さわやかお受験のススメ<小学校受験編>願書の書き方

●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●
        「めぇでる教育研究所」発行
「2024さわやかお受験のススメ<小学校受験編>」
      年長児のお子様をお持ちの方々へ
 2024年度入試(2023年秋に実施)を成功に導く手引きです。
          ★第59号★
●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●
◇説明会情報◇
 桐朋小学校
  日時:9月2日(土)10時20分
  場所:ポロニアホール
 
 光塩女子学院初等科
  日時:9月2日(土)10時15分
   ※当日8時20分から授業公開も行われます。
  
 
 
★★願書の書き方★★
 
志望校も決まれば、願書の記入となります。
 
願書は、保護者の考え方や性格など、いろいろなことが浮かび上がってくるも
のです。
面接される先生方は、この願書を読まれて面接に臨むわけですから、いってみ
れば、学校側が知ることのできる唯一の情報であり、書き方によっては、それ
が決め手となりかねません。
志望理由やご家庭の教育方針、お子さんの性格や育児の留意点、職業、通学経
路など、記入されたデータをもとに質問が始まるのですから、親としての責任
は、限りなく重いものです。
 
簡潔で、的を射た表現から、面接は和やかな雰囲気で進み、お互いのコミュニ
ケーションが成り立ちます。
逆に、要領を得ない、冗漫な表現では、悪い印象を与えかねません。
 
ほとんどの願書には、「楷書で丁寧に記入し、使用する筆記用具は黒の万年筆
かボールペン」と注意を促しています。
達筆な草書で書かれた願書は、注意を無視することになり、見た目はきれいで
あっても、簡単に読み切れませんから、何百通の願書を読む立場になれば、こ
れほど思いやりの欠けた願書もないでしょう。
また、記入欄いっぱいに小さすぎる字で書き込むのもどうでしょうか。
もし、あなた自身が面接を担当する先生の立場でしたら、どういった願書を歓
迎するか考えましょう。
やはり、一点一画を丁寧に、読みやすく書くことが大切だと思います。
 
また、書き慣れているからと、サインペンを使用することは避けましょう。
サインペンは水に弱く、にじんで願書を汚したり、字、そのものが消えたりし
がちだからです。
 
●願書記入に関しての留意点
 
・氏名で齋(斎、斉)、澤(沢)、邊(辺)、壽(寿)など、普段、略字で書
 き慣れている方は注意しましょう。
 氏名の「ふりがな」は、ひらがなで書かれている場合は「ひらがな」で、カ
 タカナの場合は「カタカナ」で記入します。
 
・現住所は、住民登録票に記載されている通りに記入します。
 やりがちなミスは、
 〔東京都新宿区○○町4ー5ー6 メゾン△△△△ ××号〕
 といった住所の記入です。
 住民登録票には、以下のように表記されているはずです。
 〔東京都新宿区○○町4丁目5番地6号 メゾン△△△△ ××号〕
 
・職業は、簡潔に記入しますが、説明をしなければわからない場合もあります。
 記入欄は限られていますから、面接の折りに質問を受けることを考え、わか
 りやすく説明できるようにしておきましょう。
 自営業の方は、年収や従業員数等を尋ねられたケースもありましたから、ま
 とめておきましょう。
 私学はご家庭の経済力に依存しており、経済的な基盤が安定しているかを確
 認していると考え、的確に応じることが大切です。
 
 職業を持っている母親は不利といわれているので、書くことを躊躇されるお
 母さん方がいると聞きますが、これもうわさの一つです。
 入学後の送迎や、緊急時のお迎え、学校の行事や参観授業など、きちんと出
 席し、協力できれば問題ありません。
 
 都内でも、日本女子大学附属豊明小学校、聖心女子学院初等科などに学童保
 育があり、仕事を持つお母さん方を応援しています。
 
 ただし、緊急時のお迎えについては、東日本大震災以後、速やかに対応でき
 ることも求められています。
 学校側に不安を与える条件がなければ、専業主婦より、苦労をするわけです
 から、もっと自信を持ってください。
 
・通学方法、所要時間は、電車の場合は、各駅停車を利用した時間を、乗り換
 えがある場合は、それに要する時間、自宅から最寄りの駅、駅から学校まで
 歩く時間は、子どもの足でかかる時間を記入します。
 駅から学校までの時間は、学校側から○○分と指定している場合もあります
 ので、読み落とさないように注意しましょう。
 
 通学時間は、多くの場合、ラッシュアワーを避けるようにはなっていますが、
 お住まいによっては、その時間帯になることもありますし、バスの場合は渋
 滞などから、時間がかかることもあります。
 正確な時間を知るためにも、登校時間に合わせて出かけ、所要時間を把握し
 ておきましょう。
 乗り換えがある場合、特に地下鉄などは、迷路のような所もありますから、
 注意が必要です。
 
