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めぇでるコラム : 2014年6月
2015さわやかお受験のススメ<小学校受験編>★★よくある質問
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「めぇでる教育研究所」発行
2015さわやかお受験のススメ<小学校受験編>
(第50号)
年長児のお子さまをお持ちの小学校受験をお考えの皆様を応援します!!
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明日、横浜雙葉小学校の説明会が、久しぶりに開催されます。
立教女学院小学校はオープンスクールを兼ねていますが、始業前の礼拝堂に
入る子ども達を見てください。
礼拝前の「かしましの森が静寂の学び舎」に見事に変わります。
6月25日(水)13:30~ 国府台女子学院初等部
10:00~ 昭和学院小学校
6月27日(金) 8:30~ 立教女学院小学校
6月28日(土) 9:30~ 開智小学校
今年も昨年と同様、天候も不順を通り越して何やら落ち着きませんが、暑い
夏を迎える前に体調を崩さないよう、健康管理にも十分気を配ってください。
さて、今回は、皆さんからこの時期によく受ける質問を、紹介しましょう。
Q「折り紙をする時、折り方が雑できちんと出来上がらないのですが、どの
ようなことに注意すればよいのでしょうか」
A「折り紙は、一枚の紙から立体を作り出す大変楽しい作業ですが、一つ一
つきちんと折らなければ、本に出ているような作品にならないだけに、子
ども達の失望も大きいようです。
まず、折り紙を半分に折り、長四角を作ってみましょう。
その時に、合わせる辺と辺をきちんと重ね、左手の親指と人差し指で摘む
ように持ち、右手の親指と人差し指で、折った部分の真ん中をしっかりと
つかみ、折り目をつけます。
それをテーブルの上に置き、右人差し指で真ん中をしっかりと押さえ、押
さえた指のところへ左手の人差し指を並べ、左端まで指を滑らし、折り目
をつけます。
次に、左人差し指を真ん中に戻し、しっかりと押さえ、右人差し指で右端
まで指を滑らしながら、折り目をつけます。
それを広げ、90度回転させ、同じ作業をし、正方形が4つできるように
折ります。
次に、今使った折り紙の角と角を合わせ三角形に挑戦しましょう、作業手
順は同じです。
文章にすると敬遠したくなりますが、お母さん方がお手本を示してあげれば、
難しいことではありません。
折り紙がうまくできない原因は、こういった折り方の基本がきちんとできて
いない場合にあるようです。
いきなり作品に挑戦せずに、四角と三角の折り方の基本をマスターすると、
折り紙も楽しくなると思います。
何事も基本が大切ですが、その作業は退屈でつまらないことが多いものです。
それにまじめに取り組むのが、技術を身につけるコツであることは、皆さん
方も経験されていることではないでしょうか。
「ゆっくり、じっくり、丁寧に」、これしかありませんね。
Q 糊を使うのを嫌がるのですが。
A 現代っ子のもっとも苦手とする作業ではないでしょうか。
ご家庭では、セロハンテープやリップ・スティック型の糊を使っている
と思います。
最近は、入試でもこういった接着剤を使用することもありますが、今の
段階では、ふたのついた、つぼ型の容器に入った、幼児用の糊を使って
ほしいものです。
これには、いろいろと教育的な配慮がされているからです。
ふたを開けるにも、左右の微妙な力のバランス感覚を学べます。
そして、使う量、適量を指に取るには、目分量、勘が必要です。
多ければベタベタ、少なければはがれます。
さらに、つけ方です。
糊が全体に滞りなく行き渡るには、かなりの練習が必要です。
そして、貼ります。
これだけのことをやり、作業が終わると手を拭き、ふたをして片付ける
のですから、面倒に思うのも無理はないかもしれませんが、ここで手抜
きすると不器用になるのではないでしょうか。
もっとも厄介なのは、適量を取り、貼ることです。
はじめは、折り紙を4分の1に切ったものを使い、上の真ん中に少しつ
け、スケッチブックなどに貼る練習をしましょう。
次に、四隅に糊をつけて貼り、それができれば糊を真ん中に縦に伸ばし
てつけ、左右に伸ばす練習をしましょう。
ステップを踏んでいけば、必ずできるようになります。
「不器用なのね!」などと、絶対にいわないことです。
ところで、私が現役時代、制作などで他の接着剤を使わなかったのは、
手が汚れないからです。
「汚れたらきれいにする」は、幼児期に身に付けておかなければならな
い、大切な、大切な生活習慣だからです。
砂場で遊ばせない母親と真面目にけんかしたのも、同じ理由からです。
そういう元気な時もありました(笑)。
つぼ型の糊には、教育的な配慮がしてあるという理由は、こういったこ
となのですが、いかがでしょうか。
Q 早生まれなのですが、幼い絵しか描けません。上手になるでしょうか。
A 入試を控えると、こういった心配をするお母さん方が増えているようで
すが、お子さんの絵の描き方を思い返してみましょう。
