう。
また、受験勉強をすることなく、ゆとりを持って学校生活を送れます。 
一貫教育制度に、何を期待しますか。 
 
2.共学について
学習院、青山学院、成城、淑徳、日出学園、昭和学院、森村学園、桐蔭幼稚部
などを選ぶ理由として、小学校も共学であることでしょう。
義務教育は共学であり、多くの方は、共学の経験があるはずですが、男女別学
の環境で教育を受けられた方が、お子さんには共学を勧める場合、その理由に
ついてしっかりと話し合っておきましょう。
 
3.別学について
幼稚園から女のお子さんしかいないのは、白百合学園幼稚園と田園調布雙葉小
学校附属幼稚園です。なぜ、こういった特殊な教育環境を選ばれるのか、それ
なりの理由がなければ、面接のときに困ったことになります。白百合学園は
19年間、田園調布雙葉学園は14年間、女の園ですから。
また、暁星には女のお子さんが、雙葉、東洋英和、豊明、湘南白百合には男の
お子さんもいますが、小学校からは別学になります。
毎年、受験者が多いのも、いずれも伝統ある学校ですから、教育方針や校風が、
圧倒的に支持されている証拠でしょう。
別学の経験のないご両親の場合、なぜ、別学の学校を選ぶのか、ここが問題で
しょう。
 
4.宗教教育について
本来、ミッション系の学校は、宗教を布教する目的をもっていますが、だから
といって信仰を強制することはありませんし、在学中に洗礼を受ける義務があ
るなども、単なる噂にすぎません。
入園説明会でも「信者でなくても結構ですし、僧侶や神主のお子さんも在籍し
ています。国籍、宗教、学歴、職歴、一切、関係ありませんが、条件といえば、
日本語がわかることです」とおっしゃっています。
大切なことは、宗教教育を通して、何をお子さんに学んでほしいか、なのです。
皆さんは、毎日の育児を通して、「嘘をついてはいけませんよ」「自分のこと
は自分でできるように頑張ろうね」「ありがとうという気持ちを大切にしよう
ね」と、常々、おっしゃっているのではないでしょうか。
これは、すべて宗教教育の基礎、基本です。キリスト教の愛、イスラム教の施
し、仏教の慈悲などは、すべての宗教に共通している教えです。
こういったことを育児で大切にしていれば、幼稚園側のいう「ご家庭の育児の
方針と園の保育方針に共通認識がある、一致している」ことになるのです。
「全人教育に賛同いたしまして」といっても、その意味を理解していなければ、
絵空事になってしまいます。
育児で大切にしていることを考えてみましょう。
※全人教育 知識・感情・意思のいずれにも片寄らない、全ての方面が円滑に
発達することを目標とする教育(「新明解国語辞典」より)
 
5.通園距離と所要時間
国立附属幼稚園の場合は、地域指定や通園時間に制限がありますが、私立では
桐朋幼稚園が通園可能な範囲を公表し、立教女学院短期大学附属幼稚園天使園
も40分以内としていますが、多くの幼稚園の場合は、30分前後、徒歩、も
しくは公共の交通機関を使って通園できる方、後は、ご父母の判断に任せると
いっています。幼稚園への送迎は親の役目といえども、やはり通園できる範囲
は、おのずから決まってくるのではないでしょうか。きちんと把握しておくこ
とです。
幼稚園が都心であればラッシュアワーであり、バスは渋滞路線を走ることにな
ります。
なお、通園に使用するのは普通電車、乗り換えや、最寄りの駅まで歩く時間は、
子どもの足でかかる時間です。
東日本大震災以降、緊急事態が発生した場合のお迎えが、速やかにできること
も条件になっているようです。
 
6.健康状態
身体だけではなく、心身ともに健康であることです。
幼稚園の受験は、「初めての場所で、初めて会った同世代の子どもの集団に入
り、初めて会った先生の指示を聞き、理解し、年齢相応に対応する」ことです。
 ・初対面の友達のグループに入り、一緒に何かをすることができますか。
 ・やってみようとする意欲はありますか。
 ・お母さんの手を借りずにどのくらいのことができますか。
育児が過保護、過干渉な環境になっていると、こういったことが苦手ではない
でしょうか。
しつこいほど繰り返しますが、同じ年の仲間に入り、「お母さんのもとを離れ
ても、楽しいことがあることを知っているかどうか」、この体験の差が表れる
のが、幼稚園の受験といえるのです。
基本的な生活習慣は、まだ、十分に身についていませんから、できないことが
あるのも当然でしょう。しかし、自分でやろうとする意欲の培われていること
が大切で、そういった環境を作るように心がけるべきなのです。できないこと
を無理やりやらせようとするのは、幼児にとって苦痛になるだけですからやる
べきではありません。
 
7.志望理由
附属の幼稚園を選ぶ場合、建学の精神や校訓、設立理念などを、どのように理
解するかでしょう。
それがご家庭の育児の方針と、どういった接点があるかを理解しておくことで
す。
そのために、主な幼稚園の保育の方針を紹介しましたが、幼稚園の説明会には、
必ず参加され、ご自身で確かめておきましょう。
説明会をやっていない雙葉幼稚園の場合は、小学校の説明会で伺った、校訓の
「徳においては純真に、義務においては堅実に」について、以下のように考え
てみるとわかりやすいと思います。
 
「『ママ、これを手伝ったら何かを買ってくれる?』と、見返りを考えるよう
な子どもに育てては『徳においては純真に』とはいえません。就学前のお子さ
んならできなくてはいけないことを、お母さんの手を借りているようでは、
『義務においては堅実に』とはいえません。こういった子育てをしているご家
庭のお子さんを雙葉は歓迎しません」と。
これを、2、3歳児の発育状態に下げて考えてみましょう。
 
このように、建学の精神、保育の方針などは、毎日の育児の様子から考えてみ
ることが大切です。
 
8.ご家庭の教育方針
どんな時に褒め、叱るか、箇条書きにしてみましょう。
それが、ご家庭の教育方針です。
ただし、その日の気分で怒ったり、後で怒らなければよかったと後悔するのは
教育方針ではありません。
ご両親で一致していれば、子育てはうまく連携が取れているはずですし、叱る
ことも少なくなっていると思います。
 
9.お子さんの長所と短所
育児でうまくいっているところが長所で、そうではないところが短所として表
れているはずです。
短所は、ご両親の育児の反省点として直すように心がけましょう。
ご両親の性格を受け継いだ遺伝であるかもしれませんから。
まだ、2、3歳のお子さんですから、長所や短所が、はっきりと表れていない
ところもあるでしょうが、発育状況から客観的に判断してみましょう。
 
(次回は、「9つのチェックポイントの判定の仕方」についてお話しましょう) 
 

さわやかお受験のススメ<幼稚園受験編>幼稚園説明会について

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         「めぇでる教育研究所」発行
   「2017さわやかお受験のススメ<幼稚園受験編>」
            第27
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幼稚園説明会について
 
今回から入園試験実践編に入りますが、まず入園説明会からお話しましょう。
入園説明会は、文字通り、幼稚園についての説明会で、入園試験の内容につい
ての説明は、全くといっていい程ありません。
入試に関しては、募集要項や願書の配布日、出願の日、出願の方法(幼稚園へ
直接持参するか、郵送する)、面接や試験、合格発表の日時、願書記入上の留
意点などの説明にとどまり、大半は建学の精神や保育方針、年間の行事などの
説明が行われています。
未就児クラスを開設する幼稚園や預かり保育など情報も豊富で、最近は、ビデ
オを使って年間の行事などを紹介することで、建学の精神や教育の特長などを
わかりやすく説明する幼稚園もあります。
 
また、淑徳幼稚園や聖学院幼稚園などのように公開保育を行っている幼稚園や、
学習院幼稚園のように、説明会終了後、希望者には施設見学会を実施している
ところもあります。公開保育の場合は、お子さんの服装や靴など用意していく
ものがありますから、必ず、事前に連絡を取り確認しておきましょう。施設見
学の場合は、上履きと靴を入れる袋を持参します。最近は、事前に予約が必要
となるケースが増えていますから、ホームページで確かめておきましょう。
 
そして、ほとんどの幼稚園では「お子さんを連れてこないでほしい」といって
います。
説明会については、ホームページで簡単に知ることができますから、必ずアク
セスし確認しておきましょう。 
なお、普段、部外者は、絶対に園内には入れませんから、できるだけ幅広く見
学することをお勧めいたします。
 
といっても、幼稚園の中で説明会をやっていないところもあります。
学習院幼稚園は、目白の大学のキャンパス内にある学習院創立百周年記念会館
正堂で行っています。
白百合学園幼稚園や暁星幼稚園は学園内の講堂、豊明幼稚園は大学キャンパス
内の成瀬記念講堂で行っています。大勢の参加者があり、小さな施設の幼稚園
ですから収容できないからです。
青山学院幼稚園も大学内の礼拝堂で行っていますが、今年は初等部の礼拝堂で
行われます。入った瞬間に、何とも言えない宗教の香りを肌で感じることがで
きます。宗教教育の経験のないご両親は、是非とも参加してほしいと思います。
参加されて違和感があるようでしたら、幼稚園選びを考え直す必要があるでし
ょう。
 
最近では、家にいて幼稚園に関する詳しい情報も得ることができます。先にも
お話しました、ホームページを利用することです。各幼稚園共に演出をこらし、
素晴らしい画面を見ることができます。幼稚園が決まっていない場合は、出来
るだけ多くの幼稚園の情報に接しておきましょう。
 
保育の方針などを紹介する幼稚園の入園説明会、公開保育の日程は、以下の通
りです。
平成28年5月10日(火)現在 yahooで検索したもので、まだ、発表
していない幼稚園もありますが、その場合は、前年度の日時を掲載してありま
すので、後日確認し、お間違えのないようにお願いします。なお、上履き持参
の場合は、幼稚園によっては用意している場合もありますが、必ず、靴を入れ
る袋も持参してください。
 
[東京都]
暁星幼稚園 
 9月14日(水)14:00-15:00 暁星学園聖堂 
           幼児同伴不可 来場は家族1名限り 予約・上履き不要
 9月21日(水)園舎見学会 14:00~15:00
          持ち物:上履き、靴袋 幼児同伴可
 
白百合学園幼稚園 
 第1回 見学会 5月11日(水) 13:30~15:30
     注 園庭のバラの咲き加減で変更あり  
 第1回 説明会及び見学会 5月14日(土) 9:00~
 第2回 説明会 9月3日(土) 9:30~
  場所 学園講堂
 
雙葉小学校附属幼稚園 説明会なし 
 園庭開放 6月21日(火)~6月30日(木)
      午後1時30分~2時まで 雨天でも実施 [土日は除く]
  
東洋英和幼稚園 7月16日(土)/9月1日(木)
           両日共10:00-12:00 両日とも内容は同じ
        9時より願書発売
        予約の必要なし 幼児同伴不可 上履き持参
        
日本女子大学附属豊明幼稚園 施設見学会 5月28日(土)
   10時00分-11時30分 豊明幼稚園
   お子様も参加できます。
   園舎見学の際、室内履き、靴袋が必要。子どもはスリッパ不可
   園庭見学の際は、園庭が痛むためヒールの低い靴を。
   親子で遊べる服装でお越しください。
   園庭で遊ぶ方は帽子をご持参下さい。
   幼稚園施設見学参加票を持参(詳細はホームページを参照)
 
   入園説明会 9月10日(土)9時30分~11時30分
   場所 豊明講堂(豊明小学校内)
      終了後、園舎見学 事前の申し込み不要
 
成城幼稚園 6月4日(土)
      8月7日(日)
      9月10日(土)(時間未定)
     幼児同伴不可 
     幼稚園園舎見学会 6月13日(月)・7月8日(金)・9月16日(金) 
         見学時間 14:30-15:30 電話等での予約が必要
(予約の連絡は5月6日(金)以降の月~金曜日の午前10時から午後3時半) 
 
田園調布雙葉小学校附属幼稚園 9月14日(水)14:00-15:00
           予約が必要(予約の受付は8月15日(月)から) 
 本学園記念講堂 (車での来園禁止) 
 終了後、園舎見学あり 上履き持参 
           幼児同伴不可
 
青山学院幼稚園 7月16日(土)10:00より 
 ガウチャー記念礼拝堂(青山学院初等部内)
       幼児同伴不可 園舎見学あり スリッパ持参 
       整理券が配布され、その番号に従って所定の区画に着席する。
 
(青山学院の第二の校歌と親しまれている、平岡精二 作詞作曲の「学生時代」
の歌碑が、ベリーホール本部礼拝堂前にあります。大学内で行われるときは、
帰りに見ることができます))
 
学習院幼稚園 9月13日(火)14:00から(1時間半程度の予定) 
 学習院創立百周年記念会館 正堂 
 説明会終了後、園庭及び保育室、遊戯室内の見学可
 募集要項(9月5日より発売)にある「説明会出席票」にあらかじめ記入して
 持参。受付を円滑にするため。
 
