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めぇでるコラム : 2017幼稚園受験: 2016年10月
さわやかお受験のススメ<幼稚園受験編>ご健闘を祈ります
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「めぇでる教育研究所」発行
「2017さわやかお受験のススメ<幼稚園受験編>」
第49号
最終回
最終回
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ご健闘を祈ります
昨年の11月から始まった「さわやかお受験のススメ<幼稚園受験編>」も、
今回で最終回を迎えました。
長い間、つたない連載をお読みいただいた皆様方に、最後のお願いがあります。
言うまでもありませんが、幼稚園の受験は、ご両親がお子さんのためによかれ
と考えてはじめたことです。
お子さん自身が、「ぼく、暁星幼稚園へ行きたいの!」「わたしは雙葉幼稚園
へ!」と希望したわけではありません。
何だかよくわからないけれど、当日を迎えてしまったというところでしょう。
教室へはじめていった時、泣き叫んで部屋に入れなかったお子さんもいたと思
いますが、今では教室が休みの日など、
「ママ、どうして?」
などと、不満そうな態度を示すようになっていないでしょうか。
「ママと離れても、楽しいことがたくさんあること」を学習していれば、幼児
期前期は、すばらしい体験をしたといえます。
子ども達にとって、お父さん、お母さん以外の人である先生や友達と、仲良く
遊びながら学んだことは、この先、いろいろなところで生きてきます。
2、3歳は、遊びといっても並行遊びが中心ですから、仲間同士で何かをする
といった経験は、なかなかできないものです。
また、幼児教育の専門家によって作られたカリキュラムによる知的な学習を、
この時期に体験できたのは、同年代のほんの一握りの子ども達でもあるのです。
ですから、正しい指導を受けていれば、貴重な体験をしたことにもなるわけで
す。
そして待合室で待つ間、同じように国立、私立の幼稚園を志望するお母さん方
と育児の情報交換もでき、役に立ったこともあったと思います。
さらに、ご両親もわが子の教育について、真剣に考え、話し合い、いろいろな
幼稚園の説明会へ参加され、保育方針などを聞くことにより、幼児期の育児で
何が大切であるかを学ばれたのではないでしょうか。
どこの幼稚園でも、過保護、過干渉の育児を戒めていませんでしたか。
核家族化、少子化が続く中で、育児に取り組み、そして受験まで経験するのは、
本当に大変なことであったと思います。
「ご苦労さまでした」とねぎらいの言葉、いや、「よく頑張りました」とほめ
てあげたい気持ちでいっぱいです。
それほど、育児は大変な仕事です。
育児と受験、全く違った領域の問題のように思えますが、幼稚園選択の大切な
ポイントは、ご両親の育児の姿勢と幼稚園の保育方針が一致していることにあ
るのですから、密接な関係にあることもご理解いただけたのではないでしょう
か。
しかし、こんなに努力をなさっても、残念ながらすべての方に、希望される幼
稚園から招待状が届くわけではありません。
名門の併設園は、幼稚園といえども狭き門です。
それを承知の上で受験されるのですから、不合格になった時のことも、しっか
りとご両親で話し合っておくことが大切です。
決して、「うちの子は駄目ね」とか「私達の育児の方法が間違っていた」など
と落ち込まないことです。
まだ、2、3年の人生経験しかない幼子の、吹き出し始めた、小さな、小さな、
かわいい芽なのです。
幼児期前期は、将来、大輪を咲かせるための大切な準備期間です。
期待した結果が出なくても、幼い子どもなりに、ご両親の期待に応えるべく、
頑張ったのではないでしょうか。
そして、ご両親も、力を合わせて最善の努力をされたのですから、そこで経験
した様々なことは、これからの子育てに、必ず、生きてきます。
そういったことが心の支えになり、お子さんの将来を導く羅針盤になっていく
はずです。
3年保育で縁がなくても2年保育で、2年保育で縁がなくても小学校受験があ
ります。
わが子の教育は、広い視野で計画を立ててあげるべきではないでしょうか。