2歳は点や線の殴り書きで、3歳から円や四角らしきものが描け、ある
時、突然、頭から手足がニョキニョキと出ている人間を描いたと思いま
す。
やがて、頭と体が分かれ人間らしくなりますが、手は電信柱のようにま
っすぐ伸びたままで、やっと年中の終り頃に手も下に降り、人間と認め
られる絵になったのではないでしょうか。
このようになるまで4、5年かかる子もいますから、幼児にとって絵を
描くのは、大変な仕事でもあるのです。
そして、基本的な生活習慣と同じように、絵を描く作業は、速成も、い
ろいろなテクニックを駆使しての促成もできません。
お子さんの成育史が、そのまま姿を現すものではないでしょうか。
ご両親の遺伝もあるかもしれません。
かつて慶應義塾幼稚舎が、画家が使用するイーゼルを立て子ども達に絵
を描かせる試験を行いましたが、その目的を当時の舎長は、「子ども達
の絵を描く顔を見たかった」とおっしゃっていました。
楽しそうに、何ら屈託もなく、せっせと描くのが子ども達の絵です。
お子さんは、楽しく絵を描いていますか、そうであれば心配ありません。
お子さんが描いている絵は、現時点で最高の作品であることを認めてあ
げましょう。
そして、幼い絵でも、描きたい目的があるのですから、そこを見つけて
褒めることです。
他の子ども達と比べて評価するのは、賢いお母さん方のすることではあ
りません。
ましてや、早生まれの子ども達にとっては、大変迷惑な話です。
楽しく描ける雰囲気を作ってあげることが大切です。
第48号で紹介しました早稲田実業初等部の「おかしもの約束」と東日本大
震災以降、毎年確認をとっていた「登下校の件」ですが、初等部へメールで
確認しましたところ、「おかしもの約束」は紹介した通りで、「登下校の件」
は創立以来「第一日目の大隈講堂で行われる入学式、二日目の国分寺校舎で
行われる始業式は保護者同伴ですが、三日目からは一人で登下校します」との
返事をいただきました。
「文武両道」の教えは、入学三日目から始まります。
(次回は、「志望校の決め方」についてお話しましょう)
2015さわやかお受験のススメ<小学校受験編>★★学校説明会で確かな情報を (3)
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「めぇでる教育研究所」発行
2015さわやかお受験のススメ<小学校受験編>
(第49号)
年長児のお子さまをお持ちの小学校受験をお考えの皆様を応援します!!
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学校説明会で確かな情報を (3)
★紹介したい説明会でのエピソード(2)
説明会情報
成蹊小学校
第1回 6月28日(土)10時00分から2時間程度
於 小学校体育館
第2回 9月 6日(土)午前の部 10時00分から2時間程度
午後の部 14時00分から2時間程度
於 成蹊大学4号館ホール
雙葉小学校 説明会申し込み受付中 6月20日(金)消印有効。
詳しくはホームページをご覧ください。
3年前の49回目のメルマガでは、「説明会速報 立教小学校(6月9日)」
を紹介していましたが、これこそ「こんなことがあったんだな」とエピソード
の一つになってほしいものです。
震災に対していろいろと対応を考えている。
校舎は古いが理論上は震度7に耐えられる建物、震度5以上の予知情報が校内
に流れるようになっている。
乾パン二千食、水や毛布の備蓄もあり、グランドの奥にある水車小屋の下には
井戸があり水は豊富。立教大学が通勤難民四千人あまりを収容、乾パンを配り、
学生食堂では炊き出しをした。池袋周辺にいれば安全を確保できるので心配い
ただくこと
はない。現在、停電になっても発信できる緊急メールを準備している。
大学院には放射線物理学科の専門の先生がいて、給食の食材、水道水の放射能
値を測定するなど、学院の組織的なバックアップもあるので安心できる体制に
ある。
(緊急メールは現在完備されている)
さて、説明会へお子さんを連れてこないでほしいと明言している学校もありま
すが、そういった条件がある場合は別として、お子さんを会場へ連れていかな
ければならない事情のある方もいます。
1時間から2時間ほどかかる学校もありますから、子どもは退屈します。
ある年の説明会の会場で、後ろの所に子ども達が遊べるような空間があったの
です。
そこで、子どもが走り回りはじめました。
うるさいのですが、親が注意をしません。
見かねた校長さんが、
「元気な子と不作法な子は違います」
とおっしゃったのですが、それでも注意する親が現われません。
学校の教育方針と違うことをやっていることに気づかないのでしょうか。
もっとも、出るに出られなくなってしまったのかも知れません。
これは、その逆の話ですが、赤ちゃんを胸に抱いたお母さんが、会場の外の廊
下で立ったまま話を聞いていました。
恥ずかしい話ですが、「遅刻しないように」などとおこがましくもアドバイス
している私自身が、渋滞に巻き込まれ5分ばかり遅刻したことで、偶然、この
光景に出会ったのでした。
先生との話の様子から、会場へ入るようにすすめられても、辞退しているよう