桐朋幼稚園 第1回 5月14日(土)9:30-11:00 お子さま同伴可
     ※施設見学後に11:30まで園庭解放
      第2回 7月17日(日)10:00-11:30 お子さま同伴不可
      第3回 9月 3日(土)10:00~11:30 お子さま同伴不可
 ※なお、5月14日(土)の説明会は、お子様お連れの方もそうでない方も、
  一緒の会場となる。
 
 場所 学園内:幼稚園図書室(当日、案内板で掲示)
 幼稚園内の施設見学あり。
 予約制 説明会の参加は3回の内、お一人様1回限り
 筆記用具持参。
 上履き(スリッパ等持参)
 園庭解放をご利用の方は、運動靴でおいでになるか外履き(ヒール不可)
 を持参。また、汚れてもよい服装でいらっしゃってください。
 ご案内の都合から予約制。説明会の参加はお1人様1回限り。
 自動車による来園は禁止
 応募方法 
 4月20日正午より予約画面から申込受付開始。
 先着順(募集人数になり次第締め切り)
      
淑徳幼稚園 対象者:平成29年度年少組入園・2歳児クラス入会希望者の保護者
     14:00~14:15 受付 14:20 開会予定 (1時間程度)
  5月25日(水)
  6月29日(水)
  9月 7日(水)
  説明会、公開保育とも事前予約が必要。ホームページをご覧ください。
  ※お子様をお預かりする用意はありません。
 
聖学院幼稚園 9月10日(土)10:00-11:00  
       公開保育6月21日(火)
       体験入園7月20日(水)7月21日(木)
 予約についてはホームページをご覧ください。
  
光塩女子学院幼稚園 5月20日(金) 6月16日(木)9月21日(水)
          いずれも9:30から1時間程度(9:10から受付開始)
          事前予約不要
          上履きと外靴入れ持参。 
          会の性質上、お子様はお連れにならないでください。
          園庭開放あり、満3歳児保育「ことり組」 未就園児保育「そら組」
          についてはホームページを参照 
 
立教女学院短期大学附属幼稚園天使園 
(※5月10日現在未定 これは昨年のものです)
         ※9月5日(土) 10:00-12:00
         立教女学院 聖マリア礼拝堂
         幼児同伴不可 スリッパ持参
              
国立学園附属かたばみ幼稚園 
 第1回目 6月4日(土)(9:30-12:00) 於 幼稚園ホール
 この回は「お子様をお預かりします」ので、ご希望の方は、事前に連絡してください。
 第2回 9月2日(金)(9:15-12:00) 於 幼稚園ホール
        上履き持参「お子様をお預かりなし」
 幼稚園見学 6月6日(月)以降、要申し込み
           (詳しくはホームページを参照)
 
川村幼稚園 説明会 6月4日(土)10:30-11:00(園舎)
 9月17日(土)10:30-11:00(園舎)
         要 予約        
    「幼稚園であそぼう」要予約(詳しくはホームページを参照)
          
[神奈川県]
桐蔭学園幼稚部 
 6月16日(木) 学校説明会・公開保育・公開授業 
   9:00受付開始 上履き持参
 9月3日(土) 入試説明会・学校見学
  13:00受付開始 
   上履き持参 於 桐蔭学園シンフォニーホール
 
湘南白百合学園幼稚園 (※5月10日現在未定 これは昨年のものです)
  7月2日(木) 9月9日(水)13:30 約1時間
    上履き持参 幼児同伴不可      
 
森村学園幼稚園 
 第1回 5月14日(土) 9:30 受付開始 10:00開会
 第2回 8月28日 (日)  9:30 受付開始 10:00開会
  第3回10月15日 (土)  9:30 受付開始 10:00開会
                
 幼稚園ミニ説明会、公開見学会、保護者見学会あり、詳しくはホームページを参照。
 
[千葉県]
日出学園幼稚園 
 第1回9月10日(土) 10:00-11:30
 第2回9月16日(金)10:00-11:30
 予約制 詳しくはホームページをご覧ください。
 上靴持参 幼稚園駐輪所使用可
        
昭和学院幼稚園 
 見学会 6月 9日(木)  9:30-11:00
 説明会10月3日(月)  9:30-11:00
           
資料は、ホームページで検索したものです。参加される場合は、必ず、確認を
取ってからお出かけください。
(次回は、「幼稚園の決め方(1)」についてお話しましょう)

さわやかお受験のススメ<幼稚園受験編>お受験、少し怖いですね

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         「めぇでる教育研究所」発行
   「2017さわやかお受験のススメ<幼稚園受験編>」
            第26
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お受験、少し怖いですね
 
3年保育の幼稚園を選ぶ場合、入園テストは毎年、秋に行われていますから、
早生れの子は、2歳で受験です。まさに受験戦争の低年齢化です。
たとえば、かつて、皇室の方が通われていた学習院幼稚園ですが、定員、男女
各26名、計52名に対して、約10倍の応募者があったそうですから、ざっ
と計算しても500名前後の受験生が集まったことになります。
合格者は10人に1人ですから、大変な難関を突破しなければなりません。
 
受験を考えているお母さん方は、偏差値教育の洗礼を受けてきた、バリバリの
元受験戦士が多いと思われますから、倍率から察して、「合格イコール、何で
もできる、頭のいい子!」と考えないでしょうか。
大きな書店へ行くと、入園試験問題集が売られています。
「赤い花が、何本ありますか」
「赤い花と青い花ではどちらが多いですか」
などといった、いかにもテストらしい問題が掲載されています。
2、3歳の受験生ですから、試験の形式は、具体物や絵に描かれたものを使用
する口頭試問です。こういった問題集を手に取ると、いきなり本番では、でき
るわけはないと考えるのは当然でしょう。
 
さらに、幼稚園受験のための幼児教室もたくさんあります。
「○○幼稚園へ××名合格!」
などを見ればあおられます。
お母さん方の多くは、塾で鍛えられた経験の持ち主ですから、準備が必要だと
思わないわけがありません。
 
しかし、受験生は2歳、3歳の幼子です。
いろいろな能力の差など、はっきりと表れるものではないでしょう。
ですから、前にもお話ししましたが、幼稚園で難しい試験をやるはずはありま
せん。
なぜなら、子どもを見れば、どんな環境で育てられているかわかるからです。
子どもは、嘘をつきませんし、演技もできないはずです。
幼稚園側は、どういった子に育てられているか、家庭環境を知りたいわけです。
 
最近、電車に乗って感じるのは、しつけのできていない親子に会うことです。
お菓子を食べる子、走り回る子さえいます。
お母さん方の名誉のために付け加えますが、本を読んであげたり、靴を脱がせ
て外を見させたり、混んでくるとお子さんをひざの上に乗せるお母さん方も、
たくさんいます。
普段のしつけ、生活習慣ではないでしょうか。
 
幼稚園の試験も、これだと思います。
字も読めない、書けない子どもの試験です。
試験は、遊びを通して行われています。
子どもは遊ばせてみれば、たいていのことはわかります。
たとえば、遊びたいおもちゃが一つしかなければ、子どもは育てられている環
境で応えます。
お母さんのもとを離れて遊ぶ経験が少なければ、遊びに入っていけないでしょ
う。
答えは、すぐ出るのではないでしょうか。
テスト会場で、無心に遊ぶ子ども達の一つ一つの動きから、表情から、無邪気
な反応から、笑顔から、ちょっと困ったなといった表情から、ご両親の育児の
姿勢が、はっきりと表れるものです。
過保護は過保護なりの、過干渉は過干渉なりの結果が、正直に顔を出します。
このことです……。
 
これは受験準備のためだけに、無理やり培われたものではないはずです。
ご両親が手塩にかけて、大切に育ててきた根っこから芽生えた、小さな芽です。
そこを幼稚園は見たいのです。
無理に咲かされた花を見たいわけではないでしょう。
繰り返しますが、幼児期は花を咲かせるときではありません。
キチンとした花を咲かせるのに必要な、土台を作るときです。
促成栽培をすれば、たとえ花は咲いても、すぐに枯れてしまうでしょう。
自然に逆らっているからです。
 
そこを勘違いして、知識を詰め込む、小学校のお受験と同じような感覚で準備
をすると、どうなるでしょうか。子どもの体も頭も、まだ、そんな訓練に耐え
るだけの発育をしていません。
 
入園テストの合否の比率は、親の面接8割、お子さんの成長度2割ともいわれ
ています。
人間は、話をしてみるといろいろなことがわかります。
姿、形ではありません、人間性です。
学歴、職業、言葉遣い、服装などが合否のポイントなどといわれているのは、
単なる噂にすぎません。
ご両親の人間性です、育児の姿勢です。
今までの生きてきた姿が、取り組んできた育児の結果が全部、出ます、まだ中
間報告ですが。
絶対に、付け焼刃はききません。
ご両親の育児の姿勢が、幼稚園の保育の方針と限りなく近く、共通認識があれ
ば、それが志望理由となり、幼稚園から歓迎されることになるわけです。
直接、試験を受けるのは、お子さんですが、採点されるのは、ご両親です。
これが幼稚園の受験です。
 
そして、お子さんは、親のもとを離れて、生まれて初めて入った園舎で、初め
て会ったお友達と一緒に、初めて会った先生のいうことを聞き取り、答え、態
度で表すといった入園テストを受けることになります。
自力で判断し行動しなければなりません。
こういった経験をたくさん積んでおかなければ、テキパキと対応できないでし
ょう。
ご両親には、志望される幼稚園の情報を的確に伝え、お子さんには、受験を意
識させることなく楽しく準備を進めてくれる、幼児教室選びのポイントは、こ
こにあるのです。
 
記憶だけに頼った知識の詰め込みなら、おもしろくありませんから、簡単に忘
れてしまうでしょう。
高校、大学と散々苦しい思いをして覚えさせられた英単語、役に立っています
か。
幼児には、五感を刺激する体験が必要です。
覚えた知識の量より、体験して身についた知恵の量です。
記憶したことは、忘れやすいものです。
しかし、楽しく体験したことは、体が覚えています。
自転車に乗れるようになると、しばらく乗らなくても、すぐに乗れるようにな
ります。
この違いです。
 
記憶は、大脳神経系の仕事です。
大脳神経は、覚えることも仕事ですが、忘れることも仕事です。
体験は、中枢神経系の仕事です。
中枢神経は、体で覚えたことを忘れません。
全身で学習しているからです。
 
幼稚園や小学校の受験、早期教育を含めて、ご両親が教育に対して信念といい
ますか、きちんとした考えをお持ちでしょうか。
言葉を代えましょう、将来、どういった道を歩んでほしいとお考えでしょうか。
そのスタートラインに立つのが、幼稚園の選択にあたるわけです。
 
なぜ、その幼稚園を選ぶのでしょうか。
ご両親の育児の姿勢と、選ばれる幼稚園の保育の方針に、矛盾はありませんか。
希望される幼稚園への合否の鍵は、ここあるのです。
通っていらっしゃる幼児教室で、こういった指導を受けていると思います。
次回から、合格の二文字を獲得するために、どのような道を歩んでいくのが最
善であるか、「入園試験 実践編」と題して、お話をしましょう。
〈次回は、「入園説明会」についてお話しましょう〉

さわやかお受験のススメ<幼稚園受験編>幼稚園の求める子ども像

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         「めぇでる教育研究所」発行
   「2017さわやかお受験のススメ<幼稚園受験編>」
            第25
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★説明会・見学会情報★
5月に入ると、幼稚園の説明会や見学会などが始まります。志望園のホームペ
ージを開き確認しておきましょう。
 
白百合学園幼稚園
第1回見学会
  実施日:平成28年5月11日(水)予定
  開始予定 13:30
  終了予定 15:30
   *母子手帳をご持参ください。(防犯上、会場に入る際提示していただ
    きます)
   *上履き・靴袋をご持参ください。
   *お子様はお連れにならないようにお願いいたします。
   *予約は必要ありません。
  ※上記の予定ですが、園庭のバラが美しい時に行いたいと思いますので変
   更があるかもしれません。ご確認ください。
(筆者中 園庭は素晴らしい花園です。HPでも今年の春の園庭を紹介しています)
 
第1回説明会及び第2回見学会
実施日:平成28年5月14日(土)
  受 付 8:30
  開 始 9:00
  場 所 学園講堂
 
第2回説明会
実施日:平成28年9月3日(土)
  受 付 8:50
  開 始 9:30
  場 所 学園講堂 (見学会はなし)
  ※諸注意、お願いは、第1回と同じ。
 
