2026さわやかお受験のススメ<小学校受験編>
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「めぇでる教育研究所」発行
さわやかお受験のススメ<小学校受験編>
(第41号)
現年中児のお子さまをお持ちの小学校受験を
お考えの皆様を応援します!!
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★入試情報★
○千葉日本大学第一小学校
第2回学校説明会
日時 4月26日(土) 10:00~
教育活動の特色と体験授業
5月になると、10日(土)には学習院初等科、東洋英和女学院小学部、都市大学付属小学校、晃華学園小学校、昭和学院小学校をはじめ、多くの学校説明会が予定されています。17日(土)も青山学院初等部、桐朋小学校、立教女学院小学校、国府台女子学院小学部、24日(土)白百合学園小学校等の説明会が予定されています。参加したい説明会が重なるときは、保護者で手分けしたり、今後の説明会も考慮する等、工夫して、学校に入ることができる貴重な機会を逃さず、そしてできるだけ多くの学校情報を入手したいものです。
ほとんどの学校は、WEBでの事前予約が必要です。日程や申込方法などはしっかり確認するようにしましょう。
※それぞれの情報につきましては各校のホームページにてご確認ください。
★★入試問題を分析する★★
[8] 構成力・観察力に関する問題(3)
[模倣の問題]
積み木やブロック、パネルなどを使って、お手本と同じものを作る問題です。個別テスト向きでしょう。
★お手本(▽ ▽の上に長四角の積み木があり、その上に家の形がある)
・これと同じものを作りなさい。
「三角の積み木を逆さまにして、できるかな?」
積み木で遊んだことがないと、こうなりがちです。できますが、コツがあります。これは、やってみないとわかりません。
最近のおもちゃは、完成品が多いようですが、一概に悪いとは言いません。それを利用して遊ぶことも、大切な仕事です。しかし、積み木やブロックは、自分で設計し組み立てる遊びです。
設計図を引くには、何が必要でしょうか。
そのものを知ること、熟知することで、大切なのは観察力です。
子どもは、自分の好きなものとなると、目つきが変わり、真剣、そのものですから、大人が気づかないところまで見ています。
そこまで夢中にさせるのは、好奇心です。模倣は、観察力と表現力を見る問題ですが、そのもとになる好奇心が旺盛かどうかを見極めることもできます。
積み木を使った面白いゲームがあります。
実際に出題された問題で、積み木をできるだけ高く積むゲームで、「高く積む」がポイントになります。長四角を立てないで横に置くと、高さが違ってしまいます。これに気づかないと、少し心配です。問題は三角で、置き方によっては、そこでゲームセットになります。
積み木を持っていないお子さんには、ぜひ買ってあげましょう。
前にもお話しましたが、積み木で遊んだ後に、きちんと収納する習慣がつくと、身辺の整理整頓にも良い影響がでると思います。
おもちゃや絵本などの片づけが苦手な子は、こういった遊びをやっていないのではないでしょうか。玄関の靴の整理も同じで、ご両親がきちんとそろえて脱いでいれば、お子さんも真似をするはずだからです。
[同図形、異図形発見の問題]
同図形発見(お手本と同じもの)と異図形発見(違っているもの)があり、知能指数をはかる問題でよく出題されています。
★「お手本と同じものを見つけ、○をつけましょう」
子どもたちの好きな問題です。
ゲームやクイズ感覚でできるからではないでしょうか。これもコンピュータ方式を採用しましょう。お手本と1つ1つ比べて見つけることです。
あっちを見、こっちを見るやり方では、いたずらに混乱するだけです。手順の大切なことを学んだ子は、左から右へ、または上から下へ順番に比べる方が、正確に、速くできることを知っています。こういう知恵は、やはり、経験から身につけることが大切で、最初から教え込む必要はありません。
自分で見つけられれば、最高の学習になるからです。どうやっても、うまくいかない様子が見えたら、そこでアドバイスしてあげましょう。
まず、自分で体験することですね。
それから解決方法を教えられれば、納得でき、身につくものです。
そして、問題ができたから花丸をつけて、次の問題に移るだけでは、あまり効果的な学習とは言えません。たとえば、同図形発見の場合、手本とどこが、どう違うかを説明させることです。すると、異図形の発見にもなります。
