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めぇでるコラム : 2014年11月

2016さわやかお受験のススメ<保護者編>★★創刊号

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         「めぇでる教育研究所」発行
     2016さわやかお受験のススメ<保護者編>
         ~紀元じぃの子育て春秋~
     「情操教育歳時記 日本の年中行事と昔話」
       豊かな心を培う賢い子どもの育て方
             -創刊号-
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情報教育歳時記 日本の年中行事と昔話
 
「人生は、出会いと別れの綾なすもの」ともいわれていますが、素晴らしい出
会いを、手軽に実現してくれるのが読書ではないでしょうか。永田久先生の書
かれた「年中行事を『科学』する」(日本経済新聞社 刊)は、私にとって貴
重な出会いの一冊で、初めてお目にかかったのは平成元年でした。年中行事を
系統立てて紹介する本はないかと探していた眼の中に、こんな活字が跳び込ん
できた時には驚きました。
 
今まで何となく季節折々の行事として、祭りとして、生活とあまり関係のない
イベントとして、行事を見る習慣がついている若いお父さん、お母さん方に、
行事の由来やそれに関係のあるむかし話を紹介し、興味を持っていただき、育
児に取り入れることができれば、幼児期の心をはぐくむ教育に、よい影響を与
えるのではないかと考えていたのですが、この本が解答を示してくれました。
門松も、菱餅も、クリスマスケーキも、年越しそばも、そのもとを尋ねてみる
と、いずれも自然と共生するための、貴重な教えになっているではありません
か。その心は、「感謝」です。
 
「有難い」と素直に頭を下げることが少なくなっているように思えてなりませ
ん。感謝を忘れると大人は傲慢になり、子どもはわがままになりがちです。自
己中心的な考えしかできない大人や、自分のことしか考えない子ども達が多く
なったのも、共に生きるためのルールを守らないからであり、いじめは、その
最たるものではないでしょうか。
 
文部科学省の調査(2014年10月16日公表)によれば、小学校でのいじ
めは11万8805件、2年連続で過去最多を更新したと報告しています。い
ろいろと原因のあることは承知しています。ただ幼児教育に携わってきた一人
として思うことは、「やってはいけないことがある」という誰でも守らなくては
ならないルールや、「弱い者を労わる思いやる気持ち」などは、自立が始まる
3歳頃から自律心を養う6歳頃にかけ、きちんと学習すべきことですが、これ
がおろそかにされているような気がしてなりません。
 
なぜ、子どもの頃に、むかし話を読み聞かせる必要があるのでしょうか。その
答えは、「桃太郎」一冊を読むだけでもよくわかります。幼い子ども達の情操
を培いながら、勧善懲悪をきちんと学べる大切なエッセンスが、楽しく生きる
ための心の糧となるヒントが、巧みに取り込まれ、心に染みる言葉で、やさし
く語りかけているからです。心をはぐくむばかりか、話を聞く姿勢も身につき
ます。小学校の受験でもっとも大切なのは、話を聞く力があるかどうかにかか
っています。そのことも本メールマガジンの重要な目的の一つですが、その理
由は本文で詳しくお話しいたします。
 
ところで、「桃太郎」「花さか爺さん」「かちかち山」「さるかに合戦」「舌
きりすずめ」は、日本の五大おとぎ話といわれていますが、お子さんに読んで
あげているでしょうか。年中行事を祝うのも、むかし話を楽しむのも、家族と
いうもっとも小さな集まりでのイベントであり、幼児期には絶対に欠かせない
団欒のひと時です。こういったことを、ご両親が率先して楽しまれている家庭
は、素晴らしいと思います。それが家庭の文化だからです。家庭の文化は、ご
両親の育児の姿勢が表れたもので、そこから情操豊かな子ども達が育っていく
のです。
 
価値観が多様化し、anything goes、何でもありの世の中から、
家庭の文化を築くことがないがしろにされているために、家庭教育の低下が始
まったのではないでしょうか。こういった傾向に歯止めをかけるには、子ども
達が小さい頃から、家庭の文化を築き上げることが大切だと思います。「三つ
子の魂百まで」は、幼児期に体験したことを土台に人格が形成されることを教
える先人の知恵なのです。
 