【体験保育】
 本年も予定しておりますが、詳細については後日ホームページにてお知らせ
 します。
 
幼稚園の求める子ども像
 
前回まで、国立大学や一貫教育校の附属幼稚園の保育方針を紹介しましたが、
どういったお子さんを求めているのか、そのためにご両親は、どのような育児
を心がければよいのか、おわかりいただけたと思います。
こういえるのではないでしょうか。 
 
1.3歳過ぎたら、過保護、過干渉の育児にならないようにし、自主性を育て
  るように心がける。       
2.「できる、できない」と結果だけにこだわらず、プロセスを見極めてあげ
  る。   
3.失敗しても叱らずに、飛躍の機会と考え、励まして頑張る意欲を育てる。
4.叱るより褒める育児に徹し、自信を育てる。
5.うるさいほどの「なぜ、どうして?」の質問にも、頑張って答えてあげる。
6.促成栽培的な発想を持たずに、じっくりと時間をかけて育てる見識を持つ。  
7.親が管理するのではなく、夢中になって遊べる環境を作り、遊びながら学
  べる体験学習の機会を増やしてあげる。                   
8.偏らずに、いろいろな遊びに参加する機会を与え、一人だけではなく、仲
  間遊びのできる環境を作ってあげる。                    
9.お母さんのもとを離れても、楽しいことがたくさんあることを教えてあげ
  る。
10.常に、あたたかいスキンシップを心がける。             
                                      
遠慮もなく、たくさん出しました。
こういったことを「完璧にやりなさい!」などといわれては、「エッ!」とな
りかねませんね、お母さん。でも、心配ありません。「過保護、過干渉の育児」
さえしなければ、大丈夫です。               
繰り返しますが、「3歳過ぎても、お子さんのやっていることを見て、手を貸
したくなるようでは過保護、口を出したくなるようでは過干渉な育児」で、い
やな言葉ですが、手を貸してばかりいれば超過保護であり、口を出しているよ
うでは超過干渉の育児となりがちです。自立の時代に入っているのですから、
自ら挑戦しようとする意欲、自発性を育む機会を与えましょう。
 
そのためには、発育に応じて、
「ダメ! イケマセン! コウシナサイ!」 
といった禁止や制限、命令などの指示を、少しずつ減らし、自由を与えましょ
う。
「自由を与える」といっても放任ではありません。                 
お母さんが手を貸し、口を出していたことを、お子さんに少しずつさせるので
す。                             
まだ、危ないことをしますから、用心しなければいけません、特に男の子は。
当然のごとく失敗します。そこで叱ったり責めたりすると、自発性も意欲も育
ちません。この時にものをいうのは、お母さんの励ましやあたたかい眼差しで
す。小さな失敗を上手に利用し、自力でできるように仕向けてあげ、できたこ
とで自信をつけさせましょう。
 
「ぼく、できない!」と、直ぐにあきらめる、手伝ってもらうなど、自分でや
ろうとする意欲のあまりない子は、失敗の経験が少ないか、失敗してはいけな
いと思いこんでいる場合が多いものです。時間がかかっても心配ありません。
ゆっくりでもいいから、自分でやることが、どんなに大切かを教えてあげまし
ょう。
 
そして、結果だけにこだわらずに、あたたかく見守ってあげてください。結果
だけを気にするお母さん方は、プロセスを大切にしていないと思いますね。結
果は、プロセスの積み重ねです。何事も、いきなりできるようになるわけでは
ありません。
お母さん方の得意とする料理が完成するまで、どのくらいの手間暇をかけたで
しょうか。
レパートリーの増えた今、いちいちレシピを見ながら作っていないと思います。
試行錯誤を積み重ねたことで、調味料の適量やもっともおいしい料理の仕方、
手順を、きちんとマスターしているはずです。
 
お子さんの成長過程も、毎日取り組むお母さんの料理と同じです。
 
一つのことをマスターするためには、いかにプロセスが大切かを知っているお
母さんは、「怒らず、あせらず、あたたかく」応援します。ですから、お子さ
んは、伸び伸びと挑戦し、階段を一段、一段、確実に上るように成長するわけ
です。       
これは、お子さんが赤ちゃん時代に、やっていたことではなかったでしょうか。
おむつを取ったとき、スプーンで食事をはじめたとき、「忍の一字」であった
頃を思い出しましょう。
 
例によって、赤面しながらいわせてもらいます。 
「できる、できない」だけにこだわり、促成栽培的な不自然な育児をしている
と、子どもは、お母さんの顔色をうかがうようになります。
ですから、「自分で考え、判断し、行動する」という自発性は育ちません。
自分でやる機会を与えず、経験を十分に積ませないで、お母さんが結果ばかり
気にしていると、こうなりがちです。
自発性は、自立を支える大切な能力であると考えましょう。
                       
そして、遊びは、子どもの発育を促す大切な仕事です。
夢中になって遊ぶ子どもの頭の中は、アイデアでいっぱいです。
工夫をしていますから、夢中になって遊べるのです。
そこから、さまざまな新しい能力が開発されていきます。
そして、一人遊びも大切ですが、仲間遊びも大切です。
最初は並行遊びでも、そこに友達がいるだけで十分なのです。
それが刺激になり、新しい遊びが始まります。
二人いることで、社会性や協調性が育ちます。
友達にできて自分ができなければ、悔しさから挑戦しようとする意欲も育ちま
す。
いってみれば、友達同士が教材であって、何か課題を持ち寄って遊びながら、
さまざまな能力を開発している、それが子どもの遊びです。
偏った遊びにだけに夢中になっていると、やはり、偏った考え方をしがちです。
一人遊びだけが得意な子は、やはり我慢のできない、協調性の欠けた、わがま
まな子になりがちではないでしょうか。
 
3歳過ぎれば、お母さんという母港から離れて、独り立ちする準備が始まると
きです。
少しずつお母さんのもとを離れて、干渉や保護を嫌う行動が現われているはず
です。それを強引に連れ戻すのは、お子さんの自立を妨げることになります。
あたたかいスキンシップとは、親に都合のよい、過剰な愛情をかけることでは
ありません。自立にともなう不安を取り除いてあげる、励ましの愛情です。
このことです……。
                          
幼稚園は、お子さんが生まれて初めて、お母さんのもとを離れても、楽しいこ
とがいっぱいあることを知る場所です。ですから、年齢にふさわしい成長をし
ていることが大事なのです。その基礎、基本が10項目になると思います。こ
ういったことを幼稚園側は、テストを通してみたいのではないでしょうか。
 
ですから、受験に必要な知識なるものを詰め込むだけの準備は、必要ありませ
ん。幼児期には、詰め込まれた知識より、体験を通して得た知恵が、子ども達
の成長を促すものです。お母さんのもとを離れ、先生や友達と楽しいひととき
を過ごしながら、いろいろな体験を積み重ね、その一つ一つが受験に必要な学
習になっていることが大切です。繰り返しますが、幼い子ども達には、楽しい
環境であることが、何よりも学習の場になるのです。
 
「お子さんは、お母さんのもとを離れても、楽しいことがあること」を知って
いますか。
幼稚園受験の合否のポイントは、この体験の有無にあるといっても過言ではな
いからです。
(次回は、「お受験、何を求められているのでしょうか」についてお話しましょう)

さわやかお受験のススメ<幼稚園受験編>名門幼稚園の保育方針 私立幼稚園編(12)

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         「めぇでる教育研究所」発行
   「2017さわやかお受験のススメ<幼稚園受験編>」
            第24
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私立幼稚園編(12)
 
ここで紹介する情報は、私が説明会や過去のホームページなどから得たものが
中心になっており、説明会、見学会、募集人員に関する情報は、昨年度のもの
であることをお断りしておきます。本年度の情報は、各園のホームページをご
覧ください。(筆者)
 
日出学園幼稚園
本学園の初代理事長、青木要吉は、若き日にアメリカの大学で学び、民主主義、
自由を肌で感じ、学校創立の夢を抱き、帰国後、日本の教育のよさを十分に研
究した後に、夢を実現すべく、1934年(昭和9年)に小学校と幼稚園を設立、
1947年(昭和22年)に中学校、1950年に高等学校を開校し、現在に至
っています。
 
本園は、2014年に創立80周年を迎えました。
学園は新しい校舎を竣工し、2009年(平成21年)夏、元中学高校跡地に
新築された園舎へ移転。園舎は、これまでの雰囲気であった木のぬくもりを残
し、園庭は、従来と同様、木々に囲まれ砂地で、芝生、池など、園児達に心を
育む園のキャッチフレーズである、「太陽と自然と友だちと、遊びを通して生
きる力を養う」保育に欠かせない環境となっています。
 
学園の校訓は、
     誠 (なおく 至誠を基として中正の道を尚(とうと)ぶこと)
     明 (あかるく 明朗快活にして、責任を重んずること)
     和 (むつまじく 和衷協同して、苦楽をともにすること)
ですが、幼稚園では、やさしい言葉で、より具体的に、以下のような教育目標
を掲げています。
 
【教育目標】  
   ・じょうぶで、いきいきとした子ども
   ・自分から進んで遊びに取り組み、工夫して発展させる子ども
   ・友だちと力を合わせて活動できる子ども 
   ・物事を素直に感受し、喜びや悲しみを共感できる子ども
 
土の感触を楽しみながら体を鍛え、夢中になって遊べる環境から、共生の心を
育む保育の姿勢がうかがえます。それを裏付ける園長の言葉があります。
 
「太陽と土と友達」に恵まれた幼稚園生活の中で幼児期の体と心を育みます。
日々の遊びや生活を通して基本的な習慣を身につけ、さまざまなことにチャレ
ンジする意欲を育てます。
 
ところで、学園長 青木貞雄が、情報化社会について、かつて次のように話さ
れていました。
 
「(前略)昨今、ITという言葉で表現されているように、身の回りにはあら
ゆる情報があふれ、いつでも・どこでも、瞬時にその情報は得られます。ます
ます、情報化社会は発展していくことでしょう。しかし、大切なことは、それ
らの情報に惑わされることなく、自分にとって必要なものは何か、何が本物な
のかを見分ける能力を養っていくことだと思います」
 
情報といえば、幼稚園や小学校の受験につき物の怪情報である「うわさ」もそ
の一つです。第三者から見れば、ほとんどが「そんなバカな!」と、笑って済
ませるものばかりですが、当事者にとっては、深刻な問題になりかねません。
妙なうわさに心を惑わす前に、「何が本物なのか!」を見極める、冷静な判断
力が大切です。迷っている時、頼りになるのはお父さん方ですから、しっかり
と手綱を握ってあげてください。
 
昼食は、原則として弁当ですが、その理由は、
「保護者の方に手作りのお弁当を作っていただくことにより、親子の関わりを
大切にしています」
このことです……。前にも触れましたが、弁当をきちんと作っているお母さん
方の真心は、食べている子ども達が、よく知っているはずです。なにしろ、世
界に一つしかない、専用のレストランで作られた、好みにあった弁当だからで
す。「親の手作り」が少なくなっている時だけに、オーバーですが、幼児期の
弁当は、親子の大切な絆を作る、ほんの身近なひと時かもしれないとなると、
手は抜けませんね。小学校も弁当ですが、業者に委託して学校へ弁当を届ける
システムを、今年の夏をめどに実施の予定です。
 
併設の小学校には、内部での試験を考慮し、従来、希望者全員、進学していま
したが、入学定員を大幅に減らしたこともあり、今後は全員というわけにはい
かないのでは。今年から新設された「Q&Aコーナー」をご覧ください。なお、
他校を併願する場合は、外部受験者と同じ扱いになります。
 
平成23年4月から、未就園児クラス「ふたば」を開園しました。
園のクラス名は、園庭にある木や花がその由来となっており、入園前の子ども
達は、ふたばの時期、「広い場所で、同年齢の子ども達が、満足するまで遊ぶ
ことを体験できる」、そんなことを願い生まれたクラスだそうです。おうちの
方と一緒に、室内や園庭で友達や先生と、制作遊び・リズム遊びや簡単なゲー
ムを楽しむものですが、当園への入園を確定するものではありません。    
 
また、平成24年4月より小学校と連携した「わくわくドキドキ」を短縮した
「わくドキプロジェクト」が始まりました。ホームページには、退任された小
学校の二見校長自ら、園児達に実験をする様子を紹介しています。
   
【募集人数】3年保育(3歳児)…約45名、2年保育(4歳児)…約10名
なお、出願は、平成28年度から「出願WEB」入力、ホームページからの出
願になっています。
【説明会】 平成28年9月10日(土)・16日(金) 10:00~11:30 
      園庭開放、保育見学などの日時は、ホームページをご覧ください。
 
【Q&Aコーナー】
Q 通園時間の制限はありますか?
A 制限はありません。市川市をはじめ、船橋市・松戸市・習志野市・千葉市
・江戸川区・荒川区・江東区等々、様々な地域から通園しています。
 
Q 通園バスはないと聞きましたが、送り迎えは保護者でなければいけないの
ですか?
A いいえ、祖父母・親戚の方・シッターの方等の送り迎えも認めています。
ただし、安全の為に事前に届けを出して頂いています。
 
