さわやかお受験のススメ<小学校受験編>創刊号

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        「めぇでる教育研究所」発行
「2024さわやかお受験のススメ<現年中児 今から始める小学校受験>」
      現年中児のお子様をお持ちの方々へ
 2024年度入試(2023年秋に実施)を成功に導く手引きです。
          ★創刊号★
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 - 年中から挑戦される皆さんへ -
  
                          
小学校の入学試験は、文字も数字も使わずに、でも、かなりハイレベルな問題
で構成されています。
 
例えば、どこの学校でも出題されている「話の記憶」は、あらかじめ録音され
たナレーションを聞き、物語の内容を理解し、設問に答えますが、その内容は
小学校の中学年から高学年にかけて学ぶ「長文読解」に匹敵するほど難しいも
のです。
 
また、「数量の領域」では、1年生で学ぶ足し算、引き算、2年生で学ぶ掛け
算、3年生で学ぶ割り算、4年生で学ぶ分数まで出題され、数字や加減乗除の
記号(+-×÷)を使わずに、ただ○を書いて答えます。
 
こんなにも難しいことに挑むにもかかわらず、ペーパーテストには、答えは全
て、イラストなどで描かれていますが、設問はどこにも書かれていません。で
すから、話を聞く力が備わっていなければ、どうにもならないのが小学校の受
験なのです。
 
こういった情報は、市販されている過去の問題集、いわゆる過去問などに詳し
く紹介され、行きわたっていますから、受験を考えられている保護者の皆さん
方も、よく理解されているのではないでしょうか。
 
そのためでしょうか、家庭学習をしっかりやり、年長の夏休みから幼児教室へ
通う、短期合格達成型、こんな言葉はありませんが、このように考える保護者
の方が増えていることも確かでしょう。
 
ただ、現場の先生方から「もう少し早く教室へきてくれさえすれば」と悔やむ
声を耳にすることが少なからずあります。何が足りなかったのでしょうか。
 
これは、小学校の入学試験の難しさを表したもので、いやな言葉ですが、知的
なレベル、偏差値が高いだけでは、合格は不可能だということです。一昔前は、
「出身者有利」「コネがあるから」など怪情報、妙な噂があったのですが、そ
ういったことではなく、学校側の求めている子は、「知育・徳育・体育の3つ
の能力が、年齢相応にバランスよく育まれている子」なのです。
 
ある年の聖心女子学院初等科の説明会で「聖心の求める子ども像」をこうおっ
しゃっていました。文言は正確ではありませんが、紹介しましょう。
 
 ・心身ともに健康で子どもらしい子。 
 ・身の回りのことをきちんとできる子。
 ・人の話をきちんと聞ける子。
 ・じっくりと取り組む根気のある子。
 ・友達と仲良くできる子。
 ・わがままを言わず我慢のできる子。
 
 そのためには、以下のことを大切にしてほしい。
 
 ・実際に体を動かし、いろいろな体験を積むこと。
 ・心を安定させること。
 ・他人を大切にすること。
 ・褒めて子どもを育てること。
 ・規律正しい態度を育てること。
 ・どんな時でも笑顔で明るく挨拶すること。
 ・過ちをしたときには、素直に謝ること。
 
「人の話をきちんと聞くことができ、身の回りのことをきちんとできる子」と
は、基本的な生活習慣が身に付いている子であり、「規律正しい態度を育てる
こと」とは、そういったことを心がけて育児をする保護者のことなのです。
 
基本的な生活習慣とは、「他人の手を借りずに自力でできなければならないこ
と」であり、それは「規律正しい態度を育てるご両親から育まれる」からです。
 
こういった大切なことが等閑(なおざり)にされているように感じることがあ
ります。学校側も説明会で、「当たり前のことが当り前にできないお子さんが
増えている」と指摘しています。
 
例えば、あるミッション系の女子校の説明会で、「箸の正しい持ち方」をスラ
イドで上映しながら紹介し、「今年度、あえてこの場で申し上げますが、もし、
テストの中で箸を使う場面がございましたら、箸で物を運ぶ速さを競っている
のではなく、正しい箸の持ち方ができているかを見ていることをご理解頂きた
い。テストの趣旨はそこにあります。日本の文化でもある箸の使い方を、きち
んと身に付けてほしいと考えます」、文言は正確ではありませんが、こうおっ
しゃっていました。箸の持ち方がおかしければ、筆記用具の正しい持ち方にな
っていません。食事は日に3度のことであり、お母さん方の育児の姿勢がはっ
きりと表れるわけです。
 
また、入試の問題に「点図形模写」がありますが、模写は書写の基本ですから、
背を伸ばし、きちんとした姿勢で、正しく筆記用具をもって書いているかがわ
かるから出題されているのです。
 
学校側のいう「当たり前のこと」とは、こういった基本的な生活習慣をきちん
と身に付けることなのです。
 
問題集に取り組む前に、やっておかなければならない「育児の基本」なのです。
 
その準備期間を7月から10月の4ヶ月に絞り、どういったことを心がけてご
家庭でやっていかなければならないかを、過去に出題された問題などを紹介し
ながら進めていきますから、納得して頂けると思います。
 
何事も「はじめの一歩」が大切です。しっかりと基本的な生活習慣を身に付け、
11月からの本格的な学習に、無理なく、より効果的に臨めることを願い発信
するのが、本メールマガジンの狙いです。
 
「ゆっくり、じっくり、確実に」を目標に、来年の秋には志望校から招待状を
頂けるよう、微力ながらに応援致します。一緒に頑張りましょう。
 
 
                     めぇでる教育研究所 職員一同
 
 

 

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