でした。
終って廊下に出た時、何と同じ所にお母さんはいるではありませんか。
約1時間半、大変だったと思います。
この学校の教育方針は、「心身ともに強く、心のやさしい子」の育成です。
この話も機会があれば、必ず、紹介することにしています。
育児ないないづくし
暖房きかせて寒さがない 冷房きかせて暑さがない
おやつが過ぎて空腹がない 歩かせないので疲れがない
おもちゃのやり過ぎで興味がない テレビの見過ぎで考えない
何でもホイホイ我慢がない 点数以外に関心がない
わかっているけど行わない これではまともに育たない
育児を「育自」と置き換えて、育児を通して育自するお母さんを求めます。
こうおっしゃっていました。
育自は誤植ではありません、自らを育てることです。
「育児を通して育自するお母さんになりましょう」と何やら偉そうに私は言っ
ていますが、種を明かせば、その根拠はここにあるのです。
次の話は、あるミッション系の学校でうかがった話です。
母親の学歴が高くなる一方で、育児が下手になっているといわれています。
核家族化、少子化の進む環境のもとでの育児ですから、決して母親だけの責任
ではありません。
しかし、バブル経済全盛期の頃に聞いた話ですから、考えさせられてしまいま
す。
子どもを取り巻く環境は、あまり変わっていないどころか、むしろ悪くなって
いると思われるからです。
文言は正確ではありませんが、以下のような話でした。
現代の価値観は多様化したとはいえ、世界各国のシスターから、日本人といえ
ば、商売に道徳は無用とばかりに、自己の利益だけを求めるイメージが強くな
るばかりと聞かされています。その歪みを正すのが教育に携わる私たちの使命
です。教育が、こうまで荒廃した原因は、あまりにも豊かになり過ぎ、お金が
評価の基準になって、そこには精神的な絆がないからです。教育の危機は、心
を大切にしないことから発しています。
学卒のママが多くなる一方で、いたわり合う心、思いやりの心を持った子が少
なくなっているのはなぜでしょう。それは、心を育てるより知識を与えること
に夢中になっているからです。無理に知識を詰め込もうとすると過干渉になり
がちで、素直な感情を押さえつけ、その結果、子どもの心は屈折してしまうの
です。
20数年前に、すでに過保護、過干渉な育児の弊害を指摘しています。
これは小学校受験だけではなく、早期教育や稽古事にもいえるのではないでし
ょうか。
子どもが、あることを学習するために、ふさわしい成長をしていない状態で、
いろいろなことを詰め込むのは、幼児に適した教育とはいえないと思います。
では、幼児期にふさわしい教育とは、立教小学校の田中司元校長の話を紹介し
ましょう。
田中先生は、平成17年に諸橋先生と交代されましたが、諸橋先生も病で引退
され、今は西村校長先生になっています。
0歳から6歳までの幼児期は、人間の一生でいちばん大切な時期です。最も大
切なのは、対話です。子どものいうことをよく聞き、やりたいことをしっかり
とつかむことです。親がしっかりと聞いてくれ、受けとめてくれることで、子
どもは安心感を持ちます。人間にとって安心感ほど大切なものはありません。
対話の反対は沈黙ではなく、命令と要求です。家庭内で対話が成立する、これ
が育児でいちばん大切だと思います。
次は、本の読み聞かせです。現代の情報は映像で入ってきます。
映像は視覚と聴覚を通して、瞬時にわかる反面、頭の中でイメージを作る想像
性が欠如していく気がします。読み聞かせる母親の、話しかける父親の言葉を
聞きながら情景や動物、人間の姿を思い浮べることが、人間にとっていちばん
重要な能力だと思います。イメージする力を育てることは、文学的な分野と考
えがちですが、自然科学的な発想は、少ないデータをもとに発展させ、それぞ
れの世界をイメージすることでできたわけです。分子や原子は、どんな格好を
しているか、太陽はどんな姿をし、宇宙はどのようになっているか見た者はい
ません。わずかな情報から科学者が創ったイメージの世界です。読み聞かせは、
子どものイメージする力を育てるとともに、子どもの世界を一緒に楽しむ豊か
な時間でもあるのです。
3番目は、ご家庭の中に自然を楽しむ文化をもってほしいのです。神様が創っ
た自然の美しさ、素晴らしさにかなうものを、人間は作っていないと思います。
気をつけないと、人間が作ったものだけに囲まれて生活することが可能な時代
になりました。土を踏んだことのない子もいます。土、石、葉っぱ、虫、砂と
いった地球を作っていく素材を、子どもが肌で感じることが大切です。休日に、
森や海岸、川原や野原へ、弁当とシートを持って出かけ、自然って美しいな、
風って気持ちがいいぞ、葉っぱはきれいだ、石ころにはいろんな形があって面
白いな、何もプログラムを作らずに、ゆったりと、そこにいるだけで素晴らし
い、そういう自然の楽しみ方、それは非常に高い文化ではないかと思います。
対話、読み聞かせ、自然を楽しむ文化、考えさせられることばかりですが、お
母さん方は、「対話と読み聞かせ」については、ついこの間までキチンと実行
していました。
お子さんの赤ちゃん時代です。
何もわからない乳飲み子に、一所懸命、話しかけませんでしたか。