Q 在園の方はどのように通園していますか?
A 徒歩・自転車・公共交通機関・自家用車など、それぞれのご家庭に合わせ
た集団で通園しています。自転車の方には専用の駐輪場があります。車の方
は駐車場の確保をお願いしています。
 
Q 預かり保育はありますか?
A はい、朝8時から保育後は17時まで有料の預かり保育をしています。
 
Q 給食はありますか?
A はい、週に一度月曜日に「わくドキらんち」としてみんなで同じ「らんち」
を食べる日を設けています。栄養士から食育の話を聞く日もあり、好き嫌い
をなくすきっかけになっています。
 
Q 課外活動はありますか?
A 月曜日は「わくドキくらぶ」として、茶道・日舞・合気道など日本の伝統
文化に触れる機会を設けています。火曜日は年中のスポーツクラブ、木曜日
は年長のスポーツクラブがあります。又、
平成27年度より金曜日に「リズム・アンサンブル」のクラブが始まりました。
全て希望制です。
 
Q 卒園後の進学先はどうなっていますか?
A 進路は各ご家庭の方針によって決まります。年によって差がありますが、
8割強が併設の日出学園小学校、あと2割弱が他私立・国立小学校や公立小
学校へ進学しています。
 
Q 併設小学校への推薦制度はありますか?
A 日出学園小学校第一志望者は、園長推薦により外部受験の方に先立って
入学を認められます。また、入学金の優遇処置があります。
 
Q 入園の為に特別な準備は必要ですか?
A 特別な準備は必要ありません。3歳児4歳児として必要な生活を充分に
することを心がけてください。
 
Q 幼稚園の見学はできますか?
A はい、できます。見学ご希望の方は、電話でお申し出ください。
 
Q 未就園児のクラスはありますか?
A 「ふたば」という名称で、親子で参加する2歳児保育を行っています。
火曜コース・木曜コース・土曜コースがあります。
 
Q 文字や数字は教えないのですか?
A 教えています。子ども達は、興味を抱いた時に爆発的にしかも喜びをも
って学んでいきます。自ら「わかった!」という喜びが将来の学習へ意欲的
につながります。年少・年中期には、日常の生活や遊び、絵本の読み聞かせ
等を通して、興味や関心を高めていきます。年長は幼小連携カリキュラムの
下、小学校に進んでからの学びを促進する指導の中で文字や数を教えていま
す。
 
昭和学院幼稚園
本学院は、1940年(昭和15年)に昭和女子商業学校として発足し、現在、
幼稚園、小学校、中学校(2校)、高等学校(2校)、短期大学をもつ総合学園で、
幼稚園から短大まで、新築改装され、素晴らしい学園となっています。建学の
精神は、創立者、伊藤友作の定めた校訓「明敏謙譲」が示すように、「明朗にし
て健康、自主性にとみ、謙虚で個性豊かな人間を育てる」ことにあります。
 
【教育目標】 
幼稚園では、生活習慣を身につけ、集団生活への理解と態度を育てるとともに、
豊かな情操と創造力を養い、心身の発達を助長します。特に子どもをのびのび
と育て体力を高めること、また、「やるべきこと」「やってはならないこと」
をはっきり判断できる道徳心を養うことに努めます。
 
【幼稚園教育の5つの目標】 
  ◇ 健全な心身の基礎を養います。
  ◇ 人への愛情や信頼感を育てます。 
  ◇ 自然など身近な事象への興味や関心を育てます。
  ◇ 日常生活の中で言葉への興味や関心を育てます。
  ◇ 多様な体験を通して豊かな感性を育てます。
   
【教育の特色】  
○のびのび教育
のびのびと遊ばせる中で、健康と道徳心を高める教育、一人ひとりの個性を伸
ばす教育につとめています。
○体力づくり
戸外遊び・散歩・リズム遊びなどで、丈夫な体を作ります。また体力の向上の
ために週1回専任講師による体育教室 (正課・課外)を開設しています。
○英語教室の開設
国際語としての英語を獲得できるよう新英語プログラムを導入し毎日40分の
英語教育を実施しています。
○ 図書コーナーの開設
 読み聞かせや絵本貸し出し・お母さん方への図書貸し出しを行っています。
○園内給食の実施
週3回みんなで同じ食材にふれながらバランスのよい給食を食べることで、健
康な心と体をはぐくむ食育につとめます。
〇多彩な課外活動
子どもたちの旺盛な好奇心に応える様々な課外教室を開講しています。
〇預かり保育「おひさまクラブ」
子育て支援の一つとして、預かり保育を始めました。就労の方、急な用事など
緊急な時はもちろん、お母さんのリフレッシュにも利用できます。
○未就園児の教育
幼稚園にスムーズに入れるよう希望者を対象に未就園児の教育活動(ひよこク
ラブ・どんぐりクラブ)を実施しています。
○小学校との連携
小学校との連携を密にし、本学院小学校への進学の便を図っています。
H25年 昭和学院小学校 35名 他私立 3名 公立 20名
○短大との交流
もこもこ・こどもセンターとの連携および教育実習生徒の交流を通し、幅広い社
会性を身につけます。 
 
「やるべきこと」「やってはならないこと」をはっきり判断できる道徳心を養
う、「のびのびと遊ばせる中で、健康と道徳心を高める教育」とありますが、
とても大事なことです。「のびのびと遊ばせる」中で、社会性や協調性を育て
るのが、自由保育の目的です。そこには、みんなで守らなければならないルー
ルがあります。本来、子ども達は、ルールを守るのが大好きですから、「やる
べきこと・やってはならないこと」が、きちんと身につくのです。
しかし、「のびのび育てる」ことが、どうやら誤解されているようです。「の
びのび育てる」は、決して自由奔放に育てるのではないことを、ご両親はきっ
ちりと考えなくては、やがて「自己中」となって、子ども達に跳ね返ってきます。
また、「叱るべき時に叱らない育児」が、まかり通っている気がします。です
から、「やるべきこと・やってはいけないこと」が、身につかないのではない
でしょうか。何回も繰り返しますが、こういったことはご両親が、責任を持っ
て教えるべきです。もっとも、本メールマガジンをお読みになっている皆さん
方には、こういったことをないがしろにしていないと思いますが、いかがでし
ょうか。
 
また、本園の特色の中に、「図書室は、園児、母親に図書を貸し出し、機会を
設けて読み聞かせや読書を奨めています」とありますが、幼児期に大切なのは、
話の読み聞かせであり、親子の対話です。
道徳と同じように、情操教育の要は、ご両親の育児の姿勢です。よくいわれて
いる言葉に、「家事の好きな子に非行少女はいない」がありますが、これに
「読書の好きな子に非行少年、少女はいない」を加えてもいいのではないでし
ょうか。
こういったことは、幼児期の育児の姿勢、取り巻く環境が、大きな影響を与え
るものです。「三つ子の魂百まで」は、幼児期に体験したことは、大きくなっ
ても、その影響から逃れられないことをいっている、先人の知恵、「育児の鉄
則」ではないでしょうか。
 
ところで、本園の英語教育は半端ではありません。年少組 週1回 30分程
度、年中組 週5日 1回30分~40分、年長組 週5日 1回40分、思
わず目を見張りますね。ホームページには詳しいカリキュラムも紹介されてい
ますから、ご覧ください。
 
最近、希望者を対象にした未就園児の教育活動が増えてきましたが、本園では
「ひよこクラブ・どんぐりクラブ」を開設しています。地域の人々や小学校在
学中の保護者の要請に応えて始めたそうですが、母子で体操をしたり、歌った
り、絵を描いたり、制作をするなどして、楽しいひと時を過ごす会で、ステッ
プ1がひよこクラブ、十分に慣れるとステップ2のどんぐりクラブへ進むそう
です。また、平成25年度より、預かり保育「おひさまクラブ」を開設しまし
た。
いずれも詳しくは、ホームページをご覧ください。
 
【募集要項】  年少組  約60名  年中組  若干名 
(これは昨年のもので、説明会の日程も未定 4月19日現在)
【Q&Aコーナー】はありません。
  (次回は「幼稚園の求める子ども像」についてお話ししましょう)

さわやかお受験のススメ<幼稚園受験編>名門幼稚園の保育方針 私立幼稚園編(11)

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         「めぇでる教育研究所」発行
   「2017さわやかお受験のススメ<幼稚園受験編>」
            第23
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私立幼稚園編(11)
 
ここで紹介する情報は、私が説明会や過去のホームページなどから得たものが
中心になっており、説明会、見学会、募集人員に関する情報は、昨年度のもの
であることをお断りしておきます。本年度の情報は、各園のホームページをご
覧ください。(筆者)
 
森村学園幼稚園 
かつて森村学園は、都内港区の高輪にありましたが、1980年に、田園都市
線つくしの駅から約5分、緑の森に囲まれた横浜市緑区に移転しました。当時、
目白に本部をおく幼児教育研究所にいましたので、渋谷駅から乗り換え、つく
しの駅に着いたときは、かなり遠くへきた気がしたものです。今ほど開発は進
んでおらず、緑に囲まれた学園は素晴らしい環境で、広い園庭で遊ぶ子ども達
の姿から、園のキャッチフレーズでもある、「自然の中ですくすくと」を実感
しました。
 
学園の創立者、森村市左衛門は、幕末から大正にかけて活躍した実業家で、ノ
リタケ、日本ガイシ、TOTOなど「森グループ」の創設者。日本女子大の設
立にも貢献した後、1910年、「花をつくるより人をつくろう」と決意し、
自宅の庭に理想とする幼稚園と小学校を新設、これが学園の始まりです。船舶
王といわれた山下亀三郎が、「船は沈められてしまうが、人材を育てる学校を
つくっておけば国家に役立つ」と考え創設したのが桐朋学園、むかしの実業家
は、教育の重要なことを考え実践しました。
 
学園は、「正直・親切・勤勉」を礎とする15ヵ年、幼小中高の一貫教育、こ
れを園児達にわかるように、やさしく言い換えると以下のようになります。
 
 正直 「ごまかさないこと」です。よい子のお友だちは、決してお父さまや
    お母さまのことをごまかしません。お友だちのこともごまかしません。
    そしてなにより、自分をごまかすことは絶対にしません。“正直”で
    あるということは、自分のことを含めて、決して人をごまかさないこ
    とをいうのです。
 
 親切 「やさしいこと」です。よい子のお友だちは、お父さまやお母さま、
    兄弟に対してもやさしいです。お友だちに対してもやさしいです。そ
    してなにより、よい子のお友だちは、自分のことを大事にします。
    “親切”であるということは、自分をも含めて、すべての人にやさし
    いということなのです。
 
 勤勉 「全力でとりくむこと」です。よい子のお友だちは、お父さまやお母
    さまの前で力を出し切ります。お友だちとも全力でお付き合いをしま
    す。そしてなによりも、自分のために何ごとに対しても全力でとりく
    みます。“勤勉”であるということは、いつも自分の力を惜しみなく
    出し切ることをいうのです。
 
誰のこともごまかさず、常に全力で取り組むからこそ、人間はやさしい人でい
ることができるのです。すべての人が正直・親切・勤勉であることによって、
世の中はとても暮らしやすい世界になり、それによって文化や科学も限りなく
発展していくのです。森村っ子には世界の真のリーダーになってほしい。森村
市左衛門先生はそういう願いを込めてこれらの言葉を森村っ子の心の柱になさ
ったのです。そして幼稚園はこの森村教育の出発点になるのです。
 
頭の痛い言葉が、並んでいます。私達、大人こそ、正直・勤勉・親切であるべ
きで、子ども達に望む前に、襟を正し、よい手本を示すべきではないでしょう
か。
 
少し長くなりますが、藤原 伸介園長からのメッセージを紹介しましょう。
     
森村学園幼稚園は、保護者の皆さまにとって、とても手間隙のかかる幼稚園で
す。
たとえば、森村学園の幼稚園には通園バスがありません。毎日保護者のみなさ
まに、お子さまと手をつないでの送迎をお願いしています。手をつなぐことで
お子さまとのコミュニケーションをしっかりととっていただくと同時に、ご挨
拶の大切さや公共のマナーを自然と学んでほしいと思っています。
森村学園の幼稚園には給食がありません。毎日おうちの方に手作りのお弁当を
作っていただいています。質、量ともに、それぞれの子どもにあった食事を作
っていただくことによって、子ども達はお弁当を完食することができ、そこで
初めて本当の意味で“ごちそうさま”の意味を学ぶことができるからです。
森村学園の幼稚園では、園での教育にしっかり手間隙をかけています。
たとえば、森村学園幼稚園では、読み書きそろばんを教えていません。幼稚園
でそれを教えてしまえば、手っ取り早く小学校教育にアプローチすることがで
きるかもしれませんし、受験学力の育成にはより有効かもしれません。しかし、
家庭を離れた初めて家族以外の人と時空を共にする子どもたちにとって、幼稚
園で学ぶべき最も大切なことは何でしょうか。私たちは、いろいろな人がいる
ことを認める心を育んだり、約束を守る大切さや我慢することを学んだり、み
んなと力をあわせて達成する喜びを体験したりすることこそが、大切だと思っ
ています。私たちはそれを、この恵まれた自然環境を最大限に活用して、“遊
び”という手段を通じて、子どもたちに教えていきたいと考えています。これ
は読み書きそろばんを教えるよりずっと手間隙のかかる仕事です。
 