試験当日は、面接があったり、お母さん自身が一緒に試験を受けたり、いろい
ろとプレッシャーがかかるかもしれませんが、大らかな気持ちで臨み、お子さ
んに負担になるようなことは、絶対になさらないようにしてください。
結果が出なくても、本人にはわからないで済みますから、ご両親の胸にしまい
こみ、失望し、がっかりした姿を、お子さんに見せないことです。
ご両親は、わが子を守る保護者であることを、決して忘れてはいけません。
わが子に非があるのではなく、ご両親に運がなかったと考え、これからの育児
に生かしてほしいと思います。
「明日は今日より昨日より」(あしたは きょうより きのうより)、これは、
日本のミュージカルに大きな足跡を残された、故いずみたく氏の作曲された、
ある財団の社歌ですが、子育ての鉄則ではないでしょうか。
また、「育児」は「育自」であることも忘れてはならないと思います。
2、3歳の秋は、到着点ではなく、一つの通過点と考えましょう。
そして、「明日は今日より昨日より」を、自身を励ます杖とし、「育自」を心
がける賢いお母さんになってほしいと願っています。
皆様方に、希望された幼稚園から招待状が届くことを、心からお祈り申し上げ
ます。
頑張ってください。
最後まで拙文をお読みいただきまして有難うございました。
平成28年10月吉日
めぇでる教育研究所 所長 藤本紀元
さわやかお受験のススメ<幼稚園受験編>直前と当日の心構え
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「めぇでる教育研究所」発行
「2017さわやかお受験のススメ<幼稚園受験編>」
第48号
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直前と当日の心構え
昼と夜の気温の差の激しい日が続いています。台風接近のためでしょうか、今
日4日は夏日とか。お子さんは、ちょっとしたことで体調を崩しがちです。心
身の健康管理には、十分に気を配りましょう。
また、妙なうわさなどに惑わされることなく、リラックスして過ごすように心
がけてください。
【直前の心構え】
入園テスト直前、何とかしてベストの状態で試験に臨ませてあげたいのは、お
母さん方の切なる願いでしょう。しかし、特別なことをすると、かえってコン
ディションを崩しやすいのが幼児です。いつもと変わらない生活を続けること
が大切です。ただし、試験時間が朝早い場合は、その時間帯に合わせた生活に
切り替える必要もありますが、いきなり替えるのではなく、少しずつ余裕を持
って行うべきです。
入試に必要な知的なトレーニングは、通っている教室の先生方にお任せし、カ
ッとなりやすいお母さん方はやるべきではありません。ご両親は面接に備え、
最後の特訓に挑戦してください。
着ていく服も決まっているはずですから、休みなどに3人そろって正装し、幼
稚園まで行ってみましょう。お子さんも慣れることで、特別な気持ちになるこ
とも防げます。そして、楽しい雰囲気を作ってあげましょう。「受験する幼稚
園だよ!」などと言わないことです。
さて、これからと言うよりも、もうとっぷりと浸かっているお母さん方もいる
かもしれませんが、やっかいなのは怪情報、うわさです。雙葉小学校が昭和
60年代に3回ほど説明会を開催しました。その動機ですが、裏口入学を策し
たお母さんの子が不合格になったために、その理由を学校側に電話で問いただ
し、驚いた学校側は、「そんな馬鹿げたことは、絶対にありません」と否定す
るためでした。同時に、「どこそこの神父さんの紹介がなければ合格しない」、
「信者でなければ不利」などといったうわさは、単なるうわさであって、怪情
報なるものに惑わないでほしいと訴えたものでした。
うわさとは、根も葉もない根拠のない話に過ぎません。当事者であるお母さん
方は、とかく「藁にもすがる」心境に陥り、疑心暗鬼にかられるようですが、
後で振り返ると、「ナンダ!」となるものばかりです。受験料をとるからには
公平でなければ、法律に触れる詐欺行為ではありませんか。犯罪です。気にか
かるうわさを耳にした場合は、お父さんに話してみましょう。おそらく、笑顔
で否定してくれるはずです。頼みますよ、お父さん!
