さわやかお受験のススメ<幼稚園受験編>創刊号

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         「めぇでる教育研究所」発行
   「2019さわやかお受験のススメ<幼稚園受験編>」
            創刊
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先日、今年の5月に亡くなられた英語学者、評論家で著名な上智大学名誉教授、
渡部昇一先生の追悼文集を読んでいたところ、あっと驚く記事を発見し、50
冊以上の著作を持つ愛読者としては、あまりにもお粗末な展開に愕然としなが
らも、「やはり、間違いはなかった!」と納得するという、複雑な時間を過ごし
ました。
それは、致知出版藤尾秀昭社長の追悼文にあった明治時代、高等小学校(現在
の5,6年生)の家庭に配布された「家庭心得」のなかの言葉で、
「教育の道は家庭の教えで芽を出し、学校の教えで花が咲き、世間の教えで実
がなる」
でした。これは渡部先生のご母堂が、先生に教えた言葉だそうで、先生の一生
は、まさにこの言葉の通りであったという一文でした。もし、先生の書かれた
本にあれば、もっと早く気づき、力強いアドバイスとして自信になったと悔や
んだものでした。
 
幼児教育に携わり30数年になりますが、私が若いお母さん方に訴え続けてき
た幼稚園選びとは、畏れ多くも、新約聖書ヨハネによる福音第1章にある「創
世は神の言葉から始まった」を拝借した、「はじめにご家庭の育児の方針にあり
き」でしたが、「教育の道は家庭の教えで芽を出す」は、まさに、そのものでは
ないでしょうか。
 
幼児期は、どういった花を咲かせるか、その芽を生み出す根をしっかりと作る
時期です。我が子にはどういった人生を歩ませたいか、そのためにはどういっ
た教育が必要であるか、長いスパンで描かれた設計図が必要です。それを実現
するための最初の一歩、それが幼稚園選びの基礎、基本です。
 
長い間、幼稚園の説明会に参加し、忘れられない情報を得ることができました。
そこから2つ紹介しましょう。すると、どういった育児が必要であるかよくわ
かるからです。
平成9年に、開設以来初めて実施した白百合学園幼稚園の入園説明会で、メモ
の再現ですから文言は正確ではありませんが、川崎園長はこうおっしゃってい
ました。
「私どもが希望しておりますのは、小さい時から、入園テストとか面接を受け
て訓練されることではなく、むしろ、日常の生活の中で、特にお父さま、お母
さまの、生きたお手本の中で育てられたお子さま方、そして年齢相応に基本的
な生活習慣が、これはまだ完全にできませんから、ある程度、身についている
お子さま方、明るく、素直で、いきいきとしているお子さま、そういった子ど
も達を歓迎しています」
 
そのためには、どういった保育が必要であるか、一つの例として、森村学園幼
稚園の鈴木昭園長の言葉を紹介しますが、駆け出しであった当時の私には、バ
イブル的な言葉として染み込んだものでした。
「幼児教育で大切なことは、「やるべきこと」「やらなくてはいけないこと」を
きちんと教えることであり、幼児は、何にでも興味を持ち意欲的な存在である
はずが、日常生活では、「いけません! だめです!」と禁止や抑制の言葉が多
くなりがちで、その結果、幼児のやる気や意欲を摘み取っている。これは親の
責任で、幼児は環境から大きな影響を受け、親の過保護、過干渉が子どもを駄
目にしている。「三つ子の魂まで」と言われているように、3歳といえば性格の
土台作りに当たる時期で、将来に大きな影響を与えるだけに、二度と来ないこ
の時期を預かる私どもの責任の重さを痛切に感じている。(中略)
1.甘やかさない。
2.過干渉にならない。
3.長い目でじっくりと育てる。
4.遊びながら学ばせる。
5.偏らずにいろいろな遊びに取り組ませる。
これが、伸びる子を育てるお母さん方の役目である。
 
いかがでしょうか。
本メールマガジンは、過去の説明会で伺った情報をもとに、無事、合格の二
文字を獲得するためには、何が必要であるかを紹介するために構成されたも
のです。一緒に頑張ってみませんか。微力ながら、応援させて頂きます。
 
 めぇでる教育研究所 所長 藤本紀元

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