森村学園幼稚園は、元気で明るい未来を担っていく子どもたちが、人生で初め
て社会生活を体験するそのステージで、健やかに育っていくよう、みんなが手
間隙惜しまず子どもたちに愛情を注いでいく空間なのです。
 (平成27年4月のホームページより)   
 
先週、紹介しました文字、数を学習する桐蔭学園幼稚部のあとに何ですが、い
かがでしょうか。
「いろいろな人がいることを認める心を育む」、「約束を守る」、「我慢する」、
「みんなと力をあわせて達成する喜びを体験する」などを身につけるのが、幼
稚園生活の基礎、基本です。こういったことを等閑(なおざり)にして、早期
教育に取り組むのは間違いであることに、賢明なお母さん方はお気づきだと思
います。
   
【教育目標】
◇明るくじょうぶで素直な子ども
◇みんなといっしょにやっていける子ども
◇自分で考え、工夫できる子ども
◇情緒豊かな子ども
 
子どもらしい子どもとは、こういった発達を遂げている子のことです。
 
30数年前の説明会で聞いた話ですが、駆け出しの新米時代でしたから、新鮮
に聞こえ、幼児教育の指針が見つかったような気がしたものです、いささかオ
ーバーですが(笑)。文言は正確ではありませんが、このような話でした。
 
幼児教育で大切なことは、「やるべきこと」「やらなくてはいけないこと」を、
きちんと教えることであり、本来幼児は何にでも興味を持つ意欲的存在である
はずが、日常生活では、「いけません! だめです!」と禁止や抑制の言葉が
多くなりがちで、その結果、幼児のやる気や意欲を摘み取っています。これは
親の責任で、幼児は環境から大きな影響を受け、親の過保護、過干渉が子ども
を駄目にしています。「三つ子の魂百まで」といわれているように、三歳とい
えば性格の土台作りにあたる大切な時期で、将来に大きな影響を与えるだけに、
二度と来ないこの時期を預かる私どもの責任の重さを痛切に感じています。
(中略)
        1 甘やかさない。
        2 過干渉にならない。
        3 長い目でじっくり育てる。
        4 遊びながら学ばせる。
        5 偏らずいろいろな遊びに取り組ませる。
これが、伸びる子に育てるお母さん方の役目です。   (鈴木 昭 園長)
 
過保護、過干渉の育児について戒める、中国の話を紹介しましょう。
 
 五香の儀式の意味
中国において、生まれた赤ちゃんには乳をやる前に、 
  ○ まず、酢をなめさせる。
  ○ つぎに、塩をなめさせる。
  ○ そのつぎに、苦い薬をなめさせる。
  ○ 四番目は、トゲのあるかぎかずらをなめさせる。
  ○ 最後に、砂糖をなめさせる。
この「五香の儀式」を行ったという。このように生まれた赤ちゃんには、人生
は、「すっぱく」「からく」「苦く」「痛い目」に遭わなければ、甘いものに
ありつけないことを、身をもって体験させるのである。今もこの習慣が残って
いたとすれば、すばらしいことであると思う。何しろ、生まれたときから過保
護に育てすぎている。
親としては愛情を注いでいることになるのだろうが、ひよわな人間が多すぎる。
ちょっと困難なことに直面すると、簡単にギブアップしてしまう。
(「目からウロコが落ちる本」 P20 笠巻 勝利 著 PHP文庫
 PHP研究所 刊)
   
ところで、私事で恐縮ですが、学園が移転後の高輪の地に億ションが建築され、
その9階に私がかつてお世話になっていた大手幼児教室の教室があり、そこに
住まいを構えていた三浦夫妻のお子
さんの受験準備を、私がお手伝いをする可
能性があったらしいのですが、引越
しをされ実現しませんでした。三浦夫人と
うより百恵ちゃんは、日本の歌手に
は珍しいジャズ的なリズム感があり、ドラ
ムを少しかじっていたものですから、
「プレイバック」には度肝を抜かれまし
た。楽しみにしていたのですが、残念
でした(笑)。
 
【説明会・公開イベント】 
既に公表済み。いずれも予約制、ホームページの「イベント申し込みページ」
をご覧ください。
 
【募集人数】  3年保育(3歳児 男・女) 約40名
        2年保育(4歳児 男・女) 約20名  
                    (28年度のものです)
【Q&Aコーナー】  Q&A
(1)幼稚園生活について
Q: 登園・降園時間について教えてください。
A: 登園時間は8時50分~午前9時10分までの間に登園して下さい。た
だ、お子様がスムーズに遊びに入れるよう、この時間帯の早めに登園して下さ
ることをお勧めします。
降園時間は通常、年少児は13時30分、年中児は13時40分、年長児は
13時50分です。
また半日保育の日は年少組が11時20分降園で、その後10分ずつ遅れて年
中・年長の順に降園します。
 
Q: 園児の通園方法や時間に制限がありますか。
A: 保護者の方が送迎してくださることが原則です。交通手段については、
特に制限はありません。お車をご利用の場合、学園内に車を入れることは危険
防止上、お断りしています。また、路上駐車は固くお断りいたします。通園時
間の制限も特に設けていません。
 
Q: 制服はありますか。
A: 特に制服は定めていません。お弁当を入れるためのバスケットが指定用
品です。この他に上履き・園庭履き・体操着・防災頭巾は指定した品を使って
いただいています。なお、通園時の利便性を考慮し、ご希望でご利用いただけ
る“通園ユニホーム”をご用意しています。
 
Q: 給食はありますか?
A: 給食は行っていません。月曜日、火曜日・木曜日・金曜日はお弁当を持
参して下さい。なおお弁当の際に牛乳をご用意いたします。
 
Q:預かり保育の制度はありますか。
A:平成27年度は午前保育の水曜日に限り、午後2時までの預かりを実施し
ています。また課外保育として、ご希望の方を対象に体操教室とプール教室を
開催しています。(詳細は略)
※平成28年度よりお預かり保育「子どもの森」を開設しています。「子ども
の森」についてはホームページをご覧ください。
 
(2)初等部への進学について
Q:初等部へ進学する際に、試験がありますか。
A:特に試験はありません。幼稚園からの推薦で進学が決まります。
 
Q:初等部への推薦条件を教えてください。
A:現在の初等部の環境の中で、周りに迷惑をかけることがなく、集団生活を
送ることができるかどうかが基準になります。
 
(3)入園考査について
Q:入園考査ではどのようなところを見るのですか。
A:そのお子さんが、みんなと一緒に遊ぶことができるレベルまで成長してい
るかどうかを見ます。
みんなと一緒に楽しく遊ぶには「人のお話を聞こうとする姿勢がある」「自分
の気持ちを伝えようとする姿勢がある」「お約束を守ろうとする姿勢がある」
などの基本的な姿勢と、「一緒に行動するだけの身体的成長が伴っている」こ
とが求められます。そうした観点が備わっているかどうかを中心に拝見させて
いただきます。
 
Q:入園考査はどのように行われるのですか。
A:考査は7人程度でグループを作り、約45分間、先生達とお友達とで一緒
に遊んでいただく形で実施いたします。考査終了後保護者面接をさせていただ
き、総合結果で合否を判定いたします。
 
Q:保護者面接は両親がそろった方がいいですか。またどのようなことが聞か
れるのでしょうか。
A:できるだけご両親でお越しください。ただし、お仕事などの関係でどうし
ても難しい場合は、必ずしもその限りではありません。ご質問させていただく
内容は、志望動機やご家庭でのお子様の様子など、一般的な内容で、所要時間
は約7分程度を予定しています。
 
Q:試験日を選択することはできますか。
A:2年保育は11月1日(日)のみの試験ですので、日にちは選択できませ
んが、午前か午後のいずれかを選択していただくことが可能です。3年保育は
11月2日(月)または3日(火)のいずれかをお選びいただくことができま
す。(時間帯は原則として午前中を予定していますが、都合により一部午後に
なることがございます。)ご希望は願書先着順に割り振らせていただきますの
で、出願が遅くなった場合はご希望に沿えないことがあります。あらかじめご
承知おきください。
       (平成28年4月現在のホームページより)
 
(次回は、私立幼稚園紹介の最終回、日出学園幼稚園と昭和学院幼稚園のお話
をしましょう)
 

さわやかお受験のススメ<幼稚園受験編>名門幼稚園の保育方針 私立幼稚園編(10)

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         「めぇでる教育研究所」発行
   「2017さわやかお受験のススメ<幼稚園受験編>」
            第22
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私立幼稚園編(10)
 
ここで紹介する情報は、私が説明会や過去のホームページなどから得たものが
中心になっており、説明会、見学会、募集人員に関する情報は、昨年度のもの
であることをお断りしておきます。本年度の情報は、各園のホームページをご
覧ください。 (筆者)
 
桐蔭学園幼稚部
幼稚園から大学までの総合学園で、ご存知のように、高校は全国有数の進学校
です。
自然に囲まれたなどと断るのもはばかられるほど広く、敷地内には小高い丘が
あり、園児達が遊んでいます。また、田畑があり、秋の収穫祭には、そこでで
きたものを食べるそうですから、まさしく自然の宝庫に恵まれた幼稚園です。
 
初等学校教育としての幼稚部  
1.遊びを大切にします。小さないさかいを繰り返しながら、友達との交わり
方を覚えていく。自分のクラスだけではなく、上や下の友達とも仲良く遊べる
ようになります。
2.体を動かす楽しさを体験させます。各人の体力・気力にあったペースで、
跳び箱・鉄棒・まりつき・雲悌などに取り組みます。
3.リード楽器や打楽器を、系統的に無理のない指導で、五歳児全員が演奏で
きるようになります。
4.昔話、童話などのお話を聞き、味わい、話せる力を育てます。空想力や想
像力、そして他人への思いやりを体得していきます。
5.文字を読み、書き、数えることを指導します。年度始めに小学部の低学年
と連絡会議を開き、無理のない努力目標を設定します。
 
やらなくてはならないことを、実際にやってみる、事実をもって考えることを
大切にします。
言いかえれば、遊びと生活を通して、経験によって学んでいくのです。
 
幼児に何よりも大切なのは、「遊びと生活を通して、経験によって学んでいく
こと」で、机に座って勉強するのではなく、身体全体を使って学ぶ学習です。
それを実践している教育が、ここにあります。私立学校の建学の精神は「独自
の校風を目指し、理想とする教育を行うこと」にありますが、幼稚部にも、独
自の教育があります。(5)に掲げられている「文字・数」の指導です。「早
期教育、先取りの教育」などの誤解があってはいけませんから、かつて説明会
では、どのように話されていたかを紹介しましょう。
 
「知的学習の指導については、幼稚部と小学校二年生までを考えておりまして、
幼児学校の構想なのです。これは、勿論、制度的には変えるわけにはいきませ
ん。法律上、こういうことは許されませんので、実際に学習をして、発達段階
に応じて指導するといったことにおいては、非常に有効であると私どもは考え
まして、現在、年少組、年長組、一年生、二年生を一つの大きな塊として、カ
リキュラムを作りまして、そこで行っているのは数と言葉、これを生活を通し
ながら、遊びを通しながら、いろいろな形で言葉と数を学ばせております。こ
れらのカリキュラムができておりまして、年長組になりますと、小学校一年生
ぐらいのことを理解できるようになっております。これが小学校に、段々とつ
ながっていくわけです。                 
(大津 雄史 元園長)
 
ホームページには、「基本を学ぶ」項目の欄に、以下のような説明がありました。
 
年長組では「読み」・「書き」・「数える」の基本を学びます。これは決して
先取りの詰め込み教育ではありません。子ども達が、遊びを通して自然に学ん
できた「数」や「言葉」。そのよりよき理解のための整理、まとめとしての学
習です。幼稚部は一貫教育の出発点であることから、学習は将来の土台づくり
の意味を持っています。知識の獲得以上に、学ぶことの習慣化、姿勢を培うこ
とは大切なのです。
【学習時間は「言葉」「数」とも1週間で各1、2時間。目標は、ひらがなを
使って短文を書くことができることと、10までの足し算、引き算ができるよ
うになることです】 
(【 】内の文言は、平成28年4月のホームページでは削除されています)
 