・写真は、カラーでも白黒でも可、写真屋さんで撮らなくてもスナップ写真で
 も可、といっている学校もあります。
 制限があるとすれば、3ヵ月以内に撮影されたもので、本人と確認できるも
 のです。
 「○○写真館ご用達の写真でなければ合格しない」は、単なるうわさですが、
 気になさる方は、ご利用ください。
 ホームページに受験用の家族写真を載せている写真館がありますから、参考
 にされると良いでしょう。
 最終的にはご家庭の判断でお願いします。
 
・性格、長所、短所は、正直に書きましょう。
 子どもは、演技できませんから、試験場のどこかで、あらわれるものです。
 短所の表現には、十分に気をつけてください。
 「気が短くて飽きやすい」などと書かれる方はいないと思いますが、これで
 は、保護者として失格でしょう。
 
 「だれが、そのように育てたのか」と思われるだけです。
 
 親の愛情の伝わる表現の仕方があるものです。
 短所は、育児でうまくいかなかったところが表われているといえますし、遺
 伝もあると考えられますから、お子さんだけの責任ではありません。
 
・ミッション系の学校の願書には、宗教について書く欄がある場合があります。
 そこへ「なし」「無宗教」などと書かれる方がいますが、これはどうでしょ
 うか。
 日本人であればどこかの宗派に属しているはずですから明記しましょう。
 「仏教だと不利」は、うわさにすぎません。
 
・誤字や略字に注意が必要です。
 働(仂)、卒(卆)、言(云)、その他 問、職、点、第など。
 
 
願書の記入上の注意に関しては、9月から始まる説明会でお話がある学校があ
ります。また、WEBでも公開している学校もありますので、ホームページ等
でご確認ください。
 
学習院初等科、青山学院初等部では、記入例を細かく記した資料も同封されて
いましたが、今年はどうでしょうか。
それでも、印鑑の押し忘れや、記入漏れなどがあると注意を促していますから、
記入例や注意書きにしたがって、慎重に書くべきです。
 
書き損じた場合は、修正液を使用してもよいという学校もありますが、やはり、
願書は「お願いの書」ですから避けるべきで、そのためにも何部かコピーを取
り、下書きをすべきでしょう。
 
WEB出願の学校も増えてきています。出願登録後に願書等のダウンロードと
いう学校の場合は、「予備の願書を購入しなければ」ということがなくなりま
した。
暁星小学校も願書だけを販売していましたが、出願サイト「miraicompass」か
らの出願となり、学校での願書発売はしません。出願サイトの案内は、8月下
旬に本校のホームページにアップする予定。今年もテーマ作文がありますが、
テーマタイトル、気になるところです。
 
慶應義塾幼稚舎や早稲田実業学校初等部などの願書のように、志望理由などを
書く欄に線の引いてあるものは書きやすいのですが、雙葉小学校や白百合学園
小学校(両校ともにWEB出願併用となり、今後変更されるかもしれません)、
昭和学院小学校、国府台女子学院小学部、日本女子大学附属豊明小学校の面接
書類のように、白紙で線がなく、書く欄も広い場合は、あらかじめ鉛筆で薄く
線を引き、万年筆かボールペンで記入した後、完全にインクが乾いてから消し
ゴムで線を消せば、字も揃い、読みやすくなります。
 
なお、こういった願書に関する情報は、昨年以前のものであることをお断りし
ておきます。
 
最後に、「主人は字が下手なものですから、私が書いた方がよいでしょうか」
といった質問をよく受けますが、一点一画、丁寧に書けば、決して読みづらい
願書にはならないと思います。
また、「ご主人が書かなければ合格しない」ともいわれているようですが、こ
れもおかしな話で、どうやら、願書の最後のところなどに、雙葉小学校のよう
に「記入者」と書かれているところから、こういったうわさが流れているよう
です。
 
「字が下手」「主人が書く」などは、どうでもよいとはいいませんが、一点一
画、丁寧に書かれ、志望理由などが要領を得たものであれば、それで十分では
ないでしょうか。
 
「形を繕うより心」です。
 
わが子のために心から、その学校への入学を希望されているならば、そこには、
自ずとご両親の心意気が表われているはずです。
 
「願書は、ご家庭の顔」といわれる理由は、ここにあるのです。
 
猛暑が続いています。体調を崩さないように、お子さんの健康管理には十分に
注意してあげましょう。入試直前講座も始まります。頑張ってください!
 
 
 
     (次回は、「面接について」お話ししましょう)
 
 
!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
                      
        このメルマガの  
       無断転載を禁じます 
                
!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

 

お問い合わせ

047(377)3955
9:30~17:30(日祝月を除く)