赤ちゃん言葉を懸命に理解しようとしませんでしたか。
こういった姿は、無償のほほ笑みと共に、この世で最も美しい姿といわれてい
ます。
ところが、受験準備に夢中になりすぎると、「命令と要求」の日々になりがち
です。
でも今は、大丈夫なのです。
心配なのは、夏休み以降です。
ちなみに、田中元校長が就任した年から、立教小学校のペーパーテストは廃止
されました。
昨年も多く男の子が苦手とする、音楽に合わせて体を動かすテストがあり、思
わず笑ってしまいましたね。
照れ屋で気が弱く繊細な神経の子が多いからです。
運動会で楽しくダンスをしているのは女の子ではないでしょうか(笑)。
今年の説明会では、田代教頭が脳科学者の話を例に、18歳をこえると脳の成
長の差はなくなり、それまでは女子の成長が速いので、小中高が別学で、大学
は共学が理想的教育環境、「手前みそながら」と自慢されていましたが、なる
ほどと納得できました。
別学が禁止されていたアメリカでは2006年に法が改正され、公立の学校で
別学を選択できるようになったそうです。
最後に、平成9年6月に、白百合学園幼稚園が、創立以来、初めて説明会を開
催したときにうかがった話を紹介しましょう。
幼稚園を受験されるお母さん方への話ですが、小学校の受験も、基本的には同
じことだからです。
あいにくの雨の中、熱心なお母さん方が、およそ500名、幼稚園のプレイル
ームは、立錐の余地なしといった状態でした。
(第2回目からは、学園内の講堂で行われています)
校訓である三訓、「従順、勤勉、愛徳」の説明、モンテッソーリ教育の目的、
敏感期、縦割り保育のメリットを話された後に、幼稚園側が望む子ども像につ
いて、次のように話されたのでした。
私どもの希望しておりますのは、小さいときから、入園テストですとか、面接
テストを受け訓練されることではなく、むしろ日常の生活の中で、特に、お父
さま、お母さまの、生きたお手本の中で育てられたお子さま方、それから年齢
相応に基本的な生活習慣が、これは、まだ、完全にできませんから、ある程度、
身についているお子さま、明るく、素直で、いきいきしたお子さま、そういう
子ども達を期待しております。
いかがですか。
「お父さま、お母さまの生きたお手本の中で育てられたお子さま方」云々は、
幼稚園、小学校の受験は、まだ、中間報告ですが、お子さんを通して、ご両親
の育児の集大成を判定しているということです。
ところで、小学校の受験は、「はじめにご両親の育児の方針ありき」とお話し
ましたが、その根拠となっている話を紹介しましょう。
残念ながら、今では手に入りませんが、慶應義塾幼稚舎が願書に同封していた
小冊子「第一学年入学志願者心得 入学受験について」に書いてあったことで
す。
甚だ当たり前のことであるが、子供は手塩にかけて育てるものである。
「両親が手塩にかけて、心を尽くして育ててきた我が子を、受け取らない学校
があるなら、行かなくても一向に差し支えない」
というように考えられないものであろうか。
学校説明会は、建学の精神や教育理念を話すだけではなく、こういった育児に
ついての話があることから、小学校の受験は、ご両親の育児の姿勢が問われて
いることが、おわかりいただけたと思います。
問題集だけを頼りにし、机の上だけで受験準備はできません。
子どもは、ご両親の作った環境で育っていきます。
基本的な生活習慣やあいさつ、言葉遣い、運動能力といったものは、ご家庭で
きちんとやっていかなければ、幼児教室や塾などで、受験に必要なノウハウの
指導を受けても身につかないでしょう。
だらだらと食事をし、衣服の着脱ができないようでは、暁星小学校のような俊
敏性を求めるテストに対応できません。
すぐ疲れておんぶをせがむようでは、筑波小学校のような熊歩き(四足歩き)
をやれといってもできないでしょう。
自立心や意欲が培われていないと、かつての白百合学園小学校のように立った
ままで試験を受けることも難しいのではないでしょうか。
過保護になっていれば、積極的に取り組まなければならない幼稚舎のような、
行動観察型の試験をクリアできるとは考えにくいことです。
学校側が試験を通して知りたいのは、「知育、徳育、体育の三つの能力が、就
学前の子どもにふさわしく、バランスよく培われているか」であり、知的な能
力だけを判定しているのではありません。
こういった能力を育み、意欲のある子に育てるのはご両親であり、試験を受け
るのはお子さん自身ですが、判定されているのはご両親であることを納得いた
だけたのではないでしょうか。
梅雨に入りました。
涼しい日もあれば、真夏日や猛暑日があり、不順な天候が続いています。健康
管理には十分、注意してあげましょう。
(次回は、「よくある質問」についてお話しましょう)
2015さわやかお受験のススメ<小学校受験編>★★学校説明会で確かな情報を (2)
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「めぇでる教育研究所」発行
2015さわやかお受験のススメ<小学校受験編>
(第48号)
年長児のお子さまをお持ちの小学校受験をお考えの皆様を応援します!!