文字、数の指導に関しても、幼稚部と小学部が一貫したカリキュラムのもとに
指導されていることがわかりますが、こういった初等教育学校としての小学部
との連携は、21世紀に活躍する真のエリートを育成する目的で、平成13年
4月開校された桐蔭学園中等教育学校と関連があるようです。
 
何やら知的な学習の話ばかりになりましたが、保育の方針からもう一つ「元気
に『遊ぶ』」を紹介しましょう。
 
◇元気に「遊ぶ」
◎存分に遊ぶがモットー
この時期の子どもの成長にとって、遊ぶことは大きな比重を占めています。
ですから、元気に楽しく遊ぶことを最も大切に考え、その手助けをします。1
日に一度は必ずアスレチックゾーンに出、思う存分遊ばせます。さわやかな汗
は気持ちを清々しくし、その後の学習への集中力を高めます。
 
◎遊ぶことが学ぶことの始まり
遊ぶことは子どもの体を鍛え、つくることであり、同時に、ものに触れ、観察
することでもあります。たとえば、いつもその下で遊ぶ木から多くのことを学
びます。夏繁っていた木が秋に葉を落とすのを見て、自然の営みを体感するで
しょう。また、拾った落葉は子どもたちを数えることに導きます。
 
大人の遊びは単に遊びですが、子どもの遊びは仕事です。遊びを通して様々な
能力が開発されるわけですが、子どもは遊びだと思っているから、夢中になっ
て取り組めるのです。子どもの無心に遊ぶ姿は、見ている大人にとって、これ
ほど心の和むものはありません。それは、子ども自身が何らの報酬も期待して
いないからではないでしょうか。
 
登下校はスクールバス、給食ありですが、面白いのは、小学部の5、6年のお
兄さん、お姉さんが、給食配膳の手伝いをしていることです。同じ敷地内、し
かも幼稚部のすぐ前が小学部ですから、こういったことも可能なわけです。
 
ところで、新しいカリキュラムも実施されていますから、説明会へ参加し、確
かめておきましょう。また、近代設備を駆使して作られたホールでの様々な情
操教育、体力づくりの一貫として行われている「無理のない体力づくり」など、
独特の指導があります。こういったことに関する情報は、説明会でしか得られ
ませんから、いろいろな幼稚園の説明会  へ参加し、情報を収集することも、
幼稚園を選ぶ時の、ご両親の大事な役目です。
 
2015年度より、アフタースクールを開設、詳しくはホームページをご覧く
ださい。
 
(※編集者注 平成27年実施済の前年度の情報です)
【説明会・校内見学】 10月15日(木)
           9:30 受付開始 Webで予約制 
           スクールバスでの送迎ありで実施
【募集人員】 3年保育 男女計 約50名
【Q&A コーナー】はありません。
 
湘南白百合学園幼稚園  
湘南の夏といえば、片瀬江ノ島の海岸でしょう。湘南白百合学園は、江ノ島の
海岸から少し入った片瀬川のそばにあります。当時、サーフィンは、まだ流行
っていませんでしたから、夏のにぎわいが嘘のような静かな秋に、入園説明会
は行われていました。本家の白百合学園幼稚園が説明会をやっていなかった頃、
東京方面から参加するお母さん方もいましたが、私もその一人で、小田急のロ
マンスカーに乗って出かけたものでした。
幼稚園は、男女計70名の募集ですが、小学校から高校まで、宗教教育を行う、
女子だけの学校になります。
 
【学園の教育理念】  
キリストの愛に基づく全人教育を……
価値観の転換  「壊れた社会」の修復を!
本学園の設立母体であるシャルトル聖パウロ修道女会設立の目的は、17世紀
のフランス、ルイ王朝の華やかな文化の蔭で、貧困に苦しみ・忘れられた人々、
教育の機会に恵まれない子ども達への奉仕でした。
精神的貧困の状況にある日本の「壊れた社会」を変えるのも、この「奉仕」ではな
いでしょうか。「奉仕する」に当たる言葉、英語“serve”(仕える、必
要を満たす、人のために尽くすなど)こそ、暗く、不安に満ちた現状から立ち
直るkey-Wordだと存じます。本園も、「壊された心」をいやし、「壊
れた社会」を修復する原動力となれる人―「仕えられるためではなく、仕える
ために来た」といわれたキリストの生き方を学べる卒業生―をひとりでも多く
社会に送り出したいと心から願い、努力しております。
 
【教育方針】  
キリスト教の教えに基づいた生活教育を通して、神から与えられた心身の能力
を最大限に生かしながら、愛と責任ある人格形成の基礎作りを目的としていま
す。
 
個性豊かで主体的に行動できる人間を目指して、個々の発達に即した、自発的
な選択活動を重視するモンテッソーリ教育を取り入れています。
 
クラスは3歳から6歳までの縦割り編成です。その中でお互いの立場を尊重し
あい、自由と責任、思いやりと協調性を体得し、社会生活に必要な規律を身に
つけていきます。
 
個別活動、グループ活動として、日常生活の練習、感覚教育、数の教育、言語
の教育、文化の教育があり、子ども達の尽きることない探究心に応えながら、
地図、歴史、自然界、聖書の世界へ導いていきます。
一斉活動では、体操、絵画、音楽リズムを取り入れています。
 
この時にうかがった「教師の役割」「環境設定」「運動」「感覚教育」の話が、
新米時代でしたから、新鮮な響きを持っていました。例によって、文言は正確
ではありませんが、以下のような話でした。
 
当園は、モンテッソーリの教育理念を重視した保育を行っており、子ども達の
自己発達の助成、内的生命の発達を基本とし、「子どもが生まれつき持ってい
る自立心と人格形成の力を助長してあげることが、私たち教師の役割」と考え
ています。
 
子ども達には、その年齢に適した、よりよい環境を整えてあげることが大切で
す。これは主に、人的な環境の問題で、当園では環境設定を大切にし、大人の
頭で考えるのではなく、子ども達をよく観察し、子どもに適したように、子ど
もが物事をやりやすくなるように、配置設定をしています。
 
運動は、非常に大切で、脳から中枢、中枢から筋肉へと、意思の伝達により、
運動が行われますから、運動は、知能の発達に欠かすことができないもので、
心の形成を助けるものです。
子ども達の発育の段階をおって運動を行っていくことが基本であり、子どもが
動かなければならないように、子どもがしたいと思っていることを与えていく
こと、常によく観察し、大人の考えでいじらないこと、画一的に扱わないこと
が大切であり、当園が縦割りの保育を行っているのも、年少から年長まで一つ
のクラスに入れることによって、子ども達の世界の中で自立の芽を育て、社会
性を身につけさせるためなのです。子ども達は成長の過程で互いに影響し合い、
その人的な環境から善いこと悪いことも学んでいくので、子ども達の物事を吸
収する意欲を、教師がいかに導いていくかが重要なのです。
 
一斉保育全盛の頃でしたから、「大人の考えでいじらないこと、画一的に扱わ
ないこと」が、何とも刺激的な言葉でした。「手は第二の脳」を実感したのも
この時です。そして、モンテッソーリ教育について、今では白百合学園幼稚園
で、詳しく聞くことができますが、当時は、説明会をやっていませんでしたか
ら、本から得た知識は若干ありましたが、実際の説明を聞いたのは初めてでし
た。
以下少し長くなりますが、当時のメモを紹介しましょう。
 
環境を整備すると共に、「感覚教育」を大きな柱と考えています。それぞれの
子どもに合わせた教具を使い、脳に刺激を与え、それが脳に伝わり、感覚の発
達を促し、知性につながり、感覚から入って概念に結びつき、やがて、言語、
数などを理解できるようになります。聞くことから話すこと、読むことにつな
がり、言葉を身につけ、文章を書くようになるのと同じです。(納得しました!)
以上が、当園の保育の基本ですが、その保育の一例として、
○静粛遊び 静かにすることの大切さを気づかせる。そのために静かとは何か
を言語活動や行動の中で教えていく。
○線上歩行させる。つま先とかかとを合わせ、正しい姿勢で線の上を歩く。
○文化について 教室内での地図の配列や位置など、かなり高度な知識を子ど
も達が自由に学べるように配置していること。
 
その時に、願書と共に配布されていた案内書に詳しく書かれていましたが、そ
の一部を紹介しておきましょう。
 
【日常生活における活動】  
子ども達が最初に興味を示す活動で、子どものサイズにあった魅力あふれる用
具があります。
○環境への配慮(運ぶ、洗濯、アイロンかけ、食卓の準備、片付けなど)
○自己自身への配慮(衣服の着脱、手を洗う、髪をとかすなど)
○社会性を身につける(ご挨拶、物の受け渡し、戸の開閉など)
○洗練された指先を身につける(通す、分ける、切る、折る、貼るなど)
○グループ活動による運動調整の力を身につける(静粛の練習、線上の歩行など)
 
様々な活動は、白百合学園幼稚園の説明会で見ることができました。子ども達
は「お仕事」といって、楽しく取り組んでいました。びっくりしたのは、地図
の配列のお仕事で、アフリカの地図の上に、カタカナで書かれた国名をきちん
と間違わずに置いていくことでした。年長さんが、カタカナを読めるなど信じ
られませんでしたし、知らない国名がたくさんあって赤面しました(笑)。モ
ンテッソーリ教育については、本幼稚園、もっと知りたい方は白百合学園幼稚
園のホームページで詳しく紹介されていますから、ぜひ、ご覧になってくださ
い。
 
(※編集者注 平成27年実施済の前年度の情報です)
【説明会】 7月2日(木)、9月9日(水)13:30(約1時間)
      都合のよい回に参加
      子ども同伴不可 上履き、外靴入れ持参 申し込み不要で実施。
【見学会】 10月15日(木)13:30~14:30 説明会で予約受付 
      持ち物 説明会と同じ 子ども同伴可で実施。
【募集人員】 3年保育  男女計70名  2年保育若干名
【Q&A コーナー】はありません。
 
  (次回は、森村学園幼稚園についてお話しましょう)

さわやかお受験のススメ<幼稚園受験編>名門幼稚園の保育方針 私立幼稚園編(9)

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         「めぇでる教育研究所」発行
   「2017さわやかお受験のススメ<幼稚園受験編>」
            第21
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私立幼稚園編(9)
 
ここで紹介する情報は、説明会や過去のホームページなどから得たものが中心
になっており、説明会、見学会、募集人員に関する情報は、昨年度のものであ
ることをお断りしておきます。本年度の情報は、各園のホームページをご覧く
ださい。(筆者)
 
立教女学院短期大学附属幼稚園 天使園
武蔵野の面影を残す井の頭公園の近くの高台に、立教女学院の広大なキャンパ
スがありますが、天使園は正式には裏門になる坂下門を入ったすぐ左側の、短
期大学の瀟洒(しょうしゃ)な学び舎の中にあります。
 
本園は、1970年(昭和45年)、キリスト教聖公会の精神に基づいて、幼児
の健全な発達を目指した保育を行い、あわせて本短期大学教育・研究施設とし
ての役割を担っています。一人ひとりの子どものよさを伸ばすために、4歳児
組、5歳児組共、合計男女約20名の、少人数による保育を行っています。よ
りよい保育の実現のために、幼児教育科の教員が研究活動を行い、保育運営に
関わるなど、本園教諭と連携しています。
 
大学内の幼児教育研究所では、広く地域社会に奉仕するために、どなたでも参
加できる土曜講座(年10回程度)や、保育者のためのステップアップ講座を
開催しています。詳しくは、立教女学院短期大学のホームページ、図書館/施
設のページをご覧ください。
 
天使園とは  
天使園では、「神様に愛されていることを信じ、自らの道を歩める人に」という
保育理念のもと、教育目標として、
○心豊かな子ども
○友だちと遊びを楽しむ子ども
○考えたり工夫したりする子ども
の3つを挙げて、
「キリスト教保育」「少人数保育・チーム保育」「遊びを中心とした保育」
の3つの柱を立てて、保育に取り組んでいます。
 
○ キリスト教保育
祈りの時を大切にし、周囲の世界と自分のつながりを感じ取り、相手の立場に
立って物事を考える力を育てます。
 
○ 少人数保育・チーム保育
少数の温かい雰囲気の中で一人ひとりが自分らしさを発揮しながら、互いのよ
さを認め合える関係を育てます。オープン施設における少人数という特色をい
かし、教員は十分な連携のもとで全幼児の理解を共有し、異年齢のかかわりを
大切にします。
 
○ 遊びを中心とした保育
遊びを通して人と関わる喜びや自己を表現する喜びを味わうことができるよう、
教員は適切な環境の構成を行い、遊びの充実を図ります。
幼児の主体性を育むためには、幼児の生活に即した教師の計画性が問われます。
長期の見通しを持って遊びの充実のための環境の構成を考えます。
 