知識を詰め込むことに熱心な親より、豊かな情操を培うことに心を注ぐやさし
いご両親こそ、子ども達にとっては、そうあってほしい親の姿です。子どもと
一緒に年中行事を楽しみ、話を読み聞かせるご両親のもとから、「元気で、明
るく、素直な子」が育ちます。皆さん方のお子さんが受験する国立、私立小学
校の求める子どもは、「元気で、明るく、素直な子」で、知識を詰め込まれた
偏った指導を受けた子どもではありません。
 
本メールマガジンは、小学校を受験される子ども達の情操面を育み、合格の決
め手となる話を聞く姿勢を身につける一助になればと願い、発信するものです。
 
めぇでる教育研究所 所長 藤本紀元

2016さわやかお受験のススメ<幼稚園受験編>★★創刊号

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         「めぇでる教育研究所」発行
   「2016さわやかお受験のススメ<幼稚園受験編>」
              創刊号
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幼稚園の受験は、2歳の模倣の時代を経て3歳の自立にかかる時期に行われま
す。志望園に合格するためにお母さん方に求められているのは、子ども達の自
立を促す育児です。
 
一時、「お母さん方の学歴が高くなるにつれ、子育てが下手になっている」と
指摘する声が聞かれたものですが、今はどうでしょうか。情報過多社会での育
児ですから、情報が氾濫しているだけに、戸惑うのもやむを得ないかもしれま
せん。さらに、核家族化がすすみ、経験を踏まえた親御さんなどからの適切な
アドバイスを得られなくなったことや、少子化により、お母さん方自身が子育
ての経験も少なくなったことなど、同情の余地ありともいえるでしょう。
 
しかし、「言われなくてはできない子。褒められなければやらない子。助けて
もらわなければできない子」が増えていることを、皆さんは、どうお考えでし
ょうか。その原因は、過保護や過干渉の育児にあるのですが、困ったことに、
育児に携わるお母さん方は、案外、このことに気づいていない場合が多いよう
です。子ども達は、自ら好んでなっているのではなく、そういった家庭環境で
育てられた結果に過ぎません。お母さん方は、切実な要求がない限り、子ども
の育て方を振り返ろうとしないようですが、その考えを改める絶好の機会、そ
れが幼稚園の受験なのです。にもかかわらず、怪情報、妙なうわさに心を惑わ
され、必要ではないことを無理に身につけさせようとしがちではないでしょう
か。
 
こういった考えを改めない限り、子ども達を国立、私立の名門幼稚園へ入園さ
せることはできません。そこで本メールマガジンは、国立、私立の名門幼稚園
を受験される皆さん方に、ゼロ歳から3歳までの育児を振り返り、どういった
育児を心がけていたかを考えていただき、それが入園試験にどういった影響が
あり、そしてそれがどのような評価をされるかをお話しし、その根拠となるそ
れぞれの幼稚園の保育(教育)方針、テストの内容を紹介し、園側が求める子
ども像を示すと共に、わが子にふさわしい幼稚園の選び方、そして、後半では、
受験の実践編として、どのような準備をするかなどについて、受験の流れに沿
って情報を発信するものです。
 
 
育児は、いうまでもありませんが、ご両親が力を合わせて行う一大事業です。
幼稚園の受験は、育児の真っ最中に行われるもので、ご両親の考えにぶれがあ
ると、希望する幼稚園から招待状は送られてきません。と言っても襟を正すほ
ど、難しい子育てをするのではなく、「2、3歳児にふさわしい、知育・徳育・
体育の3つの能力を、バランスよく育てる」ことなのです。
 
読んでいただければ、2、3歳の幼児に、何が必要であるかを理解していただ
けると思います。どこの幼稚園でも大切にしているのは、健康な体と心の教育、
情操教育です。子ども達は、そういう育児が必要な時期にさしかかっています。
何やら、響きの重い言葉が並びましたが、大切なのは「過保護、過干渉になら
ないように心がけること」で、「合格の鍵」は、ここにあるからです。
 