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学校説明会で確かな情報を (2)
★紹介したい説明会でのエピソード(1)
説明会が始まりました。
学習院の学校説明会へ参加された方、「おかしもの約束」に気づかれたでしょ
うか。
体育館に行く廊下は、道路の下を貫通させたものですから、かなりの勾配にな
っており、しかも狭いため、「おさない・かけない・しゃべらない・もどらな
い」と混乱をさけるために4つの約束の語頭をつなげたものだそうです。
前回、早稲田実業学校初等部も同じ言葉を使っているとお話ししましたが、6
月1日の説明会当日に当研究所の「学校別合格テスト」があり、面接と解説を
するため参加できず確認は取れませんでした。
沖縄のとよみ小学校では「おかしもちの約束」があり、「ち」は「近づかない」
だそうですが、海に囲まれているだけに切実な思いが伝わってきます。
自然災害だけは、何とか穏便に願いたいものです。
さて、今回から、エピソードについてお話しますが、何といっても、四ツ谷の
雙葉小学校の説明会ですね。
開催されたのは、昭和61年9月のことでした。
やめていた説明会を再開した理由は、妙なうわさを学校側が否定することにあ
ったのです。
以来、平成元年まで続け、その後、実施していませんでしたが、同18年から
再開され、今年は7月18日(金)・19日(土)に行われます。
再開された時のことですが、「何か不祥事があったのでは!」と危惧していた
のですが、大勢の人々を収容する施設がなかったのが直接の理由で、新しく講
堂ができたために再開したとのことでした。
うわさといったものが、どういうものであるかを明白にしてくれた説明会でし
たから、当時のメモを紹介しましょう。
雙葉小学校説明会
日 時 昭和61年9月26日(金)
場 所 小学校ホール 5階 参加者 約500名
およそ10年ぶりに再開された説明会でもあり、5階のホールは超満員で熱気
にあふれていました。(昭和50年代には説明会を開催していたことになりま
すが、当時、35歳の私は、某財団法人で新入社員教育をやっていました)
入学定員に対して多数の応募者があるため、心ならずもテストを行っている事
情を説明され、テストに関しては、特別に勉強しなくてもできる問題を作って
おり、総合的に判断して知能点だけではなく、「子どもらしく、一所懸命に頑
張る意欲のあるお子さん、コツコツ努力をするお子さん」を求めており、内向
的な性格でも頑張るお子さんであれば歓迎すると、雙葉小学校の求める子ども
像について、具体的に話されました。
ついで、悪質なうわさが広まっていることに関しては、雙葉小学校はミッショ
ン系の学校であり、キリストの精神に反するような不正入学が許されるわけが
ないと明言された後に、
1 受験と宗教は別問題で、僧侶の娘さんも入学していること。
2 学校関係者の紹介がないと不利とは、単なるうわさ。紹介者を通して面会
することはあるが、それが考査に有利になることはない。
3 お金を積むと入れるという裏口入学は、これもまったくの嘘。正規のお金
(考査料)以外は、一銭も受け取らない。合格を発表する前に、考査料以外、
頂くことはない。
この三点について強調され、つまらぬうわさに惑わされないようにとの注意が
ありました。
また、大学への進学率が高いことから、小学校の時に入れておけばと考える方
が多いのですが、授業に関して特別なカリキュラムはなく、たまたま、そのよ
うな結果が出ているだけですから、進学校とお考えにならないでくださいと述
べられました。
(この件については、説明会で毎年、力説されています)
なお、登校時間は、年間を通して午前8時15分、四ツ谷駅のラッシュアワー
は8時からで、その時間に通学できるかどうか、慎重に考えてくださいとのこ
とでした。
裏口入学を策したお母さんが不合格になり、「どうなっているのか!」と、直
接、学校へ電話をしたことから事件が発覚し、驚いた学校側が事実無根と否定
するための説明会でもあったのです。
当時のうわさとして、
「どこそこの神父さんの紹介状がなければダメ」
「信者の娘さん、絶対有利」
「合否は親の職業で決まり」
などがありましたが、今でも根強く残っているようです。
再開された説明会でも、うわさに過ぎないと否定されました。
平成13年に白百合学園小学校が、創立以来、初めての説明会を開催したとき
も、何か不祥事があったのではと思いましたが、そういったことはなく、受験
されるご父母の強い要望によりとのことでした。
うわさは、単なるうわさに過ぎないと、惑わされない強い信念を持つことも大
切です。
それを支えるのはお父さんの役目ですから、きちんとサポートしてください。
お母さん方は、こういったうわさに弱いからです。
横浜雙葉小学校が、まだ説明会(昨年まで学校見学会だけでしたが、今年から
説明会を再開します。詳しくはホームページをご覧ください)を開催していた
ときにうかがった話です。
気がめいるどころか、落ち込みました。
文言は正確ではありませんが、話の内容を再現すると、こうなるのです。
「お弁当は、いつもお母さんが作ってくれるのですか」
「ウウン、今日は特別なの」
「そうですか、それでは、おいしいでしょうね」
「うん、でも、残しちゃダメといわれたの」
「どうしてですか」
「残すと点数が悪くなるから」
「……?」
残すと、どうして減点されるのでしょうか。
初めて来た所で、知らない子どもばかりの中で食べるのですから、緊張して残
す子もいるかもしれません。
それよりも、弁当を食べることで、子ども達はいろいろなサインを出している
と思います。
ご家庭の教育方針がどうなっているのか、これほどわかりやすいものはないで
しょう。
食事は三度のことですから、絶対に、つけ焼刃はききません。
基本的な生活習慣が、きちんと身についているかを判定することも、小学校の
入学試験では、大切なポイントになっているわけです。
学校側が見たいのは、
「集団生活の中で、子どもはどうあるべきかを、親がしっかりと考えて、やさ
しく、あるいは厳しくしつけることを、ご両親の責任において教育しているか
どうか」
ではないでしょうか。
今の話と似ていますが、以前、紹介しましたが大切なことですから繰り返しま
す。
国立市にある桐朋学園小学校の説明会で、当時の校長であった鈴村先生が、た
またま会場に現われて、こういった話をされたのです。
本校は、仙川にある姉妹校、桐朋小学校と同様、面接をやっていませんが、そ
の理由として、
「親御さんに『趣味は何ですか』とお尋ねしても、本当は、競輪、競馬が大
好きでも『読書と音楽鑑賞です』と取り繕うでしょう。でも、私どもでは、
お子さんを二日間預かりますから、どういった育児をなさっているかわかり
ます。ですから、私どもは面接をしません」
と、例によって文言は正確ではありませんが、こうおっしゃったのです。
試験を受けているのはお子さんですが、判定されているのはご両親であること
が、よくわかる話ではないでしょうか。
(次回は、「学校説明会で確かな情報を (3)」についてお話しましょう)
2015さわやかお受験のススメ<小学校受験編>★★学校説明会で確かな情報を (1)
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「めぇでる教育研究所」発行
2015さわやかお受験のススメ<小学校受験編>
(第47号)
年長児のお子さまをお持ちの小学校受験をお考えの皆様を応援します!!