【当日の留意点】
次に、試験当日の留意点を上げておきましょう。
1.募集要項を丁寧に読み直し、持参するものなどのチェックリストを作り、
慎重にチェックをしましょう。
信じられない話ですが、受験票を忘れたお母さんがいたそうです。
極度の緊張からでしょう。
リストを作っておけば、忘れることもありません。
幼稚園によっては、募集要項を持参してほしいといっているところもあります
から、特別な記載事項には、十分に注意してください。
2.当日は、いつもと変わらない朝を迎えましょう。
お子さんの試験と面接が同時に行われる場合は、ご両親が緊張しやすいですか
ら、リラックスした気持ちで臨めるように、平常心を心がけましょう。
また、お母さんが試験に参加する場合も、とかく緊張しがちです。
教室で体験済みと思いますから、その経験を生かしてください。
親子テストの留意点については、以前、お話ししましたが、普段、ご家庭で遊
ぶ延長と考え、楽しく参加することが大切です。
そして、主役は、お子さんであることを忘れないでください。
3.いかなる理由でも遅刻は認められないと覚悟をしておきましょう。
特に、バスを利用する場合は、要注意です。
朝は、渋滞する可能性がありますし、雨天などでは、どこで渋滞が始まるかわ
からないからです。
電車でさえも、改札システムのトラブル、事故など、何が起こるかわかりませ
んから、そういう場合は携帯電話で幼稚園に問い合わせ、指示を求めましょう。
そのためにも電話番号を登録しておきたいものです。
ただし、電源は、門のところで切ることをお忘れなく。
控室で呼び出し音が聞こえては、受験資格なしと考えてください。
4.所定の手続きを指示に従いながら、あわてずに行うことです。
頭をひねるような難しいことはありませんが、時間ぎりぎりに到着となると、
気のあせりからミスをしがちです。
そんな時、お子さんが普段、見たことのない顔になっているはずです。
それまで、全力を尽くしてきたとしても、この一瞬で台無しになることもあり
えます。やはり、余裕をもって到着することです。
ただし、暁星幼稚園の説明会で注意がありましたように、あまり早く行っても
お子さんが退屈してしまうこともあるので、30分以内が適当ではないでしょ
うか。
5.服装は、動きやすく、着慣れたものを。
幼稚園により、いろいろと注意がありますから、それに従ってください。
また、通われている教室の先生方のアドバイスで、準備は出来ていると思います。
清潔感は、さわやかな印象を与えます。
6.テスト前に用便を済ませましょう。
2歳のお子さんは、おむつをつけている場合もあります。
ある幼稚園の説明会では、「入園する4月までに取れますから、隠すようなこと
はしないで下さい。隠してもわかりますから」とおっしゃっていました。
自然でいいと思いますが、これは、ご両親の見識です。
よく話し合って決めてください。
7.控室では退屈しないように絵本などを持っていきましょう。
ぬいぐるみを手放せないお子さんがいるようですが、その日だけ取り上げるとパ
ニックになります。
原因があるはずですから、そこを取り除いてあげましょう。
8.万一の病気に備え、常備薬を持参しましょう。
何が起こるのか、予測のつかないのが幼児です。
特に、気温の差が激しい時です。
細心の注意を払ってください。
喘息の発作が出やすいときですから、きちんとした対応策を考えてください。
直前に感染症にかかった場合は、必ず、連絡を取り、幼稚園の指示に従いましょ
う。
9.テスト時間によっては、昼食の用意が必要になるでしょう。
一口で食べられるサンドイッチなどを用意し、飲み物も小さなポットに入れ持参
しましょう。
10.教室や塾などの友達と会う可能性もあります。
緊張しているときに友達と会うとホッとし、舞い上がるお子さんもいます。
2、3歳の子は、もとに戻るにはどうしたらよいかを知らないだけに、厄介なこ
とになりがちです。
そういったときはどうするか、対策を立てておきましょう。
11.お子さんがテスト中の控室では、たとえ友達や顔見知りの方がいても、話
し込むようなことはせず、静かに本を読んで過ごすことです。
当然ですが、「電源をお切りください」とある場合は、スマートフォンも見るこ
とはできません。
残りわずかになりました。
昨年の11月から始まったこのメールマガジンも、来週で最終回となります。
今回を入れて2回しか残っていません。
そこで、今回のアドバイスは、「これからが正念場と考え、毎日を、大切に過ご
してください」ということです。
お母さん方のいらいらした様子や元気の無い表情が、お子さんにどれだけ不安を
与えるか、しっかりと考えられる賢いお母さんになりましょう。
うわさなどに惑わされない、強い心を持ったお母さんであることが大切です。
お父さん、しっかりサポートしてください。
お母さんは、わが子のことになると、信じられないほど熱くなりがちです。
お母さんの気持ちになって、やさしくリードしてあげましょう。
そのやさしさが、お母さんの心の支えになるのですから、頑張ってください。
(最終回は、「受験に臨むご両親の心構え」についてお話しましょう)
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