育児をしながらの受験、大変なことに挑戦される皆さん方へ、微力ながらお手
伝い致します。一緒に頑張ってみませんか。
 
    平成26年11月
      めぇでる教育研究所  所長 藤本 紀元

2016さわやかお受験のススメ<小学校受験編>★★有名小学校の入学試験とは ■■[1]求められる四つのパワー■■

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        「めぇでる教育研究所」発行
     2016さわやかお受験のススメ<小学校受験編>
            (第19号)
 現年中児のお子さまをお持ちの小学校受験をお考えの皆様を応援します!!
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有名小学校の入学試験とは
■■[1]求められる四つのパワー■■
 
過去にNHKの「お入学」、TBSの「お受験」の放映で、全国区に昇格した
かどうかはわかりませんが、私立の名門小学校の受験騒動、話題になりました。
過熱気味であった私立志向も、バブルが弾けて静かになったようです。しかし、
学習指導要領も「ゆとりの教育」から「心の教育」に改訂されるなど、公教育
の指針は安定しないことから、私立志向は根強く息吹いています。
 
その証といっては何ですが、埼玉県には、私立は浦和ルーテル学院小学校、1
校しかありませんでしたが、今では、開智小学校(所在地岩槻市)、学校の中
に水族館とプラネタリウムがあるさとえ学園小学校(さいたま市)、西武学園
文理小学校(狭山市)、星野学園小学校(川越市)と5校になりました。登下
校時の東上線川越駅は、西武文理小と星野学園小のかわいい子ども達で混雑し
ています。小江戸と呼ばれている静かな城下町川越、そこの住人である私には、
信じられない光景です。
さらに、副都心線の開通で川越から渋谷まで乗り換えなしで50分、青山学院
初等部、東京女学館小学校、慶應義塾幼稚舎、聖心女子学院初等部など、都心
の学校を受験される方も増えました。また、東急東横線が副都心線と相互乗り
入れを開始し、元町・中華街まで乗り換えなしで行けるようになり、横浜雙葉
小学校などへの受験も可能になりました。
茨城県には、江戸川学園取手小学校、他5校に加え、来年4月から開智望小学
校(仮称)が開校します。
 
そして、書店をのぞくと入学試験問題集も、たくさん売られています。中には、
「こんな難しい問題、本当にできる子いるのかな?」と、首を傾げたくなるの
もあります。しかし、問題集を読んでいると、学校側がどのような子どもを求
めているかが、おぼろげながらわかってきます。うわさでは、何やら、椎名誠
風な表現で照れますが、「頭脳明晰成績優秀名門家庭の子女」だけを求めてい
るといわれているそうですが、そんなことはありません。
「知力・徳力・体力・気力が、その年齢にふさわしくバランスよく育っている
子」です。この4つの能力は、小学校受験に必要な基本的な力ですが、一朝一
夕に身につくものではありません。何もできなかった赤ちゃんを、根気よく、
忍の一字で育ててこられた皆さま方ですから、納得していただけると思います。
受験準備は、育児と同様に、一歩一歩、確実に前進を目指す、地道な努力が必
要です。では、学校側は、この4つの能力を、どのように判定しているのでし
ょうか。
 
第1は知力です。
これについては、わかりやすい解説がありますので紹介しましょう。
 
「知能の定義には、いろいろありますが、ここではその中身を、知覚力・記憶
力・言語能力・数能力・思考力としておきましょう。
知覚力は、見たり聞いたりするものを、注意深く受け止める能力です。
記憶力は、覚えこむ力・覚えている力・忘れたものを思い出す力で、観察力・
弁別力もこの中に入ります。
言語能力は、語彙力・表現力などです。
数能力は、数・量・図形・空間に関する能力です。
思考力は、推理力・構成力・判断力(洞察力・見通す能力)などを含みます。
思考力には、答えをいくつも考えられる拡散思考能力(創造的思考力)もあり
ます」
「ママ、生まれたらこんなふうに育ててね」 P224
 (家庭教育システム研究会 著 横山ふさ子 画 サンマーク出版 刊)
 