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学校説明会で確かな情報を (1)
説明会情報
前回、メールマガジンの締め切り後に慶應義塾幼稚舎の説明会の日時が公表さ
れましたのでお知らせします。
日時 第1回 7月 5日(土)午前9時30分より1時間程度
第2回 7月 5日(土)午後2時より1時間程度
第3回 7月12日(土)午前9時30分より1時間程度
第4回 7月12日(土)午後2時より1時間程度
於 自尊館(講堂)
加藤三男舎長は退職され、大島誠一舎長が就任しました。
2014年度の志願者数は、男子987名 女子620名 計1,607名で、
男子は2012年度と同様、千名を割り、合計でも62名減でした。
但し、横浜の初等部には、男子728名 女子529名 計1,257名の志
願者がありましたから、一概に減っているとはいえないでしょう。
また、東京女学館小学校は三原徹校長が退職され田中均校長が、学習院初等科
は三浦芳雄科長が退職され酒井竹雄科長が就任しました。
詳しくは、ホームページをご覧ください。
小学校の受験で最も重視されるのは、「志望理由」です。
出身者の方には問題ありませんが、そうでない方々には、学校に関する情報、
たとえば、建学の精神や教育方針、その学校ならではの特色、主な年間行事や
クラブ活動、合宿などの校外活動、併設校への進学状況、併設校のない場合の
進学実績やそのための対策、通学時間やご主人の転勤にともなう復学制度など、
わからないことが多いと思います。
そういったハンディキャップを解消するために行われているのが学校説明会で
す。
過去には説明会をやっていない学校もありましたが、現在では、ほとんどの学
校で開催されています。
東日本大震災後、多くの方が通学に不安を感じたのではないでしょうか。
各学校のホームページにも「災害対策」が掲載されていますが、大切なのは、
「我が家の震災対策」で、「登校・下校時に災害が起きた時の対策」です。
学校側が公表する震災対策を、わが子の通学に、どのように活かせるか、慎重
に考慮するのも保護者の義務です。
今年もその説明があると思いますので、正しい情報をもとに不安を解消してお
きましょう。
既にお知らせしましたが、幼児教室対象の説明会では、昭和女子大附属小学校
などが、学童保育、アフター・スクールに力を入れると言っていますから、お
母さん方がお仕事をもっている場合、具体的にどのようになっているか、志望
される学校の開催日を調べ、積極的に参加し、情報を確認しておきましょう。
今年は慶應義塾幼稚舎の舎長、学習院初等科の科長、東京女学館小学校の校長
が替わりましたので、新しい情報を得られるかもしれません。
学習院初等科、東京女学館小学校は、ホームページで「挨拶」を読めますから、
参加する前にアクセスしてみましょう。
昨年まで、学校見学会だけ開催していた横浜雙葉小学校は、学校見学会<5月
13日に実施>、オープンスクール<6月21日(土)午前中>、そして学校
説明会を同日午後に開催します。
日本女子大学附属豊明小学校は去年と同様、学校説明会は開催しませんが、学
校施設見学会<5月17日に実施>、授業見学会<6月19日(木)>、そし
て学校見学相談会<9月6日(土)>を実施します。
いずれも詳しくはホームページをご覧ください。
昨年と同様、雙葉小学校<7月18日(金)、19日(土)>は混乱を避けるた
めに、事前に葉書で申し込む方法で行われます。6月20日(金)消印有効。
聖心女子学院初等科は、事前の申し込みは不要になりましたが、保護者名と住
所を記入する参加票が必要で、ホームページから印刷できます。
青山学院初等部の第1回説明会は、先週の土曜日に開催されましたが、昨年よ
り参加者は増えていました。
親子で校舎を見学できる「オープンスクール」を6月28日(土)に10時~
11時30分(4~9月生まれ)と13時~14時30分(10月~3月生ま
れ)に分けて実施、今年も事前に申し込む必要はありませんが、説明会と同様、
セキュリティの都合上、氏名や住所を確認できる運転免許証や健康保健証を持
参することになっています。
東洋英和女子学院小学部も学校説明会<第1回目は終了・2回目は6月5日
(木)>とオープンスクールを開催します。オープンスクールは6月18日
(水)13:30と14:30からで、お子さんも参加できます。
詳しい情報、申し込み方法は、ホームページをご覧ください。
立教小学校は、今年から2回開催することになり、第1回目6月5日(木)は
例年通りオープンスクールをかねて行われ、第2回目の9月6日(土)は説明
会だけで、両方とも内容が異なると公表しています。
毎年、GW明けに発表されていた幼稚舎の説明会の日程はかなり遅れましたが、