自由保育が始まったのは平成4年。それ以前の駆け出しの頃、一斉保育時代に
説明会でうかがった話ですが、「監視や強制ではない保育」という言葉には、
新鮮な響きがあったことを今でも覚えています。文言は正確ではありませんが、
こうおっしゃっていました。
 
幼稚園生活は、毎日が、決して楽しいことばかりではなく、様々なことが起こ
りがちで、悔しい思いをする時もあり、そういった時には自ら友達とのかかわ
りを考え、工夫し、友達のよいところを見つけることが出来るような環境を作
っていきたい。監視や強制ではなく、子どもが先生を必要とした時、適切な助
言ができるように心がけています。
 
立教女学院高校から立教大学への進学は、以前は推薦制度(60名)でしたが、
2004年(平成16年)度からは、一定の要件を満たした進学希望者は、全
員進学できるようになりました。
さらに本園の園児が、立教女学院小学校を受験する場合、優先入学の特権や推
薦制度はなかったのですが、2008年(平成20年)度から、推薦で入学で
きるようになりました。
小学校と同様、制服はありません。
 
学院内には、創立当初からある聖マーガレット礼拝堂と小学校が改築されたと
きに設立された聖マリア礼拝堂がありますが、以前、小学校の説明会は聖マー
ガレット礼拝堂で行われていましたので、入ったことがありました。古色蒼然
たる礼拝堂で、宗教の香りが漂っている感じがしたものです。現在、杉並区の
指定文化財となり、部外者は入れないそうです。
 
【募集人員】 満4歳児 男児・女児  合計約20名
【説明会】 (※編集者注 平成27年実施済の前年度の情報です)
 9月5日(土)10:00~12:00
 於 立教女学院聖マリア礼拝堂
 施設見学会は入園説明会当日のみ 子ども同伴不可 スリッパ持参で実施。
公開行事として、「クリスマス礼拝」があります。詳しくはホームページをご
覧ください。
       
【Q&A コーナー】 よくある質問
Q 通園の方法について?
A 公共機関にて通園してください。車での送迎は認められません。
  また自転車で通園なさる方は、決められた場所に駐輪してください。
 
Q 通園時間に制限はありますか?
A 幼児の生活リズムを考え、30分~1時間以内が適当と考えています。
 
Q 現在は通園に1時間以上かかる所に住んでいますが、合格したら近い場所
に転居する予定です。それでもだめでしょうか?
A はっきりとした転居先を、入園願書に記載してください。
     
Q お子様の送迎について?
A 保護者の方とお顔をあわせ、その日の園での様子等をタイムリーにお話し
しています。そのことがお子様の成長を支えていく上で、重要であると考えて
います。送迎については原則として保護者の方にお願いしています。ご夫婦と
もにお仕事をお持ちの方も在園されていて、送り迎えのどちらかは保護者の方、
どちらかは祖父母の方にご協力いただきながら通われています。
Q 防犯・防災または危機管理面で園の取り組みはどのようにされているので
すか?
A 各門に警備員を配置し、不審者が入構しないように警備しています。また
構内各所に監視カメラを設置。構内の安全面をより強化しています。保護者、
勤務員は常にIDカードを携帯しています。その他、避難訓練、保護者による
引き取り訓練も随時実施し防犯・防災対策を強化しています。また、緊急の場
合の連絡ツールとして緊急配信メール、杉並区すぐメールを取り入れてもしも
の時に備えています。
 
Q クリスチャンではないのですが、入学は許可されますか?
A 宗教、宗派は問いません。但しキリスト教教育を行うことにご理解とご協
力いただくことが必要です。
 
Q 双子ですが、願書はどのように提供すればよろしいのでしょうか?
A お二人分の書類を一つの封筒に入れてご提出ください。
 
Q 事前に園長先生にお会いできますか?
A 事前面接は一切行いません。そのために、保護者面接を行っています。
 
Q 園から指定された面接日に父親が来られません。面接日を変更できますか?
A 面接日の変更は原則として行いません。保護者お一人での面接で十分です
ので、指定日にご来園ください。
 
Q 女学院小学校への進学は?
A 希望者は原則として園長推薦により本学院へ進学できます。
(平成28年3月29日現在のホームページより)
 
川村幼稚園
幼稚園には男の子もいますが、小学校から大学院まで、女子だけの別学で、宗
教色のない総合学園です。
登園時のJR山手線目白駅は、三つの幼稚園、本園と学習院幼稚園、日本女子
大学附属豊明幼稚園の園児たちの姿を見ることができます。おもしろいことに、
学園内で、もっとも駅から近いのが中学、高校で、体力的に弱い園児は、短大
と中高の校舎の間を歩き、学園本部前を通り、小学校の前を経て、区立目白児
童館の前を通って、やっと到着する一番奥にあります。
大学と大学院は、千葉県の我孫子市にあります。
本学園は、1927年(昭和2年)に開設され、学園の創立者、川村文子が掲
げた「感謝の心」と「女性の自覚」の教育理念が、脈々と受け継がれています。
 
【教育目標】  
「感謝の心」をもとにして、みんなと仲よく元気よく やさしい心を持てる子
どもになりましょう。
○ 豊かな「こころ」  
○ のびやかな「からだ」
○ 工夫する「あたま」
 
【教育目標達成に向かう取組】
◇ 集団のなかで伸びやかに
感謝の心を大切にした情操教育を基本に、日々の指導にあたっています。
(言葉で理解させる指導は難しいので、成長してから園での生活を振り返り、
納得してもらえればと思っています。例えば、順番を守ったり、「貸して」
「どうぞ」ということを集団生活の中で自然な流れで導くことにより、子ども
達は、生涯大切にするべきルールを素直に学んでいきます。また、)家庭生活
の延長線上にある幼稚園を目指し、本人・家庭・園の三位一体の教育を心がけ
ています。
(  )内は現在のホームページは掲載されていません。
◇ はじめの一歩を緩やかに
親から離れて初めての集団生活を開始する「はじめの一歩」であることを念頭に、
ゆっくり、あったかな場を整えます。子ども達の心の安定をはかるとともに、
個々の発達段階をよく見極めた援助をし、元気に一人で活動する力の基礎を作
ります。
 
◇ 行事を通して健やかに
日本に伝わる伝統と、その中にある礼儀を体得するとともに、季節や自然に気
づき、大事に思えるように、より多くの行事を取り入れています。また、友達
との協力や達成感を味わい、その過程で自分の存在や自分を支えてくれる人の
存在を知ることで、落ち着きのある豊かな心を持ち合わせた子どもの育成を目
指します。
 
「感謝する心」といった情操面の教育、礼儀作法や言葉遣いは、幼児期に身に
つくものです。これらは、決して幼稚園の先生方にお任せするものではなく、
ご家庭でご両親が、責任を持ってしつけるものです。
「躾」という字は、「身を美しくする」から成り立っています。また「仕付け」
とも書きますが、これは「服などの縫い目を正しくするために、仕付け糸で縫
い、仮に押さえておくこと」ですが、押さえておくことで、きちんと縫えるわ
けです。この「押さえ」こそ、ご家庭の教育方針であるべきではないでしょう
か。また、「“しつづける”がつまって“しつけ”になった」という解説を本
で読んだのですが、うっかり題名と著者名を書き損じてしまい、勝手に転用さ
せてもらい著者には申し訳ありませんが、これもわかりやすいですね。
 
その具体的なカリキュラムとして実施されているのが「蓼科修養会」です。
団体生活の訓練と精神教育を目的として、昭和36年から始まり、年長組が7
月に2泊3日の予定で、学園の蓼科山荘で行われていますが、ここにも3つの
柱があります。
○豊かな自然に触れ、自然を愛する気持ちを養う。
○集団生活を通して、自主的態度を助長する。
○規律を守る習慣を身につける。
 
2泊3日、父母のもとを離れて生活する、確実に何かをつかめる三日間となり
ます。これは子ども達だけではなく、子どものいない生活は、ご両親にも素晴
らしい体験になるはずです。かつて、毎年夏に、年長児を対象に2泊3日の合
宿を行っていた経験からわかるのですが、特にお母さん方にとって空白の二日
間は、育児の何たるかを実感させられる、絶好の機会となっているに違いあり
ません。
本園のことではなく一般的な話ですが、夏に行われているお泊り保育などで泣
くのは、男の子が多いそうで、過保護になっていると、こうなりがちです。入
園後は、お泊り保育などでの様子を聞いておきましょう。お子さんを客観的に
見る大切な機会だからです。
 
また、本園の特徴に、「行事を通して健やかに」とありますが、節分や七夕と
いった日本の伝統ある行事が、幼稚園や保育園のイベントとして行われている
傾向にあるだけに、ご家庭でもお子さんと一緒に楽しんでほしいということで
しょう。
園庭には、四季を楽しめる草木や花があり、笹は七夕祭り、薄(すすき)はお
月見に利用しているそうです。都内では薄を見るのも珍しくなっているだけに、
園児が楽しく遊ぶ姿が目に浮かぶようです。かつての車のコマーシャルではあ
りませんが、幼児期は「物より思い出」が大切です。幼児期の楽しい思い出は、
季節折々の年中行事で楽しむことから生まれるのではないでしょうか。
 
預かり保育「にじ組」、満3歳児保育「つくし組」、アフタースクール・セミ
ナーについては、ホームペ-ジをご覧ください。
 
「教育の三本の柱」と「三本」が掲げられていますが、これも訳ありでした。
学園の「三羽の鶴」の徽章(きしょう)は、三つの玉は川村の川を、鶴は「尊
厳の崇高」「平和と愛の心」「豊かさ」「永遠の向上」を表し、「三」という
数字は、古来、古今東西を通じて基本的な数であるから「三羽」となり、中央
で真っ直ぐ進もうとする鶴が「園児・児童・生徒・学生」で、それを左右から
支え導いている鶴が「保護者・学園・教員」を表し、この三者は学園生活では、
何れも欠くことができない関係を表しているそうです。
 
女子は、小学校へ原則として、全員進学できます。
 
ホームページの「Q&A」のところに、こういったものがありました。
Q 子どもが考査中に泣いてしまったら不合格でしょうか
A たとえ泣いても会場に入っていただければ、泣いている原因とその状況を
  みながら判断しています。
 
「泣いたら不合格になる!」といううわさもありますが、本園は心配ありません。
幼稚園の受験は、「親のもとを離れても楽しいことがある」を体験しているか
がポイントになるのですが、それでも受験生は幼児ですから、何が起きるかわ
かりません。こういった配慮は、親としてありがたいですね。
 
「幼稚園で遊ぼう」などのイベントや説明会の日程は、既に公表されています。
詳しくはホームページをご覧ください。
 
【募集人数】  3歳児男女  30名  4歳児男女  10名
 
【Q&A コーナー】  Q&A
 
★日常生活について
Q:通園時間に制限はありますか
A:通園時間に制限は特に設けていませんが、通園は保護者の方にお願いし
  ています。東京都内はもちろん埼玉県、千葉県、時には神奈川県から通
  う園児も在籍しています。
 
Q:幼稚園と保護者の連絡はどのようにとっていますか
A:毎日の送迎の中で日々の報告を行っています。また、月1回園だよりを
  発行しています。
  5月と12月、その他必要に応じて保護者会を開き、7月・12月には
  個人面談を行っています。
 
Q:給食はありますか
A:あります。給食の他に、週に一度水曜日をお弁当の日としています。毎
  月のメニューを検  討するため、教職員・管理栄養士による委員会を
  開催し、行事食や旬のものを取り入れ、材料の産地を確認した上でメニ
  ュー作りをしています。
 
★入園考査について
Q:事前にある保護者面接はどのようなものですか?
A:保護者の方に、ご家庭のことやお子様のことなどを質問しながら、愛情
  豊かに育っているか、また入園後、園とご家庭との協力関係が上手くで
  きるかどうかを推し量るためのものとお考えください。
 
Q:入園考査で行う「心身発育状況・健康面からの総合審査」はどのような
  ものですか?
A:子どもらしい安定した月齢相応の基本的なことができるか、また、集団
  生活に対応できるかどうか、さらに園生活を営む上で、運動機能等に支
  障がないかなどを見ています。
 
Q:早生まれが不利になることはありますか?
A:上記にありますが、一人ひとりの月齢を加味して全体の試験を行ってい
  ます。
 
Q:子どもが面接で泣いてしまったら不合格でしょうか?
A:(省略)
 
Q:子どもの面接は個人面接、集団面接のどちらですか?
A:集団面接です。
 
Q:男の子も入園できるのですか?
A:はいできます。
    (平成28年3月29日現在のホームページより転載したものです)
 
(次回は、桐蔭学院幼稚部、湘南白百合学園幼稚園についてお話しましょう)

さわやかお受験のススメ<幼稚園受験編>名門幼稚園の保育方針 私立幼稚園編(8)

●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●
         「めぇでる教育研究所」発行
   「2017さわやかお受験のススメ<幼稚園受験編>」
            第20
●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●
 