「画」とありますように、この本は漫画です。
サブタイトルが「赤ちゃんは親を選べません」と、何とも厳しいのです。
このタイトルに惹かれて買ったのですが、内容はわかりやすく、これからママ
になる方に推薦したい本の一冊です。
 
第2は徳力です。
これはいうまでもなく、社会性や協調性といった「集団生活への適応力」です。
集団生活は人との関わりの中で培われていくものですから、自主的に取り組む
姿勢や自身をコントロールする自己統制力が養われてきます。
家では許されることでも、集団生活では認められないことを、幼稚園や保育園
での生活を通して経験し、少しオーバーではありますが、「共生、共に生きる
こと」を学んでいるはずです。
グループ別に行われる行動観察系のテストや運動テストなどで、日常の生活環
境や体験が姿を現します。
過保護であればわがままに、過干渉であれば消極的な態度になりがちです。
 
また、一つの例として、ペーパーテストでも、指示されたことをきちんと守ら
ないと、大きなマイナス点になります。
「始め!」 と言われる前に始めてしまったり、「止め!」 と言われても止め
られなくては、人の言うことを聞く姿勢ができていないと判定されるでしょう。
規則や約束を守ることは、集団生活をスムーズに進めるために、欠くことので
きないルールです。
公開模擬テストを受けて、「社会性や協調性に問題あり」とチェックが入った
場合は、通っている幼稚園や保育園の先生に相談しましょう。
「少し、問題がありますね!」
といった返事があった場合は、「大いに問題あり!」と受け取り、お子さんを
取り巻く環境を、ご両親で見直す必要があります。
 
第3は体力です。
指示を理解し体で表現する理解力、機敏性や俊敏性を問う運動能力、どれだけ
頑張れるかといった持久力や耐久力などが判定されます。
もちろん、通学に必要な体力が培われているかも大切なポイントになります。
もやしっ子を鍛え直すために始めた暁星小学校のサッカーを持ち出すまでもな
く、現代っ子はスタミナ不足です。
都会から原っぱが姿を消し、車が子どもの足代わりとなっている生活が、スタ
ミナをつける源を奪っているようです。
 
スタミナ不足は、単に体力的な面だけではなく、持久力や耐久力を培う「頑張
る意欲」にも、大きな影響を与えていることを、もっと真剣に考えるべきでは
ないでしょうか。
集中力に欠け、すぐに飽きてしまうお子さんは、体力不足にも原因があるとも
言われています。
 
5分も歩かない内に「おんぶ!」と言うようでは心配です。
夏休みから秋の試験当日まで、大変なエネルギーを必要とします。
それをクリアしなければ、小学校の試験に挑戦できません。
ボールつきや縄跳びは、全身を使いますし、微妙なバランス感覚を養う運動で
す。
目標を立てて挑戦し、続けることで力がつく、「持続こそ力を育む」ことを、
体験を通して学習させるべきだと思います。
 
お子さんの運動能力をチェックし、問題があれば、お父さんの出番です。
      
第4は気力です。
まだ、実感はわかないかも知れませんが、5歳の秋を制する決め手は、「気力」
です。 
そして、これだけは、何十冊の問題集をこなすだけで身につくものではありま
せん。
本人の自覚です。
本人にやる気力がわかなければ、本当に頑張る力はつきません。
これは、ご両親の育児の姿勢と深い関わりがあります。
 
過保護や過干渉な環境で育てられていると、白百合学園小学校、立教女学院小
学校のようにペーパーの枚数が多く、限られた時間内に、ドンドンとやってい
かなければならない試験に、俊敏に対応できるはずはありません。
 