舎長の交代と関係あったのかどうわかりませんが、例年通り2回ずつ計4回実
施されます。
なお、学習院初等科、聖心女子学院初等科、青山学院初等部、東洋英和女子学
院小学部は、9月にも学校説明会や入試説明会を開催する予定ですから、参加
できなかった方は、こちらを利用しましょう。
成蹊小学校は、学校のすぐ近くの武蔵野市民文化会館で行っていましたが、今
年は学園内で開催すると発表しました。
当初は、大学の合同授業などで使う大きな教室でやっていましたが、やがて小
学校の体育館になり、昨年まで外部の施設を利用して行っていました。
説明会当日、オープンスクールも実施されていましたが、9月に行われる説明
会は、オープンスクールはなく、会場も小学校の体育館となっていました。
いずれも参加者が多くなり、小さな会場では収容しきれなくなったためですが、
それだけ入学を希望する私学志向者が増えた証でしょう。
初めて授業参観で校舎に入ったとき、何やらうなぎの寝床といっては失礼でし
ょうけれど、そんな感じがしましたが、新装成った校舎は、むかしの面影を一
新し、すばらしい環境になっています。
時間、場所など詳しい内容は、5月上旬にホームページに掲載する予定だそう
ですが、5月25日現在、公表されていません。
日出学園小学校は、昼間、参加できないお父さん方に「お父さんのための説明
会」を5月22日(木)と23日(金)に6時30分から開催、また、7月
26日(土)午前10時からオープンスクール、親子体験会を実施します。
詳しくはホームページをご覧ください。
夕方の説明会は、私も記憶がありませんから、本学園が初めてでしょう。
まず、こういった説明会や公開授業などの日程を正確につかんでおくことが大
切です。
ホームページを利用すれば、説明会の開催日時や入試日程、学校の歴史や建学
の精神、参加できる学校行事などの他、学校によっては、「よくあるQ&A」
も用意されており、簡単に検索できますから大いに利用しましょう。
検索の欄に学校名を記入するだけでも見ることができます。
説明会では、学校案内や要覧などの配布があり、市販されているガイドブック
などからは得られない情報も公開され、そういった資料をもとに、学校の沿革
や教育内容などの詳しい解説が行われています。
9月以降の説明会では願書も配布され、具体的な入試日程の説明や願書記入上
の注意、健康調査書に関する諸注意、考査料の振込みに関する注意などを詳し
く解説する学校もあります。
また、立教小学校や立教女学院小学校、成蹊小学校のように、授業を公開する
オープンスクールを実施したり、ビデオを使って授業の様子や年間の主な行事
などを紹介する学校もあります。
説明会は5月から始まり、多くは9月以降に集中して開かれますが、最近は、
6月、7月に行う学校が増えていますから注意が必要です。
こういった情報をしっかりと確保しておくことも、ご両親の大切な役目です。
学校によっては、面接で説明会に参加した感想を聞かれたり、アンケート用紙
に記入を求めたりすることもあります。
多くの学校では、質疑応答の時間を設けていますが、特別に時間を設定してい
ない学校もあります。
しかし、説明会終了後、個人的に質問をする機会はありますから、何か問題の
ある場合は、この時間を利用し解消しておきたいものです。
「母子家庭は不利」「仕事を持つ母親は不利」「信者は有利」「出身者、兄弟
姉妹がいれば有利」など、いわゆる噂に心を痛めている方々は、直接、処方箋
をいただいて、つまらない悩みは解決しておきましょう。
学校によっては、「心配事がある場合は、電話で問い合わせてほしい」と、相
談の窓口のあることを説明しているほどです。
しかし、電話で済ませるより、説明会で直接、お聞きしておいた方がいいと思
います。
かつては、入学後、経済的な心配が起きた場合には、奨学金制度のあることを
公表している学校もありましたが、青山学院初等部のホームページのQ&Aの
欄にも、「学費等の支援給付制度が定められている」と発表しています。
ご主人が転勤の可能性のある場合、復学できるか確かめておきましょう。
今はどうか不明ですが、単身赴任は歓迎できないと公表した学校もありました。
問題を抱え込まずに積極的に利用し、すっきりとした気持ちで秋を迎えたいも
のです。
ところで、説明会は、小学校の講堂や体育館で行われると思われがちですが、
外部でやっている学校もあります、早稲田実業学校初等部等と学習院初等科で
す。
早稲田実業学校初等部が第一回目の説明会を行ったときは、国立の初等部の校
舎は建築中で、大学の大隈講堂を使用しましたが、満員になるほど参加者が多
く、初等部内には収容できる施設はないようですから、ここで開催することに
なったのでしょう。
入学式も、当講堂で行われました。建物が古くなったために改築されていた2