私立幼稚園編(8)
 
ここで紹介する情報は、私が説明会や過去のホームページから得たものが中心
になっており、説明会、見学会、募集人員に関する情報は、昨年度のものであ
ることをお断りしておきます。本年度の情報は、各園のホームページをご覧く
ださい。(筆者)
 
光塩女子学院幼稚園 
本園は、幼稚園から高等科までの一貫教育校ですが、すべてが同じ敷地内にあ
るのではなく、幼稚園は少し離れた中野駅寄りにある珍しいロケーションにな
っています。
また、在園児数、200名を超える大きな幼稚園で、男の子もいますが、併設
校は女子だけですから女の子が多く、初等科への進学は、内部試験による選考
となっています。
選考にもれた場合は、一般の児童と入学試験を受けることになります。
 
設立母体は、13世紀にスペインを発祥地として、世界各地に広がったカトリ
ック・メルセス宣教修道会です。今世紀に、マドレ・マルガリタ修道女により
宣教会に改められ、以来、今日に至るまで、常に社会の必要にこたえて貢献す
るための活動を続け、日本における教育活動の場として、高円寺に設立された
学園です。
 
【教育目標】 
キリスト教的世界観を土台とした、自己に厳しく他人にやさしい人間を養い、
校名の由来ともなる「世の光、地の塩として社会に貢献できる」人間形成を、
幼児期から培うことを目的としています。
また、自主性に富み、正しい判断力、強い意志力、自己の行為に責任を持ち、
しかも情緒豊かな感謝の心を持ち温かい円満な人間として育つよう、幼稚園と
家庭が一体となって努力しています。
■ 日常生活の中でのけじめ、しつけを心がける。
■ 宗教・祈りを通して敬愛の心、感謝の心を、はぐくむ。
■ 宗教的な視野と自他に対しての理解を深めるため、“愛と奉仕”の実践の
  機会を持つ。
 
光塩女子学院の校名の由来である「あなたたちは世の光である、あなたたちは
地の塩である」については、初等科の教育理念がわかりやすいので紹介しまし
ょう。
 
(中略)人間は惜しみなく自己を他人に開くことができたときに、本当の自分
に成長する真理を私たちの校名に刻みました。すなわち、ろうそくの、自ら燃
えて他を照らし、塩の、自ら溶けて味をつけるように、本物の愛に生かされた、
成熟した女性に育つこと、ここに光塩の理念があります。
 
ろうそくは、己自身を燃やして周りに灯りをともし、塩は、料理など目に見え
ないところで効果を上げ、腐敗を防ぐ、人間の生活に欠くことのできない調味
料であり、防腐剤です。ろうそくや塩のように、他のものを生かしながら、自
らの使命を全うすること、これが本学院の基本的な教育理念です。
 
【保育の特色と内容】
明るく素直に 
生き生きと伸びる 
心豊かにたくましく
キリスト教世界観に基づき、かけがえのない子ども一人ひとりの心身の成長を
大切にします。一人ひとりの成長に必要なものを見つけ、園全体で丁寧で細や
かな保育をめざしています。
 
◇感謝の心、思いやりの心を育てる
集団生活の中で、様々な経験を通し、自分だけでなく他の人を思いやる気持ち
や感謝の心を育てます。
◇伸び伸びと遊べる環境
広い園庭での外遊びの機会を積極的に取り入れ、夏には裸足で水遊びや砂遊び
を思い切り楽しみます。また、年長組では、集団ならではの遊び(鬼ごっこ、
大縄跳び、ドッジボールなど)を経験します。
様々な年齢の友達と交わる縦割りの保育や、男児だけで集まりを楽しむ機会も
取り入れています。男女共学です。
(筆者注: 女子だけではないことを強調しているところが面白いですね)
 
◇ けじめのある生活
一斉保育と自由遊びをバランスよく取り入れ、話を聞くときは聞く、遊ぶとき
は遊ぶ、けじめのある生活を大切にします。
 
◇ 自分から挨拶のできる子ども
すすんで挨拶ができるように、園全体で気持ちの良い挨拶を交わすようにして
います。発達年齢に応じて、良いこと悪いことへの判断力を培い、「ありがと
う」「ごめんなさい」「はい」「いいえ」が言葉と行動で表せるよう家庭と協
力していきます。
 
◇ 専門講師による指導
体操教室、歌唱指導、英語、宗教(神さまのお話)
サッカー教室(課外活動 週1回)など。
 
◇ 預かり保育
1.保育終了~16時迄。 
2.保護者の就労、通院、介護などの理由のある場合は18時迄。
 
普通、遊戯会や運動会などの練習以外は、一斉に何かやる機会は少ないのです
が、自由保育と一斉保育の組み合わせ、いいですね。「何でもありの自由保育」
と誤解すると、入園できません。また、ボランティア活動として、キリスト教
世界観に基づき、世界中の様々な国のためにと、年間を通し、エコキャップ活
動、チャリティ―バザー、島田療育センター(障害者施設)への奉仕活動、子
ども達も、世界中の様々な環境にある人々を考える機会でもあるクリスマス献
金に取り組んでいます。
 
説明会の他に、園庭開放(おひさまキッズ)も行われています。いずれも予約
は不要ですが、上履きと靴を入れる袋が必要です。
また、未就園児を対象とした、2歳児、3歳児クラス「そら組」、満3歳児保
育「ことり組」がありますが、いずれも、詳しくはホームページをご覧くださ
い。
 
【募集人員】
一次 男女児 約120名 (3年保育、2年保育含む)
二次 男女児 若干名(3年保育、2年保育、1年保育含む)
【入園説明会】 (※編集者注 平成27年実施済の前年度の情報です)
5月14日(木) 午前9時30分~1時間程度
6月10日(水) 午前9時30分~1時間程度
9月18日(金) 午前9時30分~1時間程度
2016年2月3日(水) ことり組・そら組 午後13時30分~午後14時10分
  事前予約必要なし 上履きと外靴持参 
  お子様はなるべくお連れにならないでの条件で実施。
【園庭解放】
自由に園内を見学可能。本年度の日程は4月以降のホームページをご覧ください。
【Q&A コーナー】はありません。
 
聖学院幼稚園
小学校の正門から入ると、広い運動場の左側に園舎と緑の木々に囲まれた園庭
が、右側には中学、高校の校舎があり、シンボルでもある時計台が目に入りま
す。平成24年12月に完成した耐震力の優れた新しい園舎は、室内も広く、
明るく、のびのびと遊ぶ子ども達の姿が印象的でした。
聖学院は、幼稚園から大学まで、プロテスタント派のキリスト教に基づく教育
を行う総合学園です。
本園は、1912年(明治45年)、アメリカのディサイプルス派の宣教師、
ミセス・プレースによって中里幼稚園として創立され、1940年(昭和15
年)、女子聖学院付属幼稚園になりましたが、戦争のため1944年(昭和
19年)11月に閉園。
その後、1949年(昭和24年)4月、宣教師、ミセス・ヘンドリックスに
より再開され、1966年(昭和41年)に聖学院幼稚園と改称され、今日ま
で、いつの時代にも変わらず、子どもの人権を尊重した保育を続けています。
 
◇教育方針 
「神を仰ぎ、人に仕える」の精神のもと、子どもたちが謙虚な心で神を礼拝し、
生命の尊さを知り、感謝と奉仕の心を持てるように願っています。
集団の中で、「遊び」と「ことば」を大切に、発育段階に応じた保育を行い、
一人ひとりの個性と能力を伸ばし、元気な子どもになるように心掛けています。
 
「よく遊ぶ よく祈る」
*こころを育てる保育を
*他者を思いやるということ
 
集団の中での「遊び」とは、遊びながら、先生や友達との関わりを持ち、さま
ざまなことを体験させることでしょう。もちろん、自発性を培う一人遊びも必
要ですが、これから始まる集団生活をスムーズに過ごすためには、やはり、自
分でしなければならない基本的な生活習慣を身につけるために、頑張る子に育
てたいものです。
 
集団の中での「ことば」とは、毎日の生活を通して、自分で思ったことや感じ
たことを、自分の言葉で、どのように相手に伝えるか、その表現の仕方でしょ
う。幼児は、ちょっとしたいさかいからでも、たくさんのことを学習していま
す。自分で体験することが、何といっても大切で、そういった保育の方針が伝
わってきます。
 
「よく遊び よく祈る」の「祈る」について、ホームページで園長はこうおっ
しゃっています。
 
「祈るということは、自分のためにするのではありません。
病気やけがで休んでいる子がいたら、子どもたちはその子の回復のために祈り
ます。また災害のニュースを知ったときには、被災された方々のために祈りま
す。もちろん、東日本大震災以降、被災された方々、また愛する者を失うなど、
いまだ悲しみの中にいる方々のための祈りは今も続いています。
子どもたちは他者のために祈ることによって、人を思いやる気持ちが育つので
す」
 
「祈ることによって、人を思いやる気持ちが育つ」、耳の痛い言葉ですね。
「赤いろうそくと人魚」などで親しまれている童話作家、小川未明の作品に、
信仰とは何かを考えさせられる「頭を下げなかった少年」があります。「無心
に祈る」のは、見返りを期待しない幼子にしかできないことで、「自分に都合
よく作りあげた神は大人の幻想に過ぎない」などと、いい加減な解釈で信者の
方から怒られそうですが、一度は読んでおきたい名作の一つです。頭を下げな
かった少年に、神様はいきな計らいをするラストがさわやかです。
 
かつて、ホームページの「先生のことば」の中に、次のようなメッセージが入
っていましたので、その一部を紹介しましょう。
 
「(前略) さて、幼稚園に入り、友達付き合いが始まると、今まで以上に今
日あったことなどを、お母様にお子さんが話される場面が多くなると思います。
そんな時どんなに忙しくても、話がまだるっこくても、是非、ゆっくり聞いて
あげてほしいと思います。
そして、できるだけ、「よくお話しできたわね」などと褒めてあげてほしいと
思います。(中略)私たちは、忙しい毎日の中で(中略)イエス様が言われた
ように、その時にあって最善の行動とは、何かを考えなければならないのだと
思います。
子どもの話をゆっくり聞いてあげる、これもその時の最優先かも知れません」
 
「ママ、あのね!」と子ども達がいったときには、必ず、耳を傾ける、やさし
いお母さんになってあげましょう。
 
なお、2017年度入試の公開保育、体験入園(要予約)、説明会の日程は、
既に発表されています。詳しくはホームページを、「預かり保育」については、
Q&Aコーナーをご覧ください。
 
【募集人員】 3年保育: 約40名  2年保育: 約10名
 
【Q&A コーナー】
Q クリスチャンでないと入園できませんか?
A 入園に際して、クリスチャンであるかどうかは関係ありません。本園がキ
リスト教保育を行っていることを理解していただきたいと思います。
 
毎日短い時間ですが讃美歌を歌いお祈りの時を持ちます。その他「母の日礼拝」
「収穫感謝礼拝」「クリスマス礼拝」などの特別礼拝の他、毎月の誕生日にも
神様にいただいた命に感謝し礼拝を守ります。
(「入園をお考えの方 キリスト教保育について」より))
 
Q 預かり保育はありますか?
A はい、あります。在園児を対象に週4回預かり保育を実施しています。
(有料・3才児は2学期から)
 原則として月・火・木・金の週4回(保育終了~17:00)。
休園日(長期休暇を含む)には実施しておりません。また行事等で実施できな
い場合があります。
 
Q 保育時間について教えてください。
A 月曜から金曜の平日に保育を行います。水曜は午前保育、土曜は原則お休
みです。
  年 少 9:00~13:40 (水 11:20まで)
  年 中 9:00~13:50 (水 11:30まで)
  年 長 9:00~14:00 (水 11:40まで)
※月・火・木・金の週4回(保育終了~17:00まで)預かり保育を実施し
ています。
 
Q 給食はありますか?
A はい、あります。月曜と金曜の週2回です。食育の観点から、安全安心の
食材を使い、栄養バランスにも細心の配慮をしています。
 
Q 制服はありますか?
A 服装は原則自由です。(園帽と体操着は指定) 当園の教育理念である
「よく遊ぶ」に適した動きやすい恰好であれば、清潔で着なれたもの、お気に
入りのものが一番です。画一性よりもお子さんの自発性、個性を大切にしたい
と考えます。
 
Q 職員構成について教えてください。
A 園長・チャプレン・主幹・幼稚園教諭10名
  音楽、英語、ハンドベルの専任教師、警備員、事務職員
 
Q 小学校進学について教えてください。
A 聖学院小学校への推薦制度があります。毎年6~7割程度の園児がこの制
度を利用して進学しています。
   (平成28年3月22日現在のホームページより転載)
 
(次回は、立教女学院短期大学附属幼稚園天使園、川村幼稚園についてお話し
ましょう)
 

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