また、かつて慶應義塾幼稚舎が出題したようにイーゼルを立てて絵を描けとい
った、初めて経験することには、手が出ないでしょう。
 
成蹊小学校のように、反復運動を繰り返す運動テストに耐えられないと思いま
す。
 
私がいう気力とは、自分一人でやり遂げた体験、体験学習を豊富に積んでいく
ことから身についた「意欲」のことです。
ご両親が失敗を恐れずに、積極的にチャレンジさせ、自立心を身につけるよう
に心がけていれば、自ずと備わってくるものです。
ご両親は、叱ることが少なく、励ます言葉が多く、大らかな心を持っているは
ずです。
お子さんのお手本は、ご両親です。
そういったご両親であれば、お子さんもできないからと言い訳をすることもな
く頑張ります。
むやみに叱らないご両親からは、相手を思いやる心が育ちます。
誤解されては困りますが、「何事にも叱ってはいけない」と言っているのでは
ありません。
約束を守らない、嘘をついたときなどは、真剣に叱ります。
「叱るべきときは叱り、褒めるべきときは褒める」ご両親のことです。
 
自分でやり遂げた経験がたくさんあると、達成したときの快感を味わっていま
すから、何かに取り組もうとする意欲が育っています。
そして、いろいろなことを体験しているお子さんは、過去に出題された問題集
をやってみると、これと同じことを、普段、家庭や幼稚園で、一人遊びや仲間
遊びを通して、何らかの形でやっていることに気づくはずです。
 
幼児を対象にした試験は、大学などの入学試験とは違います。
誤解を恐れずにいえば、必要なのは、記憶だけに基づいた知識の量ではなく、
体験をふまえて培われた知恵の量だと思います。
 
すでに、公開模擬テストを受けられた方でしたら、ご存知のように、テストの
出題範囲は、ほとんどの場合、以下の10項目になっているはずです。
 
1.話の記憶  2.数量   3.常識   4.推理・思考  5.記憶力 
6.構成力   7.巧緻性  8.社会性  9.言語     10.運動
 
先にあげた4つの力を、ペーパーテストや行動観察、面接を通して、こういっ
た項目に分けて判定しているわけです。
小学校側も、この10項目内で判定していると思います。
まもなく発売される今年度の問題集をお買いになると、納得できるでしょう。
10項目については、12月頃から解説する予定です。
      
以上の4つの力に加え、慶應義塾幼稚舎、桐朋小学校、桐朋学園小学校などを
除き、ご両親には面接があるわけです。その学校を選んだ理由をきちんと話す
ことで、合否の判定が行われます。小学校の入学試験は、試験を受けるのはお
子さん自身ですが、「判定されるのはご両親の育児の姿勢である」といわれる
のは、こういった仕組みになっているからです。
 
最後に、東日本大震災は、電車通学する子ども達に大きな課題を与えました。
「災害時に対応できる気力と体力」です。
東日本大震災が起きた年、成蹊小学校の説明会で8時間かけて自宅にたどり着
いた1年生の子どもの話が紹介されましたが、親切な女性3名の保護があった
とはいえ、まさに、幼いなりに気力と体力を振り絞った体験談でした。今年の
暁星小学校の説明会では生徒全員の寝袋を用意している話や、慶應義塾幼稚舎
ではプールの水を飲料水に還元できる機器や自家発電装置を設置した話なども
ありました。
学校側も十分な対策を立てていると説明していますから、その点は学校にお任
せし、来年の学校選びには、登下校時に地震が起きた場合を想定して、それに
対処できる気力と体力を充実させる育児を心がけることも、学校選びの大切な
条件になるのではないでしょうか。
      
次回からは、実際に行われている入学試験についてお話しますが、城山三郎氏
の著作、「素直な戦士たち」ではありませんが、かなり、すごいことをやって
います。
しかし、きちんと段階を踏んで学習し理解していけば、そんなに心配するもの
ではありません。
そのためにも、まず、試験の形式から説明しましょう。
 (次回は、試験の形式についてお話ししましょう)
 
注 「素直な戦士たち」 城山三郎 著 新潮社 刊 昭和53年 発売 
内容は小学校の受験だけではありません。
 

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