年間は文京シビックの大ホールで開催されたこともありましたが、今年も大隈
講堂で開催されます。
思い出に残っているのは、学習院初等科の説明会です。
当初、男児と女児に分けて四ツ谷の迎賓館のすぐそばにある初等科の正堂(講
堂のこと)で行っていました。
現在、初等科の建物は新築されましたが、当時の校舎内はかなりの年月を経て
おり、歩く廊下はぎしぎしと音がし、質実剛健を教育目標とする学校らしい雰
囲気を感じたものです。
また、正堂の正面には菊の御紋が二つ蒼然と輝き、皇室の方々が通われる学校
であることが伝わってきたものでした。
こういった学校の歴史や雰囲気を実感できたのは、私にとっては貴重な体験で
した。
参加者が多くなり、平成19年までは、目白のキャンパス内にある学習院創立
百周年記念会館正堂で、やはり男児と女児に分けて開催していました。
同20年からは、初等科の正堂で行われていましたが、9月の説明会は、再び
目白の学習院創立百周年記念会館正堂で開催すると発表しました。
それだけ参加者が多いということでしょう。
◆参加するときの注意点
説明会へ参加するときに注意してほしいことをお話しましょう。
・筆記用具、メモ用紙を持参する。
・上履きが必要な場合がありますから、スリッパ、靴を入れる袋を持参するか
どうかを確かめておく。学習院初等科、東洋英和女学院小学部、光塩女子学院
初等科、日出学園小学校などは、昨年まで必要でしたが、ホームページで確認
を。
・雨の日は、雨傘用のビニール袋を学校側で用意しているとは限りません。
特に、梅雨にさしかかる時期ですから用意しておきましょう。
・ハイヒールで廊下を歩くとき、音に注意を。立教小学校は禁止しています。
Q・なぜ、ハイヒールでの来校は禁止されているのですか。
A・学校の校庭は人工芝になっています。その上をハイヒールなど、かかとの
高い靴で歩くと、人工芝を傷つけてしまいます。また、ハイヒールなどかかと
の高い靴で校舎内を歩くと、大きな音がする可能性が考えられ、授業などの学
校生活に影響する可能性が考えられます。
従って、ハイヒールなどかかとの高い靴での来校は、ご遠慮いただいておりま
す。もし、ハイヒールなどかかとの高い靴を履いてこられた場合には、校内に
入る際に、運動靴などにお履き替えいただきたいと考えています。ご配慮をお
願いいたします。
(立教小学校ホームページ 「よくいただく質問」より)
・学校によっては、お子さんを連れてくることを遠慮してほしいという場合が
ありますから確認を。
・お子さん同伴の場合は、むずかることもありますから、いつでも外に出られ
るように、後方の出入口の席に座る気配りを。1時間から長いところでは2時
間にもなりますから、退屈しない工夫を。
学習院初等科の場合、会場のロビーにテレビが設置されていますが、これなど
は特別なケースでしょう。
・授業参観の場合は、同伴者と絶対に話をしないこと。生徒は授業中です。こ
れが守られていません。「学校側では、ひそかにチェックしている」というこ
とはないとは思いますが、こういった怪情報は広めたいですね、生徒のために
も。
最後のことについては、あきれてしまった経験があります。
四ツ谷の雙葉小学校での説明会の時でした。
会場は5階のホールでしたから階段を上ることになりますが、各階の踊り場に
立て札があり、そこには文言は正確ではありませんが、
「生徒は授業中です。静粛に願います」
と書かれてあったのです。
階段をおしゃべりしながら歩く、お母さん方の無神経さを理解できませんでし
た。
生まれて初めて雙葉の校舎に入り、いささか興奮気味でしたが、この立て札を
見てがっくりしました。
学校側に、先を読まれているのですから。
今年も、当ホールで開催されますから、友達と一緒に参加されるお母さん方、
厳に慎んでください。
2年続けて階段を上りましたが、息が切れましたね(笑)。
また、立教小学校など授業参観をかねている場合、始業時間前に集合しますか
ら、朝の交通状態を頭に入れておきましょう。
利用する交通機関は、ラッシュアワーで混雑していますし、時間も通常よりか
かります。
駅からタクシーでと思っていても、簡単に乗れるとは限りません。
もちろん、自家用車での来校は禁止されています。
どこの学校にも、車を収容する広い駐車場はないからです。
ところで、授業参観の場合、1年生の教室が人気の的になりがちですが、高学
年の教室は空いていますから、じっくりと見学できます。
ある学校で、非常に厳しい先生の態度に接し、「やるじゃないですか!」と感
動さえ覚えたものです。
見学者がいようがいまいが眼中にない先生の態度が、建学の精神そのものだっ
たからです。
(次回は、「説明会のエピソード」を紹介しましょう)
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