さらに、試験官と話すように丁寧な言葉できちんと言える習慣がつくと、個別テスト、行動観察のテストにも対応できる学習になります。言葉で表現する訓練は、こういった遊びの感覚で、楽しみながら身につけることが大切で、小学校へ入ってから、学力を伸ばす大きな力になることは間違いありません。
しつこく、繰り返しますが耳ではなく心で聞いてください。
幼児の知能開発で大切なのは、五感をフルに活動させて、同じところ(類似)や違うところ(差異)を見つけ、「あれっ…、なんだ?」と考えることから始まります。
「どうしてなの……?」
「なぜなの……?」
うるさいほど、遠慮なしに聞いてきます。これは「知りたい」というアンテナがとらえた情報を解決したいのです。
もうしばらくの辛抱です。
小学生も低学年の内は、まだ聞きに来ますが、中学年になると、聞いてほしいと思っても来ませんから、頑張ってください。
しかし、そのつど懇切丁寧に説明するのも考えものです。
時には、質問の内容を吟味して、ある程度はわかっていることであれば、「あなたは、どう思うの?」と切り返すのも大切ですね。
自分で知っている範囲を、考え、考え、話すはずです。これが素晴らしい学習になっています。
十分に理解できていないことを言葉で説明するのですから、子ども達には、しんどいことになりがちです。時には、支離滅裂なことを言うかもしれませんが、ここは我慢のしどころです。
お子さんが何を聞きたいのかは、聞いている内にわかります。
話が一通り終わったら、
「ケンちゃん、お母さんに聞きたいことって、こういうことなのかな?」
と、まとめてあげましょう。
質問をしているお子さんも、
「なんだ、そうなのか!」
と納得することで、言語の学習になっているのです。
言葉は、知っているだけでは役に立ちませんし、使わなければ生きてきません。まとめてあげることで、わかっていないところを補足したことになるのです。
まだ、あります。
前にもお話しましたが、お父さんやお母さんがまじめに話を聞いてあげると、お子さんは人の話はきちんと聞かねばならないことを、ごく自然に学んでいるのです。子どもにとって、親が真剣に話を聞いてくれるのは、本当にうれしく、これほど快感を味わえるものはありません。
親が、しつこく、
「きちんと話を聞きなさい!」
と言わなくても、話を聞く姿勢が自然と身につきます。「子は親の背を見て育つ」と言われていますが、昔の人は無駄なことを言わないものです。いや、真実だから語り継がれているのではないでしょうか。
前回、紹介しました「子どもが育つ魔法の言葉」にも、「子は親の背を見て育つ」の外国版「子は親の鏡」があります。これは詩ですが、目次の役目も果たし、それぞれ章を立て、詳しい説明があります。
子は親の鏡
けなされて育つと、子どもは、人をけなすようになる
とげとげした家庭で育つと、子どもは、乱暴になる
不安な気持ちで育てると、子どもも不安になる
「かわいそうな子だ」といって育てると、子どもは、みじめな気持ちになる
子どもを馬鹿にすると、引っ込みじあんな子になる
親が他人を羨(うらや)んでばかりいると、子どもも人を羨むようになる
叱りつけてばかりいると、子どもは「自分は悪い子なんだ」と思ってしまう
励ましてあげれば、子どもは、自信を持つようになる
広い心で接すれば、キレる子にはならない
誉めてあげれば、子どもは、明るい子に育つ
愛してあげれば、子どもは、人を愛することを学ぶ
認めてあげれば、子どもは、自分が好きになる
見つめてあげれば、子どもは、頑張り屋になる
分かち合うことを教えれば、子どもは、思いやりを学ぶ
親が正直であれば、子どもは、正直であることの大切さを知る
子どもに公平であれば、子どもは、正義感のある子に育つ
やさしく、思いやりを持って育てれば、子どもは、やさしい子に育つ
守ってあげれば、子どもは、強い子に育つ
和気あいあいとした家庭で育てば、子どもは、この世の中はいいところだと思えるようになる
子どもが育つ魔法の言葉 ドロシー・ロー・ノルト 著 PHP研究所 刊 (2003年9月17日 第1版1刷)
この本の推薦者の文に、「息子のビリーをダメにする4つの方法を思いついた。『ビリーのことを決めつける。馬鹿にする。
けなす。嘘をつく』。親は知らず知らずの内に、ある時は自分の弱さから、ある時は自分を守るために、子どもを傷つけてしまうことがあるのです」
本当に「育児は育自」ですね。
(次回は「運動に関する問題」についてお話